シドニーの超定番観光スポット「ロックス地区(The Rocks)」は、オーストラリア大陸に初めてヨーロッパ人が定住した地。オーストラリアの歴史やグルメが楽しめ、ハーバーブリッジやオペラハウスなどのシドニーらしい絶景も楽しめ、ベタだけど、やっぱり訪れておきたい場所です。
今回は、そんなロックスの魅力をたっぷり楽しむための、10の方法をご紹介します。
1. 海の街シドニーの風景を満喫する
シドニーの海の玄関口:Circular Quay(サーキュラーキー)の西側に広がるロックス(The Rocks)地区には、世界3大美港のシドニー湾の美しさが楽しめる場所がたくさんあります。
1788年にイギリス艦隊がオーストラリアに入植し、ここから定住が始まった、いわゆるオーストラリアが始まった場所です。(正確には約6万年も前から、先住民アボリジナルのガディガル人達が暮らしていた土地なのですが‥‥)
ファースト・フリート・パーク(First Fleet Park)
オーストラリア現代美術館の脇にある小さな公園「First Fleet Park(ファースト・フリート・パーク)」は、春になると美しいジャカランダが咲き、オペラハウスと海が一緒に楽しめる小さな公園です。
オーストラリアで初めて市場が開かれた場所なんだそうで、その名残なのか、今でもVIVID Sydneyなどイベントがあると会場としてよく使用されています。
ケーヒル・エクスプレスウェイ(Cahill Expressway)
サーキュラーキー駅の上に架かる高架道路「Cahill Expressway(ケーヒル・エクスプレスウェイ)」からの眺めもなかなか。ロイヤルボタニックガーデンからハーバーブリッジまで続く遊歩道は、フェリー乗り場Wharf 2の近くにあるエレベーターからも上がれます。高台からサーキュラーキーの全体が見渡せる、開放感抜群の絶景スポットです。
他にもDawes Point Reserve(ドウズ・ポイント・リザーブ)やPark HyattのあるHickson Road Reserve(ヒクソン・ロード・リザーブ)など、おすすめのスポットは海沿いにたくさん点在しています。ハーバー沿いを散策してシドニーらしい景色を堪能しましょう。
2. 「オーストラリア現代美術館」でアートを楽しみ「MCAカフェ」でブランチ
Museum od Contemporary Art Australia(通称MCA / オーストラリア現代美術館)はシドニー湾沿いにある現代アート専門の美術館。サーキュラーキーやロックス観光ついでにサクッと訪れられる気軽さと、何より特別展を除いてほとんどの展示が無料で楽しめるのが嬉しいです。
MCAの中でも特におすすめなのが、上階のルーフトップにある「MCAカフェ」。シドニーの美術館併設のカフェはどこも甲乙つけ難いけれど、眺望の良さだったら間違いなくここが優勝。オペラハウスやハーバーブリッジの眺望と料理が一緒に楽しめるので、アートに興味がなくても、ブランチスポットとしておすすめです。
3. 「海外旅客ターミナル」でオペラハウスとクラフトビール
ロックス散策で喉が渇いたら、Oversea Passengers Terminal(海外旅客ターミナル)にあるブルワリー・パブ「Suqire’s Landing(スクワイヤーズ・ランディング)」のクラフトビールで乾杯。シドニーにたくさんあるクラフトビール醸造所の中でも、眺望の良さはここがピカイチです。
ビールの美味しさだけだったら他にも美味しいところはたくさんあるし、若干ツーリスティックな感じもあるけれど、ロックス散策の合間に乾いた喉を潤すなら、カジュアルに立ち寄れるここがおすすめかな。
4. 「ロックス・マーケット」でお土産ショッピング
毎週末、土曜日と日曜日、Playfair Street(プレイフェア・ストリート)周辺で開催されている「ロックス・マーケット(The Rocks Market)」。ロックスらしい石畳の道と石積みの建物が並ぶ通り沿いに、200近い露店が並びます。
地元のローカル達がショッピングするというよりは、完全に観光客向けな雰囲気要素は強めです。ただ、オーストラリアン・メイドのクラフトやアクセサリー、ネイティブフラワーを使ったアロマグッズや可愛らしいポストカードなど、センスの良い掘り出し物もあるので、お土産にいいかも?
5. オーストラリア開拓時代を感じる裏路地散策
オーストラリア開拓の地・ロックスには、その当時の面影を感じる砂岩造りの建物やホテルが今も残っています。建物と建物の間に細い路地が点在していて、敢えてそんな路地を選んで散策してみるのも楽しいです。
英国から島流しにあった囚人達が、ハンマーとノミだけで手掘りしたというトンネル「Argyle Cut(アーガイルカット)」は、ロックスの名所の一つ。ガタガタしたトンネルの断面を見ると、これが人の手によるものなのかと想像するだけで気が遠くなります。
Nurses Street(ナーシーズ・ストリート)やSuez Canal(スエズ・カナル)辺りも散策にはおすすめ。合間に人気のロースターカフェ「ASLAN(アスラン)」でコーヒーブレイクするのもいいですね。
こんな路地裏にひっそりと美味しいカフェがあるのも、シドニーならではです。
6. 「ラ・ルネッサンス・パティスリー」のケーキで休憩
甘いスイーツで休憩したくなったら、Argyle St(アーガイル・ストリート)沿いにある「La Renaissance Patisserie & Cafe(ラ・ルネッサンス・パティスリー&カフェ)」がおすすめ。フレンチな雰囲気漂う美味しいケーキや、サクサクした皮が香ばしいパイやペイストリーが人気です。
店内に一歩足を踏み入れるだけで、裏の工房から漂うバターの香りが食欲をそそります。繊細で美しいケーキもいいけれど、個人的におすすめなのはアップルターンオーバーの「Chaussons aux Pommes」です!
7. 「ハーバーブリッジ」を渡ってみる
せっかくロックスにいるのなら、少しだけシドニー・ハーバーブリッジを渡ってみるのもいいですね。アーガイルカットの手前にある階段を上がれば、Bridge Stairs(ブリッジ・ステアーズ)から簡単にハーバーブリッジにアクセスできます。
途中で引き返しても十分眺望は楽しめるけれど、徒歩でブリッジを渡ってノースに行ってみたり(約30分)、途中のPylon Lookout(パイロン展望台)に上るのもいいし、もし高所が平気ならハーバーブリッジクライムに挑戦するのもありですね。
(上記のCahill Expresswayからも、ハーバーブリッジへのアクセスが可能です)
8. 「オブザーバトリーヒル」で絶景サンセット
シドニー天文台の脇にあるオブザーバトリーヒル・パーク(Observatory Hill Park)は、シドニー有数の絶景スポット。特に目の前にドーンと広がるハーバーブリッジの雄大さは圧巻です!
ロックスの丘の上に位置しているので、北のハーバーブリッジから南にあるバランガルーまで視線を遮るものが何もありません。アンザックブリッジ方面に沈むサンセットまで楽しめます。
9. 最古のパブ「ロード・ネルソン」でクラフトビール
オブザーバトリーヒルで夕日を見た後は、1841年創業のシドニー最古のパブ「ロードネルソン・ブルワリー・ホテル(Lord Nelson Brewery Hotel)」へ。「オーストラリア最古」と言われるパブは実は他にもあるけれど、ここは「創業以来、継続してライセンスを維持して同じ場所で営業しているパブ」という意味で最古なんだそう。
パブの一角で醸造されているオリジナルのクラフトビールも美味しいし、店内の雰囲気も小綺麗でいい感じです。ここはパブ飯のクオリティもかなり高めなので(カレーが美味しい!)、ランチやディナーに訪れるのもおすすめです。
因みにロックスには他にも、1828年に創業した「The Fortune of War」や、1914年創業ながら、オリジナルの店舗は1824年創業ということで「シドニーで最も長くライセンスを継続しているパブ」の「The Australian Heritage Hotel」など、数々のパブが「シドニー最古」に名乗りを挙げています。
10. 絶景バー「ヘンリー・ディーン」で夜景を一望
ロックス巡りの夜を締めくくるなら、ルーフトップ・バーのHenry Deane(ヘンリー・ディーン)で決まりです。ロード・ネルソンから程近いパブ「Hotel Palisade(ホテル・パリセーど)」の屋上にあるレストラン&バーで、周囲に視界を遮るものが全くないので、360°の眺望が楽しめます。
バーなのでお酒はもちろん、お酒に合う食事もしっかり楽しめます。そしてどれも美味しいです。ガラス張りの店内からシドニー湾の絶景を眺めながら食事ができるし、天気がいい日はテラスに出て乾杯するのもいいですね。
歴史と絶景とグルメが詰まったロックス
ロックスはどのガイドブックにも載っている定番スポットなので、今更私が紹介するまでもない場所ですが、歴史やグルメと一緒に、シドニーらしい風景が存分に楽しめる魅力的な街です。
石積みの建物や石畳の通りなど、開拓時代の歴史を感じながら、ぜひロックス巡りしてみましょう!