シドニーは街中に思わず写真を撮りたくなるようなフォトジェニックなパブリックアートが点在しています。シティで見ることができる数あるアートの中から、インパクト抜群のウォールアート「シドニー大学のグラフィティ・トンネル」をご紹介します。
歴史ある名門「SYDNEY UNIVERSITY(シドニー大学)」
シドニー大学はオーストラリア内の優れた8大学「GROUP OF 8(グループ・オブ・エイト)」にも選ばれ、世界の大学ランキングでも上位に入るほどのオーストラリア最古の名門大学です。シティ南西部のCAMPERDOWN(キャンパーダウン)にあり、シティからはバスで10分ほどの場所にあります。
PARRAMATTA ROADからUNIVERSITY AVENUEに入る門から坂を上ると、シドニー大学の顔と言えるGREAT HALL(グレートホール)が見えて来ます。1850年代に創立されたオックスブリッジ(OXFORDとCAMBRIDGE)方式の歴史ある建物は、イギリスのDAILY TELEGRAPHで「世界の美しいキャンパス BEST 10」にも選ばれたほど美しいです。
荘厳な門扉を潜るとシンメトリーな規則性のある中庭のQUADRANGLE(クアドラングル)が広がります。広々とした芝生と外廊下や荘厳な建物が、ハリーポッターのような世界感です。
(実際、ハリー・ポッターの舞台になったという噂もあり、観光バスが訪れるほど人気観光スポットになっています)
美しいアーチ型の外廊下は、座っている様子だけでも絵になります。因みにシドニー大学は現在新築&改修工事真っ只中で、特にお金がありそうな学部棟(経済学部など)が有名建築家の設計で建て替えられています。他の大学にも言えることですが外国人留学生がとても多いので、かなり潤っていると思われます。
こちらのBUSINESS SCHOOL(経済学部棟)の階段は前から気になっていましたが、やっと見ることができました。この階段、素敵ですよね。
フォトジェニックなGRAFFITI TUNNEL(グラフィティ・トンネル)
シドニーには許可されているものもそうでないものも含め、様々なウォールアートが街中に溢れています。インスタグラムでもよく見かけるNEWTOWNやST.PETERS、REDFERNなどが挙げられますが、あれも一応許可されているものです。
シドニー大学のキャンパス内にあるウォールアートのトンネル「SYDNEY UNIVERSITY GRAFFITI TUNNEL(シドニー・ユニバーシティ・グラフィティ・トンネル)」は大学の校舎と校舎の間の抜け道として使われているいるトンネルです。
その歴史はベトナム戦争まで遡り、学生によって社会や政府への不満などが壁に書き殴られたことをきっかけに始まったそう。今では法的に誰でもペイントができる数少ない壁として使用されていますが、「あまり過激なものは大学の方で撤去しますよ」という注意書きがありました。
私が訪れた時はそこまで政治的なものやメッセージ性の高いものはありませんでしたが、実際にお花が壁に貼られているファンシーなものを発見しました。
トンネルを入ると幅が狭くて天井の低い狭い空間の中に、これでもかと幾重にも重ねられたペンキが色の洪水のように押し寄せて来ます。情報量が多すぎるてちょっとクラクラするくらい。
どちらかと言うと1つ1つのアートを楽しむと言うよりは、この空間や雑多な雰囲気を楽しみたいですね。色と光と影のコントラストがとても美しい空間です。
グラフィティ・トンネルまでのアクセス方法
グラフィティ・トンネルは先ほどご紹介したGREAT HALLの裏手、BRENNAN MACCALLUM BUILDINGとHOLME BUILDINGの間にあります。ジャカランダの花がキレイですね。
GREAT HALLを右手に見ながら建物の左脇にあるMANNING ROADを下って行くと、右手に見えてくるのがBRENNAN MACCALLUM BUILDINGです。
ビルの奥にある階段を上がってビルを通り抜けると、トンネルの入り口に到着します。こんなポップなトンネルが大学のキャンパス内にあるなんて驚きですよね。
キャンパス内にはカフェなどが点在しているので、芝生でコーヒーを飲んで学生っぽさを味わうのも楽しいかも。近代的なキャンパスも良いですが、歴史的な建造物と芝生が敷き詰められた開放的な庭園など、海外の大学っぽさを感じられるシドニー大学散策は結構オススメです。