オーストラリア / シドニーの新型コロナウイルスに関する状況について

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が深刻化し始めたシドニーでは、不要不急の外出は控え自宅待機を要請するロックダウンが決定しました。今回のブログではいつもの「おすすめスポットの紹介」ではなく、現在私を取り巻くシドニー(私の半径100m)の状況について時系列で書いていこうと思います。

*これは3月30日(月)10:00pm(シドニー時間)の情報です。
現在、数時間毎に状況が変わっている状況ですので、個人的な備忘録としてゆるくご覧いただければ幸いです。

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2/29(土)世界最大級のLGBTQIイベント「マルディグラ」で大騒ぎ

シドニーでも感染者が発覚し徐々に関心度が高まりつつも、まだどこ吹く風。「ダイアモンド・プリンセス号」に対する日本の対応のニュースが何度も放送され、「日本、何やってるの?!」なんて思いながら日本にいる家族のことを心配していました。

シドニーで有数のイベント「SYDNEY GAY AND LESBIAN MARDI GRAS」も、「不特定多数が集まるけど、屋外だし大丈夫だよね」という程度の意識。大勢の人と肌が触れ合う距離でもみ合いになりながら観覧する、という今だったら間違いなく中止案件です。

3/1(日)PANIC BUYING(買い占め)が始まる

まだシドニー(少なくとも私の周りは)が平和だった頃に、North Sydneyに住む友人達と「MJØLNER」でディナー。

「今朝Costcoに行ったらトイレットペーパーが無くて、レジの行列が半端なかった」という話を聞き、人で溢れる店内の写真を見ながら笑っていました。その時は「パニックで買い占めなんて、オーストラリアでもそんなことがあるんだね」なんて軽く考えていました。

3/4(水)近所のスーパーから物がなくなる

何となく「買い占め」的なものは「サバーブ(ファミリー層が多い大きめのスーパー)で起こってることなんだろうな」と高を括っていたら、私達の住んでいるエリアのスーパーでもサニタイザー系、ペーパー類やお米がほとんど無く、缶詰やパン、パスタなどがまだ残っている状況でした。

トイレットペーパーは取り敢えず1パックをゲット。店員さんが「流通は毎日あるから大丈夫だよ」と言っていたのでひとまず安心しましたが、この後更に品薄状態が加速し、それは今も続いています。

またNSW州ではまだ1ケタだった感染者数も地味に増え始め、ウイルスがヒタヒタと迫って来ている感じでした。

3/5(木)「ストップ!買い占め」キャンペーン

クリネックスのマーケティング・マネージャーが朝のニュース番組に出演し、「24時間体制で生産しているので在庫は沢山あります。皆さん落ち着いて!」と訴えていました。倉庫にいる彼女の後ろには膨大なトイレットペーパーが積み上げられていて、説得力あるな‥‥なんて思っていましたが、依然スーパーにはトイレットペーパーがありません!

SNSではシドニーでも大量のトイレットペーパーが並び始めた画像を目にしますが、私はこのブログを書いている3/30まで、どこのスーパーに行っても未だトイレットペーパーを見ていません

3/6(金)「食事前に手を洗う」という感覚がない

知人とディナー。コロナの話題は出るものの、日本と違ってこちらのお店ではおしぼりは出ないので、誰もご飯を食べる前に手を洗いません。ハンドサニタイザー系ももちろん品切れで持っていないので、可能な限りトイレで手を洗いたいところです。

ただこの時訪れたレストランは店外にトイレがあるお店だったので、トイレに行くには鍵が必要。更にドアノブを回してトイレに入るので、結局キレイに手を洗ったとしても不特定多数が触るドアノブを握り、しかもトイレの鍵を洗ったキレイな手で持ってお店に返すという、ちょっとコロナ的にはあり得ない状況です。

3/13(金)WFH(Work from Home)推奨で在宅勤務が増える

久しぶりに天気が良かったので、某サイトへの入稿記事の写真撮影と取材がてらDARLING SQUAREでランチ。

この頃から会社によってはWFH(Work from Home)やリモートワークを推奨するようになったせいか、ランチ時のビジネス街にもかかわらず以前訪れた時よりもビジネスマンが少ない印象。観光客らしき人達もぐっと少なくなった気がします。

3/15(日)全ての渡航者に14日間の自己隔離義義務

この日の深夜からオーストラリアに来るすべての渡航者は、14日以上の自己隔離が義務付けられました。そんな状態の所にでわざわざ旅行に来る人はいないので、旅行業界は大打撃です。

ANAはVIRGIN AUSTRALIAとオーストラリア国内線の提携を1月に大々的に発表しましたが、そのVIRGINは国際線の全面運休を決定。ブリスベンー成田便を開通させる予定でしたが、もちろんそれもストップ。8,000人の従業員が解雇になります。

ANAも1日2便に増設する予定だった羽田ーシドニー便の開設を延期にしています。私は日本に帰国する際は必ず全日空を使うANAマイラーですが、3/24にはANAから「マイレージの有効期限を延長する」という旨のメールが届きました。今度いつマイレージを使って日本に帰れるか不明だったので有り難いです。

オーストラリア最大大手のQANTASも国際線の運行停止、20,000人の従業員の解雇などが発表されています。オーストラリア的にはカンタスを意地でも倒産はさせないと思いますが、これで倒れてしまう会社はかなり多いと思います。

3/16(月)「ソーシャル・ディスタンス」の徹底

屋外で500人以上、屋内で100人以上の集会が当面禁止に。人数の少ない集会でも人との距離を1.5m以上空ける「Social Distancing(直訳で社会的距離?)」を保ち濃厚接触を避けようというルールを徹底するよう呼びかけが始まりました。

友人と会った時もハグや握手の代わりに肘同士をタッチしたりするようになったり、「Socila Distancing」という言葉が仲間内で流行語に。

3/19(木)市営の図書館、プールが閉鎖

先日訪れたDARLING SQUARE図書館を始め、公共のプールやジムなどが閉鎖されることが決定。

某サイトで記事化する予定だったDARLING SQUARE LIBRARYも、一時閉鎖ということで入稿は見合わせ(後にupしています)。今まで結構楽観的に構えていましたが、ここでやっと「自分の仕事にかなり影響を及ぼすかも」と徐々に危機感を持つことになります。

3/20(金)非居住者の入国禁止

政府からオーストラリア国民と永住権を持つ人以外の入国禁止が発表され、事実上の「鎖国」状態が始まります。今、私はオーストラリア国内にいるので問題ありませんが、逆に解除されるまでは一度国外に出たら戻ることができません。

今回の件で大打撃を受けているのは、レストランやカフェなどホスピタリティ系で働いていた人達。続々と職を失っているそうで、ワーホリの人達は先が見えずそのまま帰国して行く人も多いようです(先日会ったネイリストさん談)。これから来豪して夢いっぱいだった留学生の計画が白紙撤回されたという話を聞くと、切なくて胸が締め付けられます。

3/20(金)ボンダイ・ビーチに人が溢れる

Social Distancing」が今年の流行語のように使われているにもかかわらず、3/20猛暑のシドニーでは「Bondi Beachに人が大挙して訪れる」おバカ画像が国際ニュースで流れました。それに伴いBondi Beachが3/22に遂に閉鎖、同じ東海岸のTamarama、Bronte、Coogeeなど近郊のビーチも相次いで閉鎖に。ビーチが閉鎖になるなんてオーストラリアでもそうそう無いそうです。

「こんな時にビーチに押しかけるなんて」と思いますが、シドニーは11月からBushfireで空が真っ白、煙い息苦しい日が続き、それが落ち着いたら今度は肌寒い日の連続で大雨・大洪水。そして今コロナが猛威を振るっている‥‥という矢先の3/20。快晴真夏日という予報を見たら、海に行きたくなっちゃう気持ちもわからなくもないです。

かく言う私もランニングついでに近所のビーチへ。ローカルなビーチなのでそこまで人はいず、Social Distanceは保たれていたので問題はなかったと思っています(一部の人には不謹慎と言われそうですが)。でもこう言う状況なのでビーチのシャワーやトイレを使うのは少し抵抗があり、家に帰ってから使いました。

そんなこんなでBondi Beachの画像が出回ってからは、オーストラリア中が更に大騒ぎ。Social Distancingを徹底するよう政府からお達しがありました。スーパーでは距離を確保するために1つ置きにレジを使用したり、レジとお客さんの間にはプラスティックの衝立が立ち、菌は紙幣にも付くということで非接触型のカード払いのみのお店も出て来ました。

3/22(日)政府発表がシドニーのロックダウンを発表

感染者数も日に日に増えてきている中、政府の方針も毎日二転三転します。朝の首相会見でロックダウン(首都閉鎖というよりはシャットダウンに近い)が発表され、3/23(月)の午後12時からNSW州内のパブやクラブ、映画館などの営業は停止、レストランやカフェなどは店内飲食は不可、持ち帰りやデリバリーのみの対応になることが決定しました。

これ以前に各州の州境も閉鎖されていたので、いよいよ来たなという感じです。

「不要不急な外出」ではないイベントも中止が相次ぎ、2年に1度行われるアート展「SYDNEY BIENNALE」ももちろん中止。現在はオンライン観覧に移行しています。アート、特にビエンナーレに出品されるような作品は体感してなんぼなので、中止になってしまうのはとても残念です(アーティストや主催者の方はもっと無念でしょう)。

因みに日曜日だったこの日もシドニーは快晴の夏日。「Bondiが閉鎖なら」と今度はノースシドニーにあるManly Beachに人が大挙して訪れ、Manlyも閉鎖になるという冗談のような本当の話が起こってます。ここまで行くとバカなの?と呆れちゃいますね。

3/23(月)12:00pmよりロックダウンが始まる

用事があったのでシティのTOWN HALLへ。いつもは人を避けながら改札に向かうTOWN HALL駅が心なしか空いています。ライトレールが通る目抜き通りのGEORGE STREETは、思ったより人の流れはあるけどそれでもいつもより少ないです。

QVBを通り抜けるとあまり人がいなくてビックリしました。こんなに人がいないQVBは滅多にないのでじっくり写真を撮りたいななんて呑気なことを思いつつ、ダラダラを時間を過ごすのも気が引けたので用事を済ませてすぐそそくさと家に帰りました。

この日、失業した人や仕事が休むことを余儀なくされた人達がCENTERLINK(福祉局 / 日本でいうハローワーク的な場所)に殺到し、朝から長蛇の列が。税金関係の申請がオンラインでできる「MyGov(マイ・ガバメント)」のページはサーバーがダウンしてしまいました。

3/24(火)ロックダウンがステージ2にレベルアップ

首相会見で26(木)0:00am〜行われる新たな措置が発表。ビューティーサロン、ヨガスタジオ、美術館&ギャラリーなどの閉鎖が決定。先日施術してくれたワーホリのネイリストさんが「お店が閉まったら帰国しようかな」と言っていたので、彼女も帰国してしまうんでしょうね。帰国も大変だけど飛行機が取れるか心配です。

結婚式は5人まで、お葬式は10人まで、美容院は4㎡を確保しつつ30分以内だったらOK(そんなに早く終わるわけない)‥‥と少しという措置もありますが、「完全に外出禁止」ではないのでロックダウンよりも軽めの措置な印象です。何か措置が中途半端過ぎて、経済的なダメージは甚大なのにウイルスの封じ込めには大して効果がなかった‥‥なんてことがなければいいのですが。

3/25(水)NSW州内で感染者が1,000人越え

オーストラリアの感染者は毎日徐々に増え、3/25にはNSW州内で感染者が1,000人を超えました。これはオーストラリア全体で見ても断トツに高い数字です。(シドニーが空や海の玄関口ということと関係しているのかも)毎日のように政府発表があるので、今まであまり見ることがなかったスコモ(Scott Morrison首相)の顔を毎日拝める日々が続いています。

更に今朝(3/25)、政府に先駆けてVIC州が緊急事態宣言ステージ 3が発令される可能性を示唆。今後、国レベルでのロックダウンが考えられます。(オーストラリアは連邦政府より地方(州)の権限が大きい印象なのが面白いです)

3/28(土)NSW州で毎日200人近く感染者が増加

ステージ2の外出自粛の効果からか一応1日の感染者も徐々に減少している模様ですが、オーストラリアの感染者数の半分を擁するNSW州では1100200人づつ感染者が増加しているようです。

スーパーの入り口には消毒用のサニタイザーや手洗い器が置かれ、ソーシャル・ディスタンスが徹底されています。レジの列に印がついているのはもちろんですが、売り場にも1.5mづつにテープが貼られ、適切な距離を保つよう促されています。ただ私は買い物に熱中してしまうとつい商品に突進してしまうので、周りに注意しながら買い物する意識を持たないとダメですね。

3/30(月)オーストラリアはステージ3に突入

日付が変わる3/31深夜からオーストラリアはステージ3、更に厳しい制限が始まることに。これから不要不急の外出は全面的に禁止(生活必需品の買い出し、通勤、通院、エクササイズなどを除く)になり、家族以外の集会は2人(自分以外1人)に制限されます。

違反が見付かった場合、NSW州では最高$11,000の罰金、もしくは6ヶ月の拘禁刑が課せられます。罰則は州によって異なるのでちょっと面倒臭いですが、NSW州は一番感染者数が多いのでかなり本気になって来ました。警察からも「DON’T stop, sit down or gathering groups(止まるな、座るな、集まるな)」というアナウンスがあり、市民憩いの場だった公園でピクニックや芝生に座ってのんびり‥‥なんていうことも当然禁止です。

スケートパークや公園の遊具、アウトドアジムもバリケードで囲われ使用禁止になっています。「ブートキャンプも2人まで!」と首相がわざわざアナウンスするのが、フィットネス大国オーストラリアらしくてちょっと笑えます。

家族と過ごしながら今後のことを考える

私は現在フリーランスなのである程度自分の仕事はコントロールできますが、トラベル関係の仕事をメインで行っているので今回のウイルス騒動で様々な弊害が生まれています。シドニー旅行に関する需要が減り、ブログのアクセス数も瞬く間にダウン、現在寄稿しているサイトではアクセス数上位だった記事も一気にランク外まで下がってしまいました。

寄稿予定で準備していた記事も、残念ながらオーストラリアの入国禁止措置やロックダウンのおかげで掲載することを見合わせました。記事が入稿できないということはそのまま私のインカムにも直結するので、この状況が続くことは正直厳しいです。

基本的に在宅ワークなのでWFH推奨になった今も、実は生活リズムはあまり変わっていません。朝起きてメディテーションとヨガ、ワークアウトからのシャワー、ランチを食べてから仕事と、1日のスケジュールをほぼルーティーン化しているので、お陰様で健康的な生活を送っています。ただ外に出られないストレスなのか、少しお菓子の量が増えた気がしますけど。

元々夫婦で色々なことを話し合っていましたが、今回のことで今まで以上に今後の生活スタイルや働き方などを2人でじっくり話し合うようになりました。不安や悲しみで悩んでいる人が多いと聞くと切ないですが、有り難いことに私達は周りに助けられながら、色々見つめ直すいい時間を過ごせています。

以上が3月に入ってからのCOVID-19に関するシドニーの(超局所的な)状況です。状況は日々変化していますし、あくまで私の超個人的な感想ですので、詳細な情報についてはオーストラリア政府発表日本大使館のホームページでご確認下さい。

今までは「いつかシドニーに来た時に参考になれば」ということでスポット記事を書き続けていましたが、今後は別の角度からオーストラリアの情報を発信する方法も検討中です。長くなりましたが今後も「シドニーに行ってみたい!」と思ってもらえる記事を今後も書き続けていきますので、どうぞ引き続きよろしくお願いします。

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コメント一覧 (2件)

  • こんにちは。シドニーの状況も大変そうですね。私は静岡なので東京ほどの状況ではありません。サイトを拝見させていただき、状況をお伺いできればありがたいです。大学生の娘がタスマニアに2月から留学しておりましたが、コロナの影響で近々帰国の予定です。ホバートからメルボルン、メルボルンからシドニーを経由してANAで帰国予定ですが、シドニー空港で国内線から国際線へのトランジットの時間が1時間30分しかないプランが提案されております。この時間内でトランジットできるものなのでしょうか。無理な場合シドニーで1泊して翌日のフライトにするプランになりますが、19:30にシドニー着の便なのでそこからホテルまで移動の必要があります。タクシーは運航しているでしょうか、またその時間は安全でしょうか。一人での帰国のため心配しております。アドバイスいただけたら幸いです。よろしくお願いします。

    • こんにちは。お嬢様がこの時期に、しかも海外の大学に留学中というのはとても心配ですね。大学の授業も休止になるなど、学習環境としても不安定な状況が続いているので胸が苦しくなります。

      さて帰国便のトランジット時間についてですが、国際線なので本来であれば2時間は欲しいところですが、ANA便は通常前日にチェックインができるので荷物さえスムーズに預け入れができれば問題ないと思います。この荷物の預け入れが少々不安要素で、カンタス&JALだと連携が取れているので国内線で預ければそのまま日本まで持って行ってくれるのですが、ANAの場合は不明なので確認が必要だと思います。
      また3月いっぱいで国際線の運休を発表している航空会社も多く、駆け込み的な混雑も予想されますので、1時間30分で乗り換え可能だとはっきりとは申し上げられない状況です。(1週間前までは空港はガラガラだったそうですが)

      シドニー空港の近くにはホテルが色々ありますが、1泊することでまた状況が変わる可能性が無いとも言いきれません。現在タクシーは運行しているので、タクシー乗り場から乗って向かえばすぐに到着します。お嬢様お一人なのでご心配かと思いますが、オーストラリアは比較的治安もいいですし、19:30のシドニーはまだ若干明るい時間帯なので安全面についてはそこまで問題はないかと。ただ日本とは違うますので、必ず空港のタクシー乗り場からタクシーに乗ってください。

      私が知っている限りの情報は素人情報ですし、状況は刻一刻と変化しているので、詳しい最新情報は大使館のホームページなどでご確認されることをお勧めいたします。
      https://www.au.emb-japan.go.jp/itpr_ja/coronavirusjapanese.html

      長くなりましたが、お嬢様が無事に日本に帰国されることをお祈りしています。
      Mayumi

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