隈研吾のオーストラリア初プロジェクトのダーリング・スクエア図書館(DARLING SQUARE LIBRARY)

隈研吾のオーストラリア初プロジェクトDARLING SQUARE LIBRARY(ダーリング・スクエア図書館)

シドニーで次々とオープンしている図書館の中でも、日本人建築家・隈研吾氏の設計が話題を呼んでいる「ダーリングスクエア図書館(Darling Square Library)。絶賛開発中の注目エリアに突如現れた、鳥の巣のような謎めいた建物の秘密を探ってきました。

CONTENTS

シドニー湾岸エリアの新ランドマーク「ダーリングスクエア図書館」

シドニーCBDの西に位置する湾岸エリアのDarling Harbour(ダーリング・ハーバー)は、多くの観光客で賑わう人気スポット。周辺は現在再開発が絶賛進行中で、Darling Square(ダーリング・スクエア)計画もその一つです。

隈研吾のオーストラリア初プロジェクトDARLING SQUARE LIBRARY(ダーリング・スクエア図書館)

そんなダーリング・スクエア計画の目玉が、新国立競技場も設計した日本人建築家・隈研吾氏設計の「THE EXCHANGE(ザ・エクスチェンジ)」です。建物の1〜2Fはカフェやレストランなどの飲食店、3F部分に新しくオープンした「Darling Square Library(ダーリング・スクエア図書館)」があります。

隈研吾のオーストラリア初プロジェクトDARLING SQUARE LIBRARY(ダーリング・スクエア図書館)

建築好きで図書館好き、さらに日本人建築家の設計といういことで、工事段階からお散歩に訪れては竣工を楽しみにしていました。因みにこちらが工事中の様子。よく見るとフロアごとに少しづつ床の位置をずらして、建物に動きをつけているのがわかりますね。

木製スパイラルが魅力のユニークなファサード

隈研吾のオーストラリア初プロジェクトDARLING SQUARE LIBRARY(ダーリング・スクエア図書館)

建物をぐるりと囲う象徴的な木製のスパイラルは、一見すると「曲げわっぱ」のよう。自然素材を多用する、まさに「隈研っぽさ全開」のファサードです。

隈研吾のオーストラリア初プロジェクトDARLING SQUARE LIBRARY(ダーリング・スクエア図書館)

異なるアールを持つ木材が無造作に配置されているせいか、独特の動きのある軽やかさを感じます。この有機的なフォルムと質感のおかげで、高層ビルのガラスやスチールの間にあるにもかかわらず、温かい空気感もありますね。

隈研吾のオーストラリア初プロジェクトDARLING SQUARE LIBRARY(ダーリング・スクエア図書館)

建物を覆う木製のスパイラルは、裾に行くにつれて建物を離れ、パーゴラとなって裏の広場へと延びていきます。この建物を拠点として、ダーリング・スクエアが広がる、始まるようなイメージです。

隈研吾のオーストラリア初プロジェクトDARLING SQUARE LIBRARY(ダーリング・スクエア図書館)

図書館があるのは2F(日本で言う3F)部分。スパイラルの流れに沿って、階段を上って行きます。

建築家・隈研吾設計の魅力溢れる図書館空間

隈研吾のオーストラリア初プロジェクトDARLING SQUARE LIBRARY(ダーリング・スクエア図書館)

Darling Square Library(ダーリング・スクエア図書館)は、元々Hay Marketにあった図書館がこちらに移転し、名前を変えてリニューアルオープンした図書館です。

隈研吾のオーストラリア初プロジェクトDARLING SQUARE LIBRARY(ダーリング・スクエア図書館)

エントランスホールでは、恐竜のインスタレーションがお出迎えしてくれます。このポップな恐竜がいてくれるおかげで、少々殺風景でガランとした空間が少しだけ華やかになっていました。

隈研吾のオーストラリア初プロジェクトDARLING SQUARE LIBRARY(ダーリング・スクエア図書館)

こちらはアーティスト藤浩志氏の「TOYSAURUS」という恐竜の彫刻で、廃棄されたプラスティック製のおもちゃを組み合わせて制作したものだそう。2018年のシドニー・フェスティバルでは、タウンホールに展示されていました。

隈研吾のオーストラリア初プロジェクトDARLING SQUARE LIBRARY(ダーリング・スクエア図書館)

館内は2フロアで構成されていて、1F部分にはコンピュータールームやワークショップスペースが、2F部分には読書室や子供用のエリアがあります。

隈研吾のオーストラリア初プロジェクトDARLING SQUARE LIBRARY(ダーリング・スクエア図書館)

建物周辺は高層ビルに囲まれていますが、木製スパイラルが適度に視線を遮り、目の前のビルにいる人影は気になりません。さらに日差しも遮ってくれるので、ガラス張りにもかかわらず、光を抑えた落ち着いた空間になっています。

隈研吾のオーストラリア初プロジェクトDARLING SQUARE LIBRARY(ダーリング・スクエア図書館)

カラフルな家具やクッションが並んだキッズエリアは、図書館の北側、一番明るい場所にありました。本棚で囲まれ、緩やかにゾーニングされています。

隈研吾のオーストラリア初プロジェクトDARLING SQUARE LIBRARY(ダーリング・スクエア図書館)

リラックス感ある柔らかい雰囲気で、居心地が良さそう。子連れの親子が絵本を読みながら寛いでいる、なんていう微笑ましい光景に出会えます。

隈研吾のオーストラリア初プロジェクトDARLING SQUARE LIBRARY(ダーリング・スクエア図書館)

ただ、他の図書館よりも圧倒的に座席数は少ないので、わざわざここに来て作業することはないかな?Wi-Fiもあるし、座り心地良さそうなソファやテラス席もあるし、立地もいいので、少し時間が空いてしまった時には使えるかも?

隈研吾のオーストラリア初プロジェクトDARLING SQUARE LIBRARY(ダーリング・スクエア図書館)

正直、隈研吾氏設計と聞いて「中はどうなってるんだろう」とかなり期待していましたが、想像以上にシンプルな空間だったので、違う意味でビックリしました。

隈研吾のオーストラリア初プロジェクトDARLING SQUARE LIBRARY(ダーリング・スクエア図書館)

各フロアの位置を微妙にズラして光や空間に変化をつけたり、ファサードデザインとスクリーンとしての木製スパイラルがあったりと、建築的には面白い仕掛けはあるのですが‥‥予算が厳しかったのでしょうか。

隈研吾のオーストラリア初プロジェクトDARLING SQUARE LIBRARY(ダーリング・スクエア図書館)
見せ場のはずの階段も、何だか普通な気が‥‥

GREEN SQUARE LIBRARY」や「MARRICKVILLE LIBRARY」など、シドニーにある他の図書館のインテリアの方が、「細部まで考えてデザインしている感」があって個人的には断然良かったです。

隈研吾のオーストラリア初プロジェクトDARLING SQUARE LIBRARY(ダーリング・スクエア図書館)

図書館があるのはチャイナタウンの程近く、タウンホール駅からも徒歩で10分程度です。建物内だけでなく周辺にも飲食店は多く、テラス席もたくさん用意されています。図書館はファサードだけでも見る価値はありなので、ダーリングスクエア散策がてら訪れてみてはいかがでしょう?

DARLING SQUARE LIBRARY

Level 1–2, Darling Exchange Building, 1 Little Pier St, Haymarket NSW 2000
TEL:02-8019-6477
OPENING HOURS:
MON – FRI:10:00am – 6:00pm
SAT – SUN:10:00am – 4:00pm
PUBLIC HOLIDAYS:CLOSE

【公式】トリップアドバイザー
PLEASE SHARE THIS POST ♡

コメントする

10 + seven =

CONTENTS