【2021年4〜8月】シドニーの新型コロナの状況について個人的な備忘録

オーストラリア有数の美しいビーチ「ジャービスベイ」

シドニーのコロナ関連ニュースと自分の生活について備忘録を書き始めてから約1年経ち、「シドニーのコロナ状況が落ち着いた」ということで日記形式の備忘録を一旦終了したのが2021年4月。ほぼ普段通りの生活を過ごしていたら、新種のデルタ株到来でまた大騒ぎに。コロナ、どうやらまだ終了してなかったみたいです。
このブログでは私の半径100m以内に限定したシドニーの様子を、コロナ関連のニュースを交えながら日記形式でご紹介します。

*これは9月1日(水)12:00am(シドニー時間)の情報です。個人的な備忘録としてゆるくご覧いただければ幸いです。

CONTENTS

APRIL_4月

大賑わいのシドニーに対し、バイロンベイで厳戒態勢

4月に入ってイースター・ホリデー真っ只中のシドニーでは、週末ということもありオペラハウス周辺が大賑わい。ほとんど普段通りの生活に戻りつつあるけど、忘れた頃に感染者が数人見付かるという「いつ何が起こるかまだ分からない状態」は続いています。

シドニー・オペラハウス
「コロナ収束感」で賑わう平和なシドニー

人が溢れて大賑わいのシドニーとは対照的に、同じNSW州のバイロンベイではブリスベンからの旅行者に感染が発覚したということで、恒例のブルースフェストが中止に。やっぱり遠出するのはまだちょっと躊躇してしまうかなという状況です。

夫の誕生日にお気に入りのレストランでランチ

感染者がほぼいないこともあり、朝のニュースはワクチン関連の話題に完全にスイッチ。オーストラリアは元々ワクチンに関してはアストラゼネカ一択でしたが、若年層に血栓症のリスク発覚ということで急遽ファイザーを追加契約したそう。いや、手配するのちょっと遅すぎでしょ?

リプルズ・チャウダーベイ
海辺のレストラン「Ripples」でランチ

私は夫の誕生日祝いに、夫が前から行きたがっていた海辺のレストラン「Ripples Chowder Bay」にランチへ。2020年の誕生日はロックダウン中で、友人との家の行き来もNGという状況。自宅でこぢんまりとしたBDパーティもいい思い出だけど、海を見ながら美味しい料理とお酒が楽しめるのはやっぱり最高。

MAY_5月

新種のインド株、相当ヤバいらしい

インドで猛威を奮っている新しい株の感染力がすごいらしい‥‥というニュースから、首相が「インドからの入国を打ち切る」なんてことを発表して大問題に。オーストラリアにはインド系移民が多いので、人権侵害の観点から国内で猛反発が出て、その案はすぐに却下されました。

2021年5月26日、シドニーから見えた皆既月食

私はJ-waveの「Jam the Planet」という番組に生出演。「海外のニュースを現地在住コレスポンデントが語る」コーナーで、数日前に発表された2022年度オーストラリア予算案について少しお話ししました。ラジオ出演経験はあるけれど、実は生放送は初めてで、しかも当初の放送予定時間から大幅に短縮されて大慌て。いや、プロの人ってやっぱりすごいです。

友人達と白い砂浜が美しいJervis Bay(ジャービス・ベイ)へ

友人達の仕事が一段落したということで、前々から行きたかったJervis Bay(ジャービス・ベイ)に2泊3日の小旅行へ。私は3月にアデレード出張以来、夫に至ってはコロナ前の2019年11月以来の旅行です。圧倒的な開放感に包まれて、ミニバンを借りてシドニーを脱出しました。

オーストラリア有数の美しいビーチ「ジャービスベイ」
「世界一白い砂浜」と言われるJervis Bayは言葉にできない美しさ!

ジャービス・ベイではHyams Beach(ハイムス・ビーチ)近くのAirbnbに宿泊し、朝は日の出を見て、昼はビーチで遊び、夕方に夕日を眺め、テラスでBBQして、夜はお酒を飲みながらゲームとたっぷり楽しみました。オフシーズンだから人は全然いないし、とにかくジャービスベイの海が美しすぎた!疲れたけど久々に楽しかったなー。

JUNE_6月

ジャービス・ベイで私達に接触感染の可能性が

ジャービス・ベイから帰宅して10日経った頃、メルボルンの陽性者家族が同じ時期にジャービス・ベイに訪れていたことが判明します。この頃メルボルンは、デルタ株が広がり始めていてロックダウン中。幸い訪れたスポットの時間帯は被っていなかったけれど、念の為全ての用事をキャンセルしてPCR検査を受けることに。

シドニーでPCR検査
NSW州内だけでも300箇所以上の検査場が

徒歩で行ける近所の検査会場はガラガラで、痛いと聞いていていたけれど全く痛くないし、5分程度であっという間に検査は終了。結果がスマホに送られてくるまでは「多分大丈夫」と思いつつも何だかちょっとドキドキ。というかジャービス・ベイに行った時からタイムラグがあり過ぎで、その間に色々な場所に行っていたので、もし陽性だったら超面倒臭いなぁと。幸い友人含めみんな陰性。あぁ、良かった!

シドニーで40日以上ぶりに感染者発覚‥‥からのロックダウン

ジャービス・ベイでホットスポット騒ぎがあったものの、NSW州の感染者は0人をキープ。

しかし6月16日、43日ぶりに感染者が出てしまいます。ボンダイ在住の空港客室乗務員を乗せるリムジンドライバーで、彼から奥さん、その夫婦からカフェに居合わせたお客さんと、1人が2人、2人が10人と徐々に拡大し「ボンダイ・クラスター」と呼ばれるようになりました。

ロックダウン中のシドニー
観光客で賑わうサーキュラーキーにも誰もいません。

最初は「すぐ落ち着くでしょ」なんて思っていた私ですが、ホットスポットが時々訪れるショッピングモールや近所のスーパーへと徐々に拡大し、ヒタヒタと自分の生活圏に近付いて来ます。そして遂に、最初の感染者が発覚してから10日経った6月26日未明から、東海岸や私の暮らすCity of Sydneyなど一部地域でロックダウンがスタートしました。

ロックダウン中のシドニーオペラハウス
ロックダウン中もウォーキングなどのエクササイズは許可されています。

当初「1週間のロックダウン」という話でしたが、次の日にはシドニー全域で2週間のロックダウンが発表されます。でもまだこの時は「ま、今だけでしょう」なんて思ってました。一年前も同じようなロックダウンは経験していたし、それで何とかなっていたので‥‥。

JULY_7月

シドニーは絶賛ロックダウン中

ロックダウン中のシドニー
濃霧に見舞われて少し幻想的なシドニー

2週間で終わるはずだったロックダウンも、今回はそんなに甘くなかったのか全然感染者が減ってくれません。2週間で終わる予定だったのが、7月16日まで、さらに7月30日まで延長になってしまいました。制限も徐々に厳しくなり、自宅から10km圏外の外出が禁止に。ただ10km圏内って結構どこでも行けますよね?買い物にしてもビーチにしても、普段の生活範囲内に全然納まります。

ロックダウン中のシドニー・サーキュラーキー
街にいるのはエクササイズ中の人のみ

ロックダウンあるあるなのが、いつも以上に「体を鍛えなくちゃ」とか「ストレスを溜めないようにしなくちゃ」と思って健康的な生活習慣を心がけるようになるところ。我が家は割と頻繁にランニングや散歩はしていますが、ロックダウン中はいつも以上になるべく体を動かそうとほぼ毎日外出しています。

ロックダウンが延長に次ぐ延長に

7月いっぱいまでロックダウンが決定したので、私の誕生日旅行を中止にせざるを得なくなりました。

  • NZでスキー海外はまだ止めておこう(国境閉鎖の可能性あり)
  • ケアンズ(QLD州)でダイビング → 他州はまだ止めておこう(州境閉鎖の可能性あり)
  • ハンターヴァレーでワイナリー巡り → 同じNSW州でも10km圏外外出不可になったのでNG

プランA、プランB、そして超安全策だったはずのプランCまで潰れてしまいました。残念;

J-wave「Jam the Planet」に再度出演

そんな状況下で、2ヶ月ぶりにj-waveに出演。今回はシドニーのロックダウンの状況と、東京オリンピックのオーストラリアチームを支えるバリスタのお話をしました。「ロックダウン中で誕生日なのにどこにも行けない」という話をしたら、ラジオでお祝いメッセージをいただきました。因みに誕生日ディナーは高級寿司をデリバリー。

シドニーでお寿司

AUGUST_8月

シドニーで感染者の増加が止まらず、日々記録を更新中

家の行き来も罰金案件なのでZOOMで誕生日パーティ

シドニーの感染者増加の勢いが止まりません。2桁を突破して100人になり、一旦落ち着いたかのように思わせて200人→300人→400人とどんどん増えていきます。最終的には8月末の時点で1000人超えの4桁代に突入。もう感覚が麻痺して来て思考停止、数字を見ても不思議と何とも思わなくなってきました。

オペラハウスに住むニュージーランドオットセイ

そんな中、私はウォーキングの合間にシドニーハーバーでLong-nosed fur seal(ニュージーランド・オットセイ)に遭遇。今まで何度かインスタで見たことはあるけど、実際に見たのは初めて。オペラハウスの階段に住んでいて、ベネロン岬にいるからBennyと呼ばれているらしい。一瞬だけだったけど、何か久々にテンション上がりますね。

9月末までロックダウンの延長が決定

シドニーのロックダウンは9月末までの延長が決定。ロックダウンが始まったばかりの7月頃「9月まで続くでしょ」と言っていた人がいて、その時はまだ「さすがにそれはないでしょ」なんて思っていたけれど結局それが現実に。8月に入っての感染者数の加速度的な増加を見てると、徐々に覚悟はできてたけど‥‥ね。

キングスクロスのオーガニックファーマーズマーケット
近所のオーガニック・ファーマーズ・マーケットへ

久しぶりに近所のファーマーズ・マーケットへ買い物に。敷地内に入るにはアプリのチェックインが必要になっていて(ここまでは想定内)、レンジャー達が配備され「そこ止まらないで」とか「もう少し距離取って」とか「そろそろ閉店の準備を」とか細かく指示出ししていました。何だか忙しなくて落ち着いて買い物もできず、結局何も買わず撤退。

フルワクチンしたら規制緩和がスタートする‥‥らしい

オーストラリアでは今、国をあげてワクチン接種奨励キャンペーン中で、「ロックダウン、嫌ですよね?フルワクチン率が人口の80%になったら解除しますよ」みたいな鼻先にニンジンをぶら下げられている状態です。そこに追い討ちをかけるように政府が「9月13日からフルワクチン接種者に規制緩和」を発表します。

ワクチン接種率を表示するニュース画像
朝のニュースではワクチン接種率を毎朝発表するように‥‥

ワクチン接種は義務ではないので我が家はずっと様子を伺っていましたが、「いざ国境が開いた時に慌てないように打っておくか」ということで結局打つことにしました。ただ、どこも埋まっていてとにかく予約が取れません!ワクチンハブを探しまくって、かなり先ですがやっと予約が取れました。とりあえずホッ。

ロックダウン中のシドニーQVB
行動範囲が自宅から5km圏内までに。シティには人がいません。

最初のうちは「今日はロックダウン○日目」なんて日数を数え非日常感を味わっていたけれど、徐々に疲れた‥‥というか飽きてきました。幸いありがたい事に続々と仕事が入って来ているので、忙しくすることで少しは忘れられています。でもさすがにお疲れ気味な今日この頃。とりあえずストレス溜めないように美味しいものをたくさん食べて、筋トレして忘れます!

シドニータワー

そんな9月までロックダウンが延長になったシドニーからは以上です。それでは引き続き皆さん、Stay Safe, Stay Healthyでお過ごしくださいね。

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