オーストラリア・シドニーの年末年始は、クリスマスや年越しカウントダウンなど、年間で最もイベントが集中するシーズンです。賑やかなホリデーシーズンでありながら、南半球ならではの真夏の太陽のもとで過ごすため、日本の年越しとは少し異なる雰囲気が味わえます。
そんなシドニーでの年末年始の過ごし方について、私の生活圏内半径100m以内での様子を、超個人的な視点からご紹介します。
11月〜:クリスマスデコレーションがスタート
シドニーのハロウィーンは、ちょっと控えめ。ショーウィンドウや家の軒先はデコレーションされてそれなりには盛り上がるものの、日本や欧米ほど大騒ぎにはなりません。仮装した人々で街中がごった返すこともなく、主に子供達がお菓子をもらいに行ったり、クラブでイベントがあったりする程度ですね。
11月に突入すると同時にハロウィーンムードは一転し、街は一気にクリスマス一色になります。あちこちでクリスマスソングが流れ、ショップにはクリスマスグッズが並び、あちこちでクリスマスツリーの設営が進みます。まさにクリスマスムード全開です。
中でもQVBのクリスマスツリーは、シドニーで一番早く設置される印象です。このツリーを見かけると、「え、もう年末?!」という焦りと、「今年も終わりなのね」という感慨深さが込み上げてきます。年末に向けて街全体がキラキラしているのは楽しいけれど、真夏のクリスマスはまだちょっと不思議な感じがしますね。
12月20日頃〜:オフィス街はホリデーモードに突入
街中はキラキラとライトアップされているものの、シドニーは夏まっさかりなので、どうしても厳かな雰囲気には慣れません。ビーチでサンタキャップをかぶって水着でパーティしたり、モールではTシャツに短パン姿でサンタフォトを撮影したりと、かなりゆるい雰囲気です。
クリスマスが近づくとみんな休暇の話で盛り上がり、12月20日頃にはビジネス街もすっかりホリデームードに。仕事納めに向けて慌ただしくなるどころか、むしろ街全体が長期休暇に向けてのんびりムード全開です。
(もちろん忙しく働いている人もいます)
一方、リテイル業界の人たちはというと、まさに年末商戦真っ只中。11月末のブラックフライデーから引き続き大忙しです。イヴが近付くにつれ、街は買い物客でごった返します。家族へのプレゼントに加えて、パーティに集まる親戚全員分のギフトまで用意しなければいけないので、結構大変です。
私も以前友人の実家のクリスマスパーティに呼ばれましたが、参加者全員分のプレゼント(&膨大な数のラッピングペーパーの山)を用意するのが大変でした。しかも、全員分の好みとかわからないし。
12月24日:クリスマスイヴ
12月24日は、いよいよクリスマス本番前の最後のお買い物デー。プレゼントの買い忘れがないか最終チェックをします。クリスマスディナーの食材集めは、シドニー・フィッシュマーケットで決まりです。
フィッシュマーケットでは、毎年恒例の「36時間シーフードマラソン」が12月23日の早朝から24日の夕方まで開催されます。我が家は定番は、お刺身とシドニーロックオイスター、そしてエビ。昼間は超絶混雑するので、朝5:00から参戦です。
12月25日:クリスマスデーは家族でのんびり
いよいよクリスマス当日。25日は家族みんなでわいわい過ごす「特別な日」なんです。日本のお正月のような雰囲気かな?うちも妹などを招いて、家族でゆっくり過ごします。この日ばかりは友人たちも皆実家に帰っていきます。
さらに、ほとんどのお店が休業になるのもこの日です。デパートもレストランも、スーパーマーケットさえも営業していないので、前もって食材を買っておかないと大変なことに。街中は人通りも少なくとても静か。年末年始の中で、最も落ち着いた雰囲気の1日ですね。
12月26日:ボクシングデイはショッピング
クリスマスの翌日、12月26日のボクシングデーは、ブラックフライデーを上回る、年間最大のお買い物デー。前日の静けさが嘘のようにシティは大勢の人たちで溢れ、お目当ての商品を求めて長い列を作っています。
私自身もボクシングデーセールが好きで、お得すぎて毎年つい何か買ってしまいます。ただ最近は人混みに疲れるし、シティに行くだけでかなり体力を消耗するんですよね。ここ数年は参戦していません。
ちなみにこのボクシングデーは、オーストラリアをはじめ、イギリスやカナダ、ニュージーランドなど、英連邦の国だけにしかないんだそう。
12月31日:大晦日・カウントダウン前夜
シドニーのカウントダウンといえば、花火抜きには語れません。世界有数の規模を誇る花火で、世界に先駆けて盛大に華やかに新年を迎えることができます。
毎年世界中から100万人もの観光客がこの花火を観に集まる、必見の大迫力なショーです。私はこの絶景を求めて、オペラハウスとハーバーブリッジが見えるお部屋を選びました。
1月1日:元旦はビーチでBBQ
1月1日のシドニーは、まだ通常モードには戻りません。お店の営業時間は短めだったり、お休みのところも多いので、クリスマスの余韻も残しつつ、まだまだホリデー気分が楽しめます。
そんな元旦は、シドニーの夏を満喫する絶好の機会。オープンしているお店も少ないので、私は毎年ビーチで初泳ぎを楽しんだり、公園でピクニックやBBQを楽しんだり、爽やかな夏ならではのアクティビティを楽しんでいます。、シャワーを浴びたらBBQです。
リラックス感漂うオーストラリアのクリスマス
街中のイルミネーションや家の中のクリスマスツリーは、年が明けた後もしばらくはそのままです。
1月6日のエピファニー(公現祭)が過ぎると、あちこちからもみの木のいい香りが漂ってきて、通りにクリスマスツリーの粗大ゴミが並びます。「あぁ、もう新年なんだ」と感じる、年明けの風物詩です。
1月に入ると、シドニーは完全に夏本番。オープンエアシネマやハーバーオペラなどのイベントが目白押しで、街の賑わいは最高潮に達します。
真夏のクリスマスや年越しには最初は不思議な感じがしたけれど、太陽の光を浴びながらのホリデーシーズンはなかなかいいものです。寒い日本の年末年始とは全く違う、陽気で開放的なシドニーのクリスマスと年越し。一度過ごしてみませんか?