シドニー・チャイナタウン周辺の再開発計画の中心「ダーリング・スクエア」に、THE EXCHANGE(エクスチェンジ)がオープンしました。隈研吾設計の鳥の巣のような個性的な建物には、図書館やレストランが入り、有名店が集まるグルメ街として注目を集めています。
隈研吾設計の鳥の巣のような複合ビル「ザ・エクスチェンジ」
ダーリング・ハーバーとチャイナタウンの間に位置するDARLING SQUARE(ダーリング・スクエア)は、ここ数年シドニー市が力を入れている再開発エリアの一つ。そのプロジェクトの目玉とも言えるのが、日本人建築家・隈研吾氏が設計した複合ビル「THE EXCHANGE(エクスチェンジ)」です。
建物周囲を木でグルグルまきにされたような個性的な建物は、全部で6フロアで構成されています。GFにはフードコート「MAKER’S DOZEN」、1Fには広東レストラン「XOPP」、3~4Fにはダーリング・スクエア図書館、その上にはスタートアップの支援施設や保育所、セミナーやワークショップに使えるイベントスペースが入っているそうです。
聳え立つ高層ビルの谷間にたつ、何層も重なる木製のスパイラルは、ひっそりと佇む鳥の巣のよう。その独特な形状から、ダーリングスクエアというエリア全体を象徴するアイコニックな存在になっています。
ダーリングスクエアの新しいランドマーク
Ground Floorには12のレストランやカフェが軒を連ねる、「MAKER’S DOZEN(メイカーズ・ダズン)」というフードコートがあります。内と外の境界を曖昧にするためガラススクリーンを多用したという店内は、確かに明るい屋台村のような雰囲気ですね。
それぞれの店舗情報については、入れ替わりが激しいので詳細は割愛します。賃料が高いのか、以前あったお店がサラッと無くなっていたりもするので、実力店がしのぎを削っているエリアなんでしょう。
クラフトビールのバー「Backet Boys」があった場所は、新しくMarrickvilleの醸造所「Batch Brewing Co.」に変わっていました。20種類以上のクラフトビールがタップで飲める、というコンセプトのバーだったので残念です。
中の吹き抜けからは、上の階にある広東レストラン「XOPP」も見えます。広さはありませんが、高い天井もあって明るく開放的な空間です。
もちろん、シドニーならではのテラス席もしっかり完備しています。お昼からワインを飲みながら、のんびりランチも気持ちよさそうです。
シドニーの新ショッピング&グルメ拠点
ザ・エクスチェンジ周辺のダーリングスクエアは、「ココに来ればなんでも揃う」をコンセプトで開発されたエリアで、カフェやレストラン、美容院やエステ、アパレル・ショップやTATOOショップなどがあります。
テラス席もたくさんあるので、外での飲食も気持ちがいいです。近くにはオフィスビルも多いので、ランチ時はビジネスマンや観光客で溢れます。
Edition CoffeeやGelato Messinaなど、美味しいスイーツが食べられるカフェも多いので、ご飯だけでなくお茶で訪れるのも良さそう。
ザ・エクスチェンジ以外にも周辺には飲食店がたくさんあるので、今までチャイニーズ縛りになりがちだったチャイナタウン周辺で、これから色々選択肢が増えそうで楽しみです。それでもやっぱりアジア系に行ってしまうのですが。
1 Little Pier St, Haymarket NSW 2000, Australia