新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を防ぐため、現在不要不急でない外出が制限されているシドニー。通勤や生活必需品の買い物などと併せて認められているエクササイズがてら、オペラハウス周辺をランニングした状況を書き留めておきます。
*これは4月6日(月) 10:00pm(シドニー時間)の情報です。
COVID-19関連の状況は日々、刻一刻と変わっているので、個人的な備忘録としてゆるくご覧ください。
現在、ロックダウン中のシドニーをランニングで巡る
先日のブログにも書いた通り、3月31日からロックダウン状態になったシドニーですが、実際は全く外出が出来ない訳ではなく、「不要不急でない外出」が制限され「SELF ISOLATION(自主隔離)」が推奨されている状態です。
(と言ってもむやみやたらに外出するのはもちろんNG)
外出自粛期間中も許されている行為は
- 出勤や通学
- 生活必需品の買い物(スーパーや薬局は開いている)
- 病院への通院
などと併せて、
- エクササイズ
もOK。自己隔離で家の中に閉じこもっていると、どうしても運動不足になりがち。それを補うためのウォーキングやランニング、公園でのブートキャンプ(公園でパーソナルトレーナーが行なっている、青空ジム的なもの)はOKとされています。
基本は自己隔離中なので全く家から出ない日もありますが、週に2〜3回のスーパーへの買い出しとランニングの際に外出しています。不要不急の外出もエクササイズはOKですが、ベンチに座ったり公園で寝転がるという行為はもちろんNG。昨日も公園で寝転がっての読書する人や座ってコーヒーを飲んでいる人達はもれなく警察官に注意を受けていました。
(下手するとその場で罰金ということもあるので結構怖いです)
今回は週末にランニングしたMRS. MACQUARIE’S POINT(ミセス・マッコーリーズ・ポイント)から始まり、ROYAL BOTANIC GARDEN(王立植物園)→ SYDNEY OPERA HOUSE(オペラハウス)→ CIRCULAR QUAY(サーキュラー・キー)→ HARBOUR BRIDGE(ハーバー・ブリッジ)の様子を、iPhoneで撮影した画像と共にお届けします。
MRS. MACQUARIE’S POINT(ミセス・マッコーリーズ・ポイント)
まずはシドニー有数の絶景スポットである、ミセス・マッコーリーズ・ポイントからスタート。有名な記念撮影スポットですが、この日はもちろん観光客も皆無。その代わりたくさんのランナー達に遭遇しました。
壮大な景色を眺めながら海辺を走れるランニングコースなので、お散歩にももってこいの場所です。「エクササイズって言ってるだけなんじゃないの?」なんていう人も居なくもないですが、皆トレーニングウェアに身を包み外の空気を楽しんでいます。
ROYAL BOTANIC GARDEN(ロイヤル・ボタニック・ガーデン)
ミセス・マッコーリーズ・ポイントから海沿いを進み、そのまま王立植物園のボタニック・ガーデンへ。入場は無料で、しかもハーバーが一望できる歩道が海を囲うように繋がっているので、ランニングコースとしては最高です。
お散歩やランニングをしている人達と頻繁にすれ違いますが、その際はSOCIAL DISTANCING(ソーシャル・ディスタンス)を意識して、なるべく距離を取るように心がけます。
SYDNEY OPERA HOUSE(シドニー・オペラハウス)
ボタニック・ガーデンを海沿いに更に進むと、オペラハウスの麓に到着です。こんなに人がいないオペラハウスを見るのは初めてかも。誰もいないショットを撮影できるなんて滅多にありません(ランニング中なので落ち着いて撮影できないのが残念)。
オペラハウス周辺はソーシャル・ディスタンス警察ががっつりパトロール中ですが、周囲はランニングやウォーキングしている人達しか見当たりません。とりあえずこのシュールな状況をサクッと撮影してサーキュラー・キーに向かいました。
CIRCULAR QUAY(サーキュラー・キー)
シドニー海の玄関口であるサーキュラー・キーには、シドニーの交通の要であるフェリーのターミナルがズラリと並びます。いつもは通り過ぎるのが面倒なほ程たくさんの人で溢れるフェリー乗り場ですが、ほとんど人がいません。
タロンガ動物園に向かうWHARF 4のフェリーも、タロンガ動物園の休園に伴いもちろん運休しています。他のフェリーももちろん動いていますが、週末で通勤客がいないせいか閑散としています。
HARBOUR BRIDGE(ハーバー・ブリッジ)
ハーバー・ブリッジに向かう通りもチラホラ人が歩いている程度。左に見えるのがMUSEUM of CONTEMPORARY ART(シドニー現代美術館)、右に見えるのが外国客船ターミナルです。
実はこの客船ターミナル。今回、クルーズ船によってシドニーに大量の感染者が持ち込まれた、パンデミックの原因とされている曰く付きの場所でもあります。中には見晴らしが素敵なレストランなどもありますが、今となってはあまり近寄りたくない場所になってしまいました。とりあえずここでUターンします。
MARTIN PLACE(マーティン・プレイス)
シドニーのビジネスの中心的なエリアであるマーティン・プレイスも、クリスマスシーズンには大きなツリーが飾られたくさんの人で溢れていましたが、今は散歩する人がまばらにいる程度。
映画「MATRIX」で有名なアイコニックな噴水の水の音が、人の賑わいが全く無いせいか「こんなに水の音って聞こえるんだ‥‥」と感じるほど響き渡っていました。
喉が渇いたので、唯一近くで開いていたカフェ「JOE AND THE JUICE」でコーヒーをオーダー。ただ店内の客席は全て撤去されていますし、外のベンチや広場で飲むこともNGなので、コーヒーを飲みながら家路へと向かいました。
シドニーでも人気のビーチは現在閉鎖中ですが、公園やビーチウォークなどは今でも開放しています。オーストラリアの感染者数が徐々に少なくなっていることを考えると、自己隔離の効果が出ているのかもしれないですね。
この制限は約3ヶ月(6月末まで)続く予定なので、許される範囲内で引き続きトレーニングを続けて、メンタルもフィジカルも健康な状態でこの状況を乗り切ります。
*4/6(月)10:00pm現在、ランニング(エクササイズ)は政府の制限内で許容されています。
周囲の人との距離を保てるオープンスペースでソーシャル・ディスタンスを確保し、
朝の人が少ない時間に短時間(1時間以内)で行なっています。