シドニーのシティ中心、TOWN HALL（タウンホール）にあるSTRAND ARCADE（ストランド・アーケード）は1892年にオープンしたシドニー最古のショッピング・アーケードです。まるでタイムスリップしたような歴史を感じさせる可愛らしいショッピング・アーケードです。
シドニー最古の「STRAND ARCADE（ストランド・アーケード）」
ストランド・アーケードは1892年にオープンしたビクトリア様式の建物です。以前ご紹介した同じショッピングアーケードのQVB（QUEEN VICTORIA BUILDING）のように細長い構造で、西はGEORGE ST、東はPITT STまで104m続いています。
レトロ可愛い魅力的なインテリア
QVBがどっしりとして格調高いのに対して、こちらはこぢんまりとしてレトロ可愛い感じのアーケードです。両脇を高層ビルに挟まれていますが、中央の吹抜部分にある長いトップライトのおかげでアーケード内には優しい光が降り注いでいます。
床のタイル、張り出しの回廊、踊り場のステンドグラス、鋳鉄の手すりや今もなお動いているエレベーターなどなど、細かいディテールが歴史を感じさせます。
建物表のファサードは建設当時のレプリカだそうですが、このアーケードは2つの世界大戦や大きな火災を耐え抜いたそう。今では120年以上も続くシドニー最古のアーケードになりました。
ストランド・アーケード内のショップ
カフェ、スイーツ、アパレル、化粧品などなど、様々なショップが軒を連ねます。
シドニーでは街中でもオシャレ系の床屋さんをよく見かけます。この「MEN’S BIZ」もその1つ。ビンテージ系の男性っぽいインテリアのBARBERが多い中、ここは化粧品のラボ系インテリアが印象的です。
3店舗あるカフェの中で1番人気の「GUMPTION」。いつもコーヒーを待つお客さんで長蛇の列です。近くで働いている友人も毎日ココでコーヒーを飲むと言っていた程、近隣で働くビジネスマンにも人気のようです。
スパイスショップの「GEWÜRZHAUS」では、定番から珍しいものまでスパイス、ハーブ、ソルト＆ペッパーなどが揃います。私自身愛用しているスパイスもありますし、お土産にもとてもオススメのお店ですよ。
オーストラリア発祥のナチュラルコスメ「AESOP」は、レトロなストランド・アーケード内でもおなじみのラボのようなモダンな内装です。こちらの店舗には日本人の店員さんもいるとか。
昔ながらの靴磨き屋さんもあり、結構繁盛しています。靴磨きをお願いする人って今でも結構いるんですね。
地下には電気・オーディオ屋さんの「JB HI-FI」がありますが、レトロなアーケードの中に唐突にお馴染みの黄色と黒の看板がちょっと残念な感じではあります。
2Fはアパレル系のブティックやジュエリー、ブライダルショップ、3Fも同じアパレル系ですが、プレスルームやオーダーメイド、クラフトメイドのシャツ屋さんや洋服屋さん、靴屋さんがあり、クラフトマンシップ漂うラインナップという感じです。
こちらはテーラーの看板、カワイ過ぎますね。
3Fから下を見下げると、奥行きのパース感がすごくて圧巻です。所々にベンチなどもあるので、この景色を見ながら一休みもできます。
ストランド・アーケードの行き方
場所はシティ・レールのTOWN HALL（タウンホール）駅から歩いて5分程度。QVBを左に見ながらGEORGE STを北上していくと右手に見えてきます。通り抜けできるアーケードなので、歩行者天国のPITT STREETからも入れますよ。
やはり通り道になっているようで、ひっきりなしに人が通り過ぎます。QVBよりは通路も狭いですが、さっと通り過ぎてしまうなんてもったいない！柔らかい光の中で歴史を感じながら、1店舗1店舗ゆっくり散策してみてください。