絶景スポットがたくさんありすぎる海の街シドニー。もちろんオペラハウスやハーバーブリッジなど「ザ・シドニー」的な風景もいいけれど、ちょっとシティから脚を伸ばすだけでまた違った景色に出会えます。今回はシドニー郊外のワトソンズベイにある、夕日の美しいロバートソンパークをご紹介します。
シドニーの小旅行先「ワトソンズベイ」
シドニーCBDの東郊外。South Head(サウスヘッド)と呼ばれる岬に広がる、旧漁師町のWatsons Bay(ワトソンズベイ)。週末のランチやちょっとゆったりとした時間を過ごしたい時にふと訪れたくなる、私的都会のリゾートのような存在です。
普段は車で行くことが多いけれどフェリーで行けば道中も楽しめるし、ちょっとお散歩するだけで断崖絶壁の絶景が拝めるし、シドニー最古のシーフードレストランやブティックホテルがあったりと、1日だけサクッと遠出したい時におすすめのスポットです。日本からゲストが来る時も、よく一緒に訪れます。
ワトソンズベイにあるロバートソンパーク
Robertson Park(ロバートソン・パーク)があるのはそんなワトソンズベイの港湾、フェリーターミナルのすぐ脇。バス停や各レストラン、灯台などの観光スポットのちょうど中央にあります。
広々とした芝生広場のある極々普通の公園なので、わざわざここでご紹介するほどでもないかもしれないけれど、「ワトソンズベイ=ロバートソン・パーク」ということで、ワトソンズベイを語る上で外せない存在です。
子連れのファミリーがピクニックしたり、子供たちが遊んでいたり、広々とした芝生の公園はまさに市民の憩いの場。ドイルズのテイクアウェイでフィッシュ&チップスを頬張るのもいいし、ビーチクラブのコーヒーを片手に佇むのにもってこいの場所です。
魚がたくさん獲れたことから先住民アボリジナル(ビラビラガル族)の人々はここに定住し、その後英国人が入植してからは灯台守用の宿泊施設があった場所だそう。今はただの公園ですが、かなり古い歴史があります。
シティのスカイラインを望む絶景
ロバートソンパークを語る上で外せないのが、ここからの眺望の美しさ。公園東側にあるバス停やThe Gap方面から西側のフェリー乗り場に向かって傾斜になっているので、高台から海を見下ろすとシティのスカイラインが一望できます。ここからのビューは最高に気持ちがいい!
シティの高層ビル群がかなり遠くに見えますが、実はここまで車でわずか20分。そう考えると都会と自然が隣り合わせのシドニーを実感しますよね。
パーク周辺には数カ所ビーチがあり、SUPやカヌーをしている人達も。ただ泳ぐなら、ちょっと足を伸ばしてCamp Coveまで行くのがおすすめです。透明度はCamp Coveの方が格段に上だし、ここはフェリーが行き来する場所なので「のんびり泳ぐ」という雰囲気ではないかも。
因みにこのロバートソンパークをはじめとするワトソンズベイ周辺は、シドニーで有数の高級住宅街でもあります。先日たまたまパーク脇の物件情報を目にしたら、木造平家の5BR、しかも築50年程度のかなり年季の入った物件が何と6億円でした。シドニーの不動産価格は最近落ちていると聞くけれど、ロケーションのいい物件は本当に値段が下がりませんね。
公園から眺める夕日が最高
ロバートソンパークでのピクニックもいいけれど、個人的にはサンセットの時間帯がかなりオススメ。シドニーCBDの真東に位置しているので、シティのビル群の向こうに沈む夕日を眺めることができます。
湾を行き交うフェリーや船はいるものの、距離があるせいか忙しなさは皆無。観光地でありつつも、どことなく長閑でゆったりした空気が流れています。空がオレンジになるにつれて、徐々に街や人のシルエットが濃く変わっていく様子もいい感じ。
1日の締めくくりに、こんな場所でのんびりとした時間が過ごせるって最高。DoylesやBeach Clubで夕日を眺めながらのディナーもいいですね。
フェリーに乗ってシティに向かいながら夕日を眺めたいところだけど、残念ながら最終のフェリーは午後5時前発と割と早め。街灯はあるものの、シドニーの公園は夜になると一気に暗くなります。車以外はバス利用になるので、公園を横断する際は気をつけて帰りましょうね。