大小合わせて100以上もビーチがあるシドニーで、ボンダイと並ぶ知名度を誇る「MANLY BEACH(マンリー・ビーチ)」。シティ郊外のどこかのんびりとした空気感もありつつ、サーフィンスポットとしても有名な人気ビーチです。
シドニー北部郊外の「Manly Beach(マンリービーチ)」
シドニーCBDの北東11kmの郊外にあるManly Beach(マンリービーチ)は、私がまだシドニーに旅行に訪れていた頃「ボンダイに行ったら、次はマンリーでしょ」とおすすめされた場所。ボンダイビーチと人気を二分するビーチです。
マンリーへはシティから車やバスでも行けますが、行くならやっぱりフェリー。陸路だと渋滞の激しいエリアを通過するから意外に時間がかかるし、何より天気が良い時のフェリーは最高に気持ちいいです。
約20分程度と短めだけど、ちょっとした小旅行気分が楽しめるのもフェリーならでは。私自身フェリー以外で訪れたことがないし、マンリーに行くならフェリー一択ですね。
シティ近郊にはボンダイなど美しいビーチがたくさんあるので、実はマンリーに来る機会はほとんどありません。特にここ数年は観光客が多過ぎて、「ここは江ノ島か」と思ってしまうほど人で溢れていた時期も。「ボンダイはツーリスティすぎる」とよく揶揄されますが、個人的にはマンリーの方がよっぽど田舎の観光地っぽいなと思っていました。
そんなこんなで、かれこれここを訪れるのは数年ぶり。今回はNorth Head(ノース・ヘッド)のトレッキングに訪れたついでに立ち寄りました。
長いノーフォーク松並木と白い砂浜
マンリービーチがあるのは、フェリー乗り場から伸びるメインストリート「The Corso(ザ・コルソ)」を500m程進んだワーフの反対側。ヤシの木が並び整備された遊歩道は少々観光地っぽさが漂いますが、ワーフからのアクセスは抜群です。
全長約3kmあるマンリービーチ独特の海岸線の迫力は、ボンダイとはまた違ったダイナミックさが。広過ぎてどこに行っていいかわからない場合は、各地に点在するサーフスクールやライフセービングクラブなどトイレの近くに座るのがオススメです。
マンリーと言って私がすぐイメージするのが、この海岸線に並ぶノーフォーク松の並木。人気クラフトビール「4 Pines(フォー・パインズ)」でもトレードマークに松が使われているように、マンリービーチとは切っても切れない代名詞的な存在です。
オーストラリアのサーフィン発祥の地
ハワイ伝説のサーファー「デューク・カハナモク」が訪れ、サーフィンを伝えたのがこの地だったことから「オーストラリアにおけるサーフィン発祥の地」とも言われています。実際に彼がサーフィンを行ったのはお隣のFreshwater Beach(フレッシュウォーター・ビーチ)だそうですが‥‥ま、同じエリアということでそれはいいでしょう。
サーフィンビーチとしても人気で、毎年行われるサーフィン大会には世界中からサーファーが訪れます。名門サーフスクールもあるそうで、一回体験したいなと思いつつそのまま。こんな恵まれた環境に住んでいるのに、もったいないことにオーストラリアでは一度もサーフィンをしたことがありません。
北側にあるフレッシュウォーター・ビーチとの境、大きな波のうねりがあるQueenscliff周辺が、サーフスポットとして人気だそう。岩場に打ち付ける波がミストのように周辺を舞っていて、フィルターをかけたように霞んでいます。
サーフィンで有名ですが、決してビーチ全体の波が荒い訳ではありません。砂浜には家族連れや波打ち際で遊ぶ子供達、のんびり読書をする人達もいて、皆思い思いの時間を過ごしています。サーフィン目的じゃなくても十分楽しめますよ。
周辺にはお隣のFreshwaterをはじめ、以前訪れたReef Beachやスノーケリングで有名なShelly Beachなど、大小合わせて10以上の美しいビーチが点在しているので、余裕があれば1日数カ所のビーチを訪れるビーチホッピングも楽しそう。
フェリーで訪れて小旅行
最後に訪れた際の「江ノ島感」が耐えられず、実はずっと足が遠のいていたマンリー。まだ観光客が世界中から訪れていないせいか、久々に訪れたらその独特の穏やかな雰囲気に癒されました。
これからまた観光客が増えてこの緩い雰囲気も変わってしまうかもしれないけれど、時間が足らず訪れることができなかったお店もあるし、また週末にフェリーに乗って小旅行気分で訪れてみようかな。