シドニーに数あるビーチの中でも、まず最初に名前が上がる人気No.1ビーチと言えば間違いなく「Bondi(ボンダイ)」でしょう。海が美しいのはもちろん、グルメやウェルネス、ファッションやライフスタイルなど、オーストラリアを代表するカルチャーの発信地でもあります。
そんな、みんな大好き、もちろん私も大好きな街・ボンダイの楽しみ方や魅力を、私の超個人的な見解で余すところなくご紹介します。
1. シティの中心からアクセス抜群
ボンダイビーチの魅力の1つは、間違い無くその「立地の良さ」。シドニーのシティ中心部から車を20分走らせるだけで、この美しい海の開放感を味わえるのが最高です。
「シティから一番近い泳げる海」と言えば、恐らくDouble Bay(ダブルベイ)のMurray Rose(マレーローズ)だけれど、内海なので水の透明度は正直イマイチ。それに比べるとボンダイは、外海なので水もきれいで波もダイナミック、まさにシドニーらしい海を楽しめるビーチタウンと言えます。
2. 美しい「ボンダイブルー」の海を満喫
1998年に発売された初代iMacの「Bondi Blue(ボンダイブルー)」。従来のあのベージュっぽいデスクトップ型PCとは一線を画す鮮やかなカラーリングは、今でもCMを思い出せるほど鮮明に覚えています。その色の元になったのが、何を隠そうこのボンダイの青い海です。
とにかく美しいブルーのグラデーションを堪能
約1km続く三日月型の長いビーチ。南端にあるNotts Ave Bondi Beach Outlookからは、透き通るようなエメラルドグリーンから深いネイビーまで、ブルーのグラデーションが楽しめます。絵の具を落としたようなカラーリングが美しすぎますね。
サーファーに人気の波の高い海
「ライフガード発祥の地」としても有名で、ドラマにもなっているボンダイのライフセービングクラブ。ただ「オーストラリア最古のSLSC(Serf Life Saving Club)」をうたっている団体は他にもあるので、どれが本当に最古なのかは謎。「歴史があって有名」というところだけは間違いなさそうです。
一年を通して波も高い人気のサーフスポットなので、サーフレッスンに入ってボンダイの海を楽しむのもいいかも。当時1歳半の甥っ子は「初めての海水浴はボンダイ」でした。そんな経験もいい旅の思い出になりそうです。因みに思っている以上に波が高いので、赤と黄色の旗の間(between the flags)で泳ぎましょう。
ローカルと一緒にワークアウト
ワークアウト大国のオーストラリアだけど、ボンダイのワークアウト人口の多さには毎回驚きます。朝日が昇るか昇らないかの時間帯から、ランニングやサーフィン、ヨガやアウトドアジムで必死にワークアウトに励む人の多さたるや。ちょっと早起きして、ローカル気分でこの輪に参加してみるのもありかも?
砂浜でコーヒーを飲みながらくつろぐのもいい
朝からそんなアクティブに動かなくても、もちろんボンダイビーチは楽しめます。街が目覚める様子をビーチに座りながら眺めているもの気持ちいいものです。その時は近くのカフェでコーヒーのテイクアウェイをお忘れなく。
3. 写真映え必須のアイスバーグスプール
ボンダイビーチの南端にある「Bondi Icebergs Pool(ボンダイ・アイスバーグス・プール)」 は、「シドニー」「絶景」「インスタ映え」で検索すると必ずヒットするボンダイの必訪スポット。プールに打ち寄せる豪快な波、それに揉まれながら泳ぐ人々の姿はとてもシュールで、シドニー有数のフォトジェニックスポットです。
岩やコンクリートで囲まれた「ロックプール」というものをオーストラリアではよく目にしますが、そんなロックプール感もここでは味わえます。一応会員制のプールですが一般客や旅行客もビジター料金($9.00)で使用可能なので、ぜひ泳いでみて‥‥とは言いつつも、実は私もまだ泳いだことはありません。
4. 海沿いを歩く絶景遊歩道(コースタルウォーク)
たとえ海で泳がなくても、ボンダイビーチは楽しめます。その一つがビーチサイドの遊歩道でのお散歩。私はボンダイに訪れた際、海に入らなかったとしても必ずビーチ沿いをお散歩します。最高に気持ちいいので、冗談抜きで日頃の疲れが吹っ飛びます。
ボンダイ・グラフィティ・ウォール
Bondi Graffitti Wall(ボンダイ・グラフィティ・ウォール)は、ボンダイビーチ沿いに約1km続く遊歩道に描かれたウォールアート。1970年代に描かれた社会的なメッセージが始まりだそうですが、今ではオーストラリアだけでなく世界中のアーティストの作品発表の場にもなっています。
一部を除いては半年ごとに塗り替えられるので、気になった作品があれば是非グラフィティの前で記念撮影を。アートに描かれたSNSアカウントで、お気に入りのアーティストをフォローするのもありです。
ボンダイ・トゥ・クージー・コースタル・ウォーク
時間があったら是非トライしたいのが、ボンダイビーチからクージービーチまでを繋ぐ「Bondi to Coogee Coastal Walk(ボンダイ・トゥ・クージー・コースタル・ウォーク)」でのお散歩。全長約6kmの道のりを海沿いの絶景を楽しみながら、合計6つビーチを巡るウォーキングコースです。
ゴールのクージービーチまで行くにはかなり時間がかかるので、ボンダイからお隣のタマラマまで(1.4km)、もしくは少し足を延ばしてブロンテまで(2.2km)がおすすめかな。疲れたら遊歩道の途中で脇道に逸れたり、簡単に引き返す事もできるので、気軽な気持ちで波が打ち寄せる断崖絶壁のシドニーの海を感じてみましょう!
スカルプチャー・バイ・ザ・シー
そんなボンダイ・トゥ・クージー・コースタル・ウォークの一部で行われる「Sculpture by the Sea(スカルプチャー・バイ・ザ・シー)」は、毎年10月末頃から11月にかけて行われるアートイベント。ボンダイビーチからお隣のタマラマビーチまでの海岸沿いの遊歩道に、100体以上の彫刻が並びます。
アートや彫刻に興味がない人でも、気持ちいい初夏の潮風を感じつつ、ダイナミックな自然をバックに展示された彫刻鑑賞は必ず楽しめるはず。この時期にボンダイに訪れたら、一見の価値ありです。
5. カフェ天国でオーストラリア風ブランチ
言わずと知れたカフェ天国のオーストラリアですが、その中でもボンダイのカフェのクオリティの高さは半端ないです。だから毎回どこでブランチしようか悩みまくる、というのが切実な悩みだったりもします。
カフェでコーヒーだけ飲むのもいいけれど、ボンダイに来たならオーストラリアの国民食「ブランチ」は外せません。どのお店も食べ物の美味しさだけでなく、プレゼンテーションが美しかったり、素材にこだわっていたりするのもポイント高いですね。
色々ありすぎて一つに絞れないのが辛いけれど、是非過去ブログやおすすめブランチスポットを参考に、カフェブランチを楽しんでみてください。
6. 週末マーケットでローカル気分
週末にシドニー各地で行われる青空市場「マーケット」は、もちろんボンダイでも開催されています。場所はビーチ近くにあるBondi Beach Public School(ボンダイビーチ・パブリック・スクール)の敷地内。土曜日と日曜日の2回に分けて、趣の異なるマーケットが楽しめます。
「食」を楽しむなら土曜日のBondi Farmers Market(ボンダイ・ファーマーズ・マーケット)
毎週土曜日に行われるのは、シドニー近郊から集まった新鮮な野菜やフルーツ、パンやスイーツが並ぶ、ファーマーズマーケット。旅行中は野菜や果物を購入することはあまりないかもしれないけれど、フードやスイーツ系の屋台も多いので、コーヒーやスムージーと一緒に芝生に座ってランチするのもオススメです。
お土産を買うなら日曜日のBondi Market(ボンダイ・マーケット)
日曜日のマーケットはソープやバスソルト、キャンドルなどのナチュラル系グッズや、オリジナルのハンドメイド小物など、どちらかと言うとアート&クラフト系が中心。ヨガマットやクッションカバー、蜜蝋を使ったビーズワックス・ラップなどオーストラリアらしいサステイナブルな商品もあるので、お土産を探すのにぴったりなマーケットという感じかな。
7. ボンダイ発祥グッズをショッピング
海や食事だけではなく、意外にショッピングも楽しめてしまうのもボンダイの魅力。目抜き通りの一本裏手にあるGould Street(ゴールドストリート)は、ボンダイ発祥のオーストラリアン・ブランドや洗練されたセレクトショップ、個性的な人気ブランドのショップなどが軒を連ねるショッピングストリートです。
ボンダイ生まれのボディウォッシュのブランド「Bondi Wash」の本店や、夫がサングラスを購入したBailey Nelson(ベイリー・ネルソン)があるのもこの通り沿い。人気セレクトショップ「Saturdays NYC」にコーヒーカウンターが併設されているのも何だかボンダイらしいですね。高品質なラグジュアリー・リラクシングウェアのJac + Jackなど、ボンダイではお馴染みの人気のアパレルショップやセレクトショップが軒を連ねます。
世界中で大人気のオーストラリアンブランド「Aesop(イソップ)」も、もちろんあります。店員さんのホスピタリティも素晴らしく、こぢんまりした店舗のせいか、いつも空いていてのんびりお買い物できます。
気のせいか、他店よりもたくさんサンプルやノベルティをくれるのも嬉しいです。
ベタかもしれないけれど、やっぱりボンダイ最高
いかがでしたか?恐らくシドニーで一番通い詰めているビーチにもかかわらず、気が付けば今まで一度もじっくり取り上げていなかったボンダイビーチ。魅力をつらつらと書き綴っていたらついつい長くなってしまったけれど、恐らくボンダイの魅力はまだまだ語り尽くせません。
一部では「ベタすぎる」とか「ボンダイビーチなんて観光客ばっかりでイマイチだよ」と言う人もいるけれど、やっぱり何度行ってもボンダイはいい!皆さんもシドニー旅行で訪れたら、是非ボンダイまで足を延ばしてみてください。