オーストラリアの国民食とも言われるブランチ。朝型のオーストラリア人にとって「1日で最も重要な食事」として生活に根付いており、ニューヨーク・タイムズにも紹介されるほど、世界的に注目されています。
今回はそんなオーストラリアン・ブランチが楽しめる、シドニーのおすすめカフェを6軒+αご紹介します。
シドニーのブランチが美味しいカフェ
カフェ天国とも言えるオーストラリア。週末になると多くの人が、遅めの朝食や早めの昼食の「ブランチ」を楽しむため、カフェへ足を運びます。私自身、友人や家族とのキャッチアップのためにカフェでブランチし、その後は別々の予定を満喫する‥‥なんていうこともあるほど。
朝7:00頃(早いお店では6:00!)からカフェがオープンするほど朝型なオーストラリアでは、「1日で最も重要な食事」としてブランチが生活に根付いています。ニューヨーク・タイムズ紙でも「オーストラリアン・ブランチ」は、ヘルシーでナチュラル、かつクリエイティブなカルチャーとして紹介されたとか。
今回は私が日本から訪れた家族や友人に「オーストラリア風ブランチ」を体験させるべく、いつも空港からそのまま直行するシドニーでおすすめのブランチスポットをご紹介します。
1. ビルズ・ダーリングハースト:オーストラリアを代表するカフェ
「オーストラリアのカフェ文化」と言ってピンとこない人でも、日本だけでも8店舗を構える人気カフェ「bills(ビルズ)」の存在はご存知なのでは?パンケーキブームの火付け役として既に日本でもお馴染みのbillsは、シドニー発祥です。
「King of Breakfast(朝食の王様)」がつくる”Aussie Brekkie(オーストラリアの朝食)”を試したいなら、まずはここから。シドニーには本店のダーリングハースト店、サリーヒルズ店、ダブルベイ店、ボンダイ店の4店舗あります。
シドニーには他にも素晴らしいカフェがたくさんあるけれど、オーストラリアのカフェ文化を世界中に広めたシドニー発祥のカフェ、ということでまずはここをご紹介しないわけにはいきません。
2. セルシウス・コーヒー:フェリーに乗ってシドニーらしさを堪能
オペラハウスとハーバーブリッジを眺めながら、フェリーに乗って対岸のカフェに向かう‥‥なんていうシドニーらしさを存分に堪能できるのが、キリビリのフェリー乗り場にある「セルシウス・コーヒー(Celsius Coffee Co.)」です。
「インスタ映えスポット」して必ず登場しまくっているお店なので、正直、目新しさはないけれど、海の上に浮かぶ小屋のような佇まいと美味しいフード、目の前に船が行き交うフェリー乗り場ならではロケーションが唯一無二です。
3. ザ・グラウンズ・オブ・アレキサンドリア:おしゃれカフェが集まる食のテーマパーク
人気コーヒーロースターやカフェが点在する、シドニー空港から程近い倉庫街・アレキサンドリア(Alexandria)。そんなアレキサンドリアのカフェ文化に新しい波を起こしたのが、カフェやレストラン、ベーカリーやコーヒー焙煎所などが集まった複合施設「ザ・グラウンズ・オブ・アレキサンドリア(The Grounds of Alexandria)」です。
倉庫街に突如出現する緑のゲートや花で溢れる庭園、動物小屋などの牧歌的な雰囲気は、まさに没入感のあるテーマパークそのもの。子供向けファンタジーに逃げることなく、大人でも純粋に可愛いと思える絶妙なラインが堪りません。
最近はシーズンごとにディズニーなどとコラボしていて、かなりインスタ映え路線に振り切っている感は否めませんが、それでも2012年のオープン以降、色褪せずに大人気スポットであり続けています。
そんなザ・グラウンド・オブ・アレキサンドリアにあるカフェ&レストランの中から、3軒を厳選してご紹介します。
ザ・グラウンズ:ロースターとベーカリーを備えたシグネチャーカフェ
友人や親戚をシドニー空港に迎えにいきがてらよくブランチに訪れるのが、施設内のシグネチャーカフェ「ザ・グラウンズ(The Groudns)」。店内にはコーヒーの焙煎所とベーカリーも併設しています。
空港から車で約10分と近く、店内の雰囲気も素敵でフォトジェニック。早朝(7:00〜)からオープンしているので、シドニーに着いてすぐに、美味しいご飯とコーヒーが楽しめるのがいいですね。
ここに連れて来ると雰囲気全てが可愛いので、連れて来た人たちのシドニー旅行のテンションが、一瞬で爆上がりしているような気もします。シティにあるCBD店も、暗めの照明で雰囲気抜群ですよ。
ザ・ポッティング・シェッド:緑あふれるガーデンレストラン
私が初めてシドニーに訪れた際、空港に向かう帰り際にディナーしたのが、施設内にあるレストラン「ザ・ポッティング・シェッド(The Potting Shed)」。
植物園のように緑であふれる店内のユニークな可愛さと、小物のセンスの良さにシビレたのを覚えています。こういう適度にさびれた、シャビーで味わい深い雰囲気のお店が多いのも、オーストラリアならではです。
お料理のプレゼンテーションも素晴らしいし、もちろん味も抜群に美味しい。「絶対またシドニーに来たい!」とさらに移住欲を掻き立てられたのも、最後の最後にここを訪れたからかもしれません。(実際、その1年後に移住しました)
ザ・ガーデンバー:噴水庭園や牧場のあるテラスカフェ
天気が良ければ屋外にある庭園「ザ・ガーデンバー & バーベキュー(The Garden Bar & BBQ)」もおすすめ。カウンターでテイクアウェイしたピザやグリル料理、フレッシュフルーツのジュースを、花が咲き溢れるガーデンテラスで噴水の水音と一緒に楽しめます。
どこをどう切り取ってもフォトジェニックな、ザ・グラウンズ・オブ・アレキサンドリアらしいアイコニックな場所です。ガーデンの片隅には豚や鶏、山羊や羊のいる農場もあり、ちょっとした動物園気分も楽しめます。子連れファミリーにもおすすめです。
4. ザ・デポー・ボンダイ:海辺で美味しいブランチならココ
「有名なボンダイビーチに行ってみたい!」というのは、シドニーに来たほとんどの人がするリクエスト。せっかくボンダイに行くなら、一緒にブランチも楽しみましょう。
ボンダイにはお気に入りのカフェが山ほどあるので悩ましいですが、その中で一軒だけ選ぶのなら「ザ・デポ・ボンダイ(The Depot Bondi)」に訪れます。
Youtubeでもお馴染みの料理研究家Guy Turland氏がオーナーなので、料理の美味しさはもちろん、ナチュラルでヘルシーかつ、しっかりと食べ応えある料理と、明るく開放的なお店の雰囲気が最高です。海は見えないのに、爽やかな海の雰囲気を感じながらブランチできます。
ノースボンダイ・フィッシュ:ボンダイビーチを見渡すレストラン
海の見えるお店に行くなら、ノース・ボンダイ・フィッシュ(North Bondi Fish)が最高です。ただブランチスポットにしては少々遅めの12:00オープンなので、今回は残念ながら外しました。ランチ〜ディナーするなら、間違いなくココがおすすめです!
5. ピーニャ & ルーム10:路地裏にある大人気ブランチスポット
シティ近郊のポッツポイント(Potts Point)にある超人気カフェ「ピーニャ(Pina)」と「ルーム10(Room 10)」も、シドニーでブランチと言ったら外せないお店。シドニーの著名なシェフ達もファンなほど、ご飯もコーヒーも美味しいし、スタッフのホスピタリティも最高です。
予約を取っていないので通りには入店待ちの人が溢れていて、常に激混みなのがネックと言えばネック。特に週末は相当早く(8:00前には)行かない限り、かなり外で並ぶことになりそう。でもその価値はあるくらいおすすめのお店なので、早起きして出かけましょう。
6. ボートハウス・ローズベイ:桟橋の上で雰囲気抜群
今までご紹介したカフェは全て、日本から来た友人達をまず連れて行く鉄板のカフェでしたが、逆に私自身がシドニーを長期離れた際、疲れMAXの中、自分の中の枯渇したシドニーを満たしに訪れるお店が、ダブルベイにあるボートハウス・ローズベイ(Boathouse Rose Bay)です。
ビーチやマリーナ沿いにカフェを展開していて、他にもパームビーチやバルモラルビーチにも店舗があります。食事の美味しさやスタッフのホスピタリティはもちろん、マリーナ沿いのロケーションがとにかく気持ちよくて、「シドニーに帰ってきた!」とホッとすると共にテンションが上がる場所です。
他のカフェに比べると観光客があまりいないので、ローカル感が味わえるのもいいですね。
シティからは遠いけれど、マンリーのシェリービーチにあるボートハウスもかなりいい感じですよ。
ザ・ルックアウト:マリーナを見渡すローカルなカフェ
実は自分が帰宅早々訪れるカフェとして、前述のボートハウスか、以前ご紹介した「The Lookout(ザ・ルックアウト)」かでかなり迷いました。ただ、ザ・ルックアウトが自宅近くということで地元びいきもあるし、シティから車やバスでのアクセスの良さはボートハウスの方に軍配が上がります。(こちらの方がさらにローカル感強めです)
オーストラリアの国民食「ブランチ」を楽しもう
今回は「ブランチの美味しいカフェ6選」といいつつも、実際にはランク外も含めて10軒ほど取り上げてしまいました。それほどシドニーには、美味しいブランチが楽しめるカフェがたくさんあるということです。
シドニーに朝到着する便を利用すれば、空港からそのままカフェに直行し、すぐにブランチを楽しむことも可能です。ぜひ、シドニーを訪れた際は絶品ブランチで、シドニー旅行気分を一層盛り上げましょう!