オーストラリアの伝統スイーツ「Lamington(ラミントン)」は、四角いチョコレートフレーバーのスポンジケーキを白いココナッツフレークで包んだケーキ。シドニーCBDの程近くウルムルにある「Flour and Stone(フラワー・アンド・ストーン)」は、美味しいパンだけでなく絶品のラミントンが食べられる人気のパン屋さんです。
シドニーにある人気パン屋さん「Flour and Stone(フラワー・アンド・ストーン)」
Flour and Stone(フラワー・アンド・ストーン)はペイストリー・シェフNadine Ingramさんのパン屋さん。シドニーCBDの程近く、ハイドパークやセントメアリー大聖堂の裏手にあります。ポークナックルが美味しい「Riley St Garage(ライリー・ストリート・ガレージ)のすぐお隣です。
お店のあるRiley Streetには一緒にコーヒーが飲めるイートインのSalonと、工房のあるテイクアウェイ専門のAnnexの2店舗があり、現在はシドニーのロックダウンに伴いAnnexのみが営業中。美味しいとシドニーでも評判のパンは、さまざまなカフェで使われたり、Carriageworks Farmers Marketにも出店しています。
今日は週末の朝散歩がてらおやつのパンを買いに。一人一人ソーシャル・ディスタンシングを取っているせいもあって、お店の前は長蛇の列です。因みに購入の際は、マスク着用とアプリでのQRコード読み込みは必須です。
パンと一緒にコーヒーを購入することもできて、隣にはオンラインオーダーの受け取り窓口もあります。シドニーでは2021年8月現在ロックダウン中なので店内での飲食は禁止されていますが、お天気も良くて気持ち良かったのでコーヒー飲んでパンをかじりながらお散歩も気持ち良さそう。本当は座ってゆっくり食べたいんですけどね。
オーストラリア伝統のケーキ「ラミントン」
今回の私達のお目当てはお店の人気商品の「Lamington(ラミントン)」。ラミントンはオーストラリアの伝統的なスイーツの1つで、四角いチョコレートを浸したスポンジケーキを白いココナッツフレークで包んだケーキです。名前の由来は諸説あって、100年以上も前のQLD州総督「Lamington卿」に因んで名付けられたとか色々ありますが詳しくは割愛します。
オーストラリアではケーキ屋さんやパン屋さん、スーパーにまで置かれていて、レジ脇にある「お饅頭」「大福」的な存在の定番商品です。スポンジケーキの中にジャムやクリームが挟まれていたり、ココナッツフレークの種類が違ったり、お店によっても味わいが違います。ただスーパーで売っているラミントンは、パサパサで微妙なものが多いかな。
実は私、あまりラミントンが好きではありません。中のスポンジケーキがパサパサしていて食感も重いし、周りのココナッツが更にパサパサ度を増長させるので、口の中の水分が全て持って行かれます。飲み物なしでは耐えられない乾燥度です。
ただこのラミントンは他で食べるラミントンとは一味も二味も違います。「Panna Cotta Lamington(パンナコッタ・ラミントン)」と言う名の通り、スポンジにたっぷりとパンナコッタが染み込んでいてフワフワと柔らか。チョコレートでコーティングしてあるので、ケーキなのに中はしっとりジューシーです。
周囲に纏われたココナッツフレークも大小様々で、食感の違いが楽しめるのもいいです。「ラミントン」と言えば先日訪れてまだ食べていないCafe KentaroのMathca Lamingtonなど様々なフレーバーの美味しいものもありますが、超定番ラミントンにしてこの美味しさなのはさすが。ただボリュームありすぎて、夜ご飯の時間帯でも全くお腹が空きませんでした。
サクサクのクロワッサンやパイも美味しい
店内に入ることはできないので、オーダーは窓口から。店員さんの後ろには美味しそうなパンがたくさん並んでいます。色々オーダーしたいけど後ろに並んでいる人もいるから、妙に焦って冒険できない私。そんなのお構いなしな夫が、今回は美味しそうなパンを選んでオーダーしてくれました。
追加で購入したRhubarb and Apple Pieは、実はラミントンでお腹いっぱいすぎて次の日のおやつにしました。ルバーブの梅のような酸味とりんごの爽やかな甘さのバランスが絶妙で、最高すぎる組み合わせ。1日置いたことで生地はしっとりしているけれど、パンそのもののほのかな甘味と香ばしさが本当に美味しい。コーヒー相性も抜群です。
私はグルテンにアレルギーがあるので普段ほとんど小麦を摂りませんが、最近では時々チートデイ的に食べることも(食べ過ぎると大変だけど)。今こうやって記事を書いているだけでもよだれが出そうな程、忘れられない美味しさです。(お値段はあまり可愛くないですけど;)
店名はオーナーの娘さん達「Poppy(お花)」と「Ruby(石)」に因んで付けられたそうで、お店に並ぶパン達も”自分の子供のように愛情持って作っているのね”と妙に納得してしまう美味しさ。スタッフの人達のホスピタリティも素晴らしくて、オーナーのSNSからもスタッフ達にも並々ならぬ愛情を注いでいるのがわかります。
シティからも行きやすいので、そんな暖かな雰囲気溢れる「Flour and Stone(フラワー・アンド・ストーン)」の美味しいパンを是非味わってみてください。
43 Riley St, Woolloomooloo NSW 2011
TEL:+61-2-8068-8818
OPENING HOURS:
MON – FRI:7:00am – 2:30pm
SAT:8:00am – 3:00pm