お寿司やラーメン、焼き鳥など「日本食」レストランが多いシドニー。「Oratnek(オラトネック)」でお馴染みの日本人シェフが手がける「Cafe Kentaro(ケンタロウ)」は、サリーヒルズでも珍しいオムライスやカツサンドなど日本人がイメージする「洋食」が楽しめるカフェです。
日本人シェフのカフェ「Kentaro(ケンタロウ)」
「Cafe Kentaro(カフェ・ケンタロウ)」はシドニーのおしゃれタウンSurry Hills(サリーヒルズ)にあるカフェで、以前ランチに訪れたRedfernにあるカフェ「Oratnek(オラトネック)」の姉妹店。因みにオーナーの日本人シェフKenny Takayamaさんはあのbills Darlinghurstのヘッドシェフだった方です。
妹に「美味しいカツサンドのお店があるから行こう!」と誘われOratnekに訪れ、お腹いっぱいで抹茶ラミントンに到達できなかったのがもう数年前。その時から「姉妹店のKentaroにも行きたい」と思いつつも、家から遠くないのになかなか訪れる機会がありませんでした。
サリーヒルズの住宅街にあるカフェ
お店があるのはサリーヒルズ南端のBourke Street沿い。近くにはパンが美味しいBourk Street Bakeryの本店もあります。プラタナス並木のある閑静な通りで、目抜き通りのCrown Streetよりも静かで少し落ち着いた雰囲気です。
実はサリーヒルズに買い物に訪れた際に駐車スペースが見つからず、やっと駐車できたのがBourke Streetでした。車を停めた真向かいにいい感じのカフェを発見して、買い物を済ませ訪れたら、何とそこがCafe Kentaroだったという訳です。
席に座り上を見上げたら、頭上にお馴染みのフォークの看板が。これを見るまでは全然気が付きませんでした。たまたま車で訪れて、なかなか駐車できなかったからこそ出会えた奇跡。オーバーだけど、何か運命的なものを感じますね。
平日でしかもランチ時を大幅に過ぎていたので、店内は空いていました。テラスハウスの前庭に客席があるOratnekもいいけれど、こちらはサイドに大きな窓があって明るく開放的な雰囲気。大きく開け放たれた窓からは、気持ちい風が吹き抜けます。
壁のブロックが剥き出しになったりシャビーな雰囲気を残しつつ、肩肘張らない不思議な居心地の良さがあります。エスプレッソマシーンやランプシェード、カップなどの小物がペールグリーンで統一されているのはOratnekと同じですね。
可愛らしいジオメトリック柄のタイルに、少し無骨でインダストリアルな雰囲気の家具を合わせるバランス感もいい感じです。
カツサンドやオムライス、どこか懐かしい洋食メニュー
Kentaroに訪れたら「ザ・洋食」なメニューを食べたいよね、ということで定番のカツサンドとオムライスをオーダー。
スーパーでは見たことがないくらいの超厚切りポークのカツが、薄くてカリカリの香ばしい衣に包まれ、キャベツの千切りと厚くてフワフワの食パンに挟まれています。口の小さい人は一口で行けない程の厚みです。
日本食は毎日のように食べているけれど、揚げ物をしない我が家では「とんかつソース」を食べることがほとんどありません。とんかつソース独特の甘酸っぱい味わいは、久しぶり過ぎて少しノスタルジックな気分に。かなり食べにくいですが、キレイに食べるなんて考えずにかぶりつきましょう。
チキンライスの上にトロトロのスクランブルエッグ、さらにデミグラスソースとチーズがのったオムライスは、食べ終わる頃にはお腹パンパンになる程ボリューム満点。特に旨味がぎゅっと凝縮された濃厚な味噌仕立てのデミグラスソースは、奥深すぎるコクで、これだけで白ごはんが何倍でも行けそうな美味しさでした。
カツサンドもオムライスもどちらも家庭料理だけど、真似できそうだけどなかなか真似できないんですよね。「グリル○○」や「▲▲亭」のような日本の街の洋食屋さんのようにボリュームがありつつも、より手の込んだ繊細な美味しさのあるブランチです。
洋食は元々「西洋風ごはん」をイメージして日本で独自の進化を遂げた文化らしいですが、やっぱり日本食。これを食べるだけで日本を懐かしく感じたし、ホッと一息できて幸せな気分になれました。お寿司やラーメンもいいけど、また違った方向から日本を味わいたい時にオススメのお店です。
あ‥‥またラミントンは食べられませんでした;
616 Bourke St, Surry Hills NSW 2010
TEL:+61-4-6034-8425
OPENING HOURS:
MON – FRI:7:00am – 3:30pm
SAT – SUN:8:00am – 4:00pm