パンケーキ・ブームの火付け役と言われる、オーストラリア・シドニー発祥のカフェ・レストラン「bills（ビルズ）」。シドニーに訪れるセレブ達が「世界一の朝食」のためにわざわざ訪れる人気店の発祥の地、ダーリングハースト本店をご紹介します。
bills（ビルズ）の魅力：世界一の朝食を体験
1993年、シドニーのダーリングハースト（Darlinghurst）にオープンした「bills（ビルズ）」は、フワフワのパンケーキやトロトロのスクランブル・エッグ、アボカドトーストなど、朝食が大人気のカフェ。雑誌やフード系サイトなどの「シドニーのパンケーキ・ランキング」や「ブランチスポット」にも、必ずランクインしています。
創業者はシェフ＆レストランターのBill Granger（ビル・グレンジャー）氏。世界にアボカドトーストを広めた第一人者で、「King of Breakfast（朝食の王様）」と呼ばれています。オーストラリアのカフェ文化を世界に広めたのも、間違いなく彼でしょうね。
ダーリングハースト店がオープンした3年後にサリーヒルズ店がオープンし、その後、2008年には初めての海外店舗となる日本の七里ヶ浜店がオープンしています。現在ロンドンやハワイ、韓国など世界中に17店舗を構え、日本には8店舗もあるそうです。
30周年を迎えるbillsダーリングハースト本店
billsと言えば、日本でも行列の絶えない大人気店。シドニーのガイドブックには必ず載っている「超定番」なので、今までなかなか行く機会がありませんでした。今回は日本から母が遊びに来たので、たっての希望で初訪問です。
キングスクロス（Kings Cross）とサリーヒルズ（Surry Hills）の中間に位置するダーリングハーストは、大通り沿いには個性的なクラブやバーがありつつも、一本裏手に入ると雰囲気の良いレストランやブティック、ギャラリーや美術学校が集まる、カルチャーの中心のような場所です。
bills本店は表通りから一本入った、LIVERPOOL StとWEST Stの交差点にあります。グレーの壁の建物の窓には、よく見ると窓に「bills」の文字が。あまりにもさり気なさすぎて、通り過ぎてしまう人もいるかも。日本にあるbillsとは、かなり雰囲気は違いますね。
温かみのある居心地の良い店内で楽しむブランチ
古いタウンハウスを使った店舗は、開放感はないものの、窓から柔らかい光が差し込む気持ちのいい空間。内装や家具も温かみのあるスカンジナビアンな雰囲気で、誰かのお家に遊びに来たような居心地の良さがあります。
billsの店舗デザインは、店舗ごとの立地に合わせてプロデュースしているそうで、本店のインテリアは敢えて開店から手を加えていないんだとか。因みに2023年10月には、開店30周年を迎えたそうです。
以前ご紹介したシドニーの人気カフェ「KENTARO」「ORATNEK」の日本人オーナー＆シェフのケンタロウさんは、こちらのヘッドシェフだった方です。
billsダーリングハースト本店の豊富なメニュー
まずはオーストラリアの定番コーヒー、Flat White（フラットホワイト）でスタート。2024年現在で$5.50。植物性ミルクへの変更でプラス$1.00。初めて訪れた2018年当時は$3.50だったので、最近のコーヒーの値上がり方がすごいですね。
billsと言えば「リコッタ・ホットケーキ」というくらい定番のこちら。リコッタチーズが入ったフワフワのパンケーキに、ハニカムの入った濃厚バターとバナナが添えられています。フワフワなスフレパンケーキと言うよりは、想像以上に食感重めのどっしり系。一皿でお腹いっぱいになるボリュームです。
こちらもbillsの定番人気メニューの1つ「スイート・コーン・フリッター」。香ばしいとうもろこしのフリッターは、ローストしたトマトやベーコン、アボカド・サルサと一緒に。お好み焼きのような見た目ですが、カリカリした食感とプリプリのコーン、スパイシーな風味とのハーモニーが最高に美味しいです。
他にもキムチ・チャーハンや味噌味の玄米粥、蕎麦の実のライスボウルなど、アジアンなメニューもあります。
メニューにはグルテンフリーやヴィーガンの記載はありませんが、店員さんに聞くとオプションを教えてくれます。パンはグルテンフリーに変更することも可能です。
シドニーに現在billsは4店舗
billsは今回ご紹介したダーリングハースト店以外にも、シティからアクセスしやすいサリーヒルズ店、高級住宅街にあるダブルベイ（Double Bay）店、シドニーNo.1人気のボンダイ・ビーチ近くにあるボンダイ（Bondi）の4店舗があります。
ビル・グレンジャー氏のコンセプトである「居心地の良い空間」の中で、リラックスしながら美味しい食事を楽しむことができるダーリングハースト本店。週末になると朝食やランチ時に行列ができるので、比較的空いている平日のブランチがおすすめです。
2023年のクリスマス、開店30周年を迎えた後、bills創業者のビル・グレンジャーさんが54歳でこの世を去りました。各メディアでは「オーストラリアの朝食の王様が亡くなった」と報じています。突然の訃報に驚くとともに、彼の功績を称えつつ、謹んでご冥福をお祈りいたします。
コメント一覧 （2件）
初めまして、Ａｍｍｙと申します。
ブログ見させていただいております。
昔数年間シドニーに住んでまして、とても懐かしく思いながら癒されてます。
年に1回シドニーに遊びに行ってまして、いいところを調べている最中でブログを見つけました。
とても素敵ですね！
またよらせていただきます。
Ammyさん、こんにちは。昔、シドニーに住んでいらしたことがあるんですね。ブログを見て懐かしんで頂けるなんて嬉しいです♪
今も年に1度お越しになるということですが、シドニーは今街全体が絶賛開発中で数日目を離すだけで色々な変化があって面白いです。
更新頻度が最近少なめになっていますが、頑張って新しい情報を発信していければと思っています。
今後ともよろしくお願いします！