シドニーCBDから車で20分。ダブルベイに位置するWoollahra Library at Double Bay（ウラーラ図書館、通称ダブルベイ図書館）は、緑が溢れる開放的な図書館として知られています。シティの喧騒から少し離れた静かな環境で、リラックスしながら読書を楽しみたい人におすすめの場所です。
ウラーラの緑豊かなおしゃれ空間「ダブルベイ図書館」
「WOOLLAHRA LIBRARY AT DOUBLE BAY（ウラーラ図書館、通称ダブルベイ図書館）」はシティから続くバス通り、NEW SOUTH HEAD ROAD沿いにある図書館。シティからは324、325のバスに乗って20分ほどです。
設計を担当したのは、オフィスビルやレジデンスなど、シドニーで話題の建物を手がけている、オーストラリアの建築集団「BVN」。今までの「図書館」という概念を覆すような、立体的な広がりを感じる自由な空間構成はさすがです。
入り口に入ってまず驚くのが、この壁からも天井から緑で溢れるこのロビー。図書館に一歩入ってこんな明るく気持ちのいい空間が広がっていると、本を読んだり作業するのはもちろんですが、自然とテンションも上がってきます。
図書館があるのはビルの2〜4F。エスカレーターで上がった先が入り口です。ちょうど建物の裏にはABOUT LIFE（閉店）があります。
エレベーターを上がった先のホールにはソファやテーブルもあり、もちろんフリーwi-fiも完備。インターネット激遅でお馴染みのオーストラリアですが、ここのwi-fiは若干早めな気が。図書館閉館後も、待ち合わせなどに使えていいですね。
滑り台もあって楽しい！明るく開放的な1F
図書館内は全部で3フロアで構成されています。
1Fのエントランス・ロビーに入ると、緑が茂るグリーンウォールがお出迎えです。
緑の壁の中には返却口が埋め込まれていて、返却口に本を投入すると、ベルトコンベアで本が運ばれていく様子が小窓から見えます。その面白い仕掛けを見たくて、背伸びしながら本を返している子供の様子も可愛らしいです。
ロビーの奥には、この図書館一番の見せ場である吹き抜けと階段状のベンチがあります。階段の裏には子供のためのプレイルームがあり、イベントスペースでは定期的にイベントが開催されています。
階段状のベンチの踊り場には、何と子供用の滑り台まであります。子供達が並んで滑って、また並んで‥‥を繰り返しているので、楽しそうな笑い声が響いています。図書館ながらも比較的賑やかな空間です。
読書や作業に最適な2～3F
吹き抜けを囲うように配置されたカウンターや、窓際に長いベンチ型のソファが連なる2Fでは、皆自由に本を読んだりさ、作業をしていたりします。子供達が遊ぶ吹き抜けと緩やかに続いているので、図書館といいつつも、このライブラリー特有の賑やかさのある空間です。
3Fはグループごとに分かれたブースや会議室、クワイエットルームなどがあります。ボックス席型のブースでは学生達が集まって作業しているような、静かな学習エリアです。がっつり作業するなら3Fがいいですね。
シドニー有数のフォトジェニックな図書館
図書館というと、普通は静かで薄暗く、絶対に大声は発せないイメージがありますが、この図書館は全く違います。ここは地域の人々が集う、コミュニティスペースのような雰囲気です。
デジタルネットワーク時代に図書館離れや本離れと叫ばれていますが、勉強や本だけが目的ではなく、「またこの場所に来たい」と思わせる仕掛けが散りばめられてた素敵な空間です。実際、こちらに移設されてから来訪者が急増しているとか。
DOUBLE BAYにはABOUT LIFE（現在はナチュラル系woolworth）はもちろん、素敵なカフェも多いので、この開放的なスペースでコーヒーを片手に、雑誌を読みながら一休みしてみるのもいいですね。