バラエティに富んだ展示作品で毎回違った楽しみがあるシドニーのギャラリーの中で、チッペンデールにある「WHITE RABBIT GALLERY(ホワイト・ラビット・ギャラリー)」はチャイニーズ・モダン・アートに特化した珍しいギャラリー。併設のカフェもオシャレでオススメですよ。
「WHITE RABBIT GALLERY(ホワイト・ラビット・ギャラリー)」
WHITE RABBIT GALLERY(ホワイト・ラビット・ギャラリー)はセントラル駅から歩いて10分程のCHIPPENDAALE(チッペンデール)にある中国現代美術専門のギャラリーです。以前ご紹介したCENTRAL PARK MALL(セントラルパーク・モール)やSPICE ALLEY(スパイス・アリー)のすぐ裏手にあります。
元々は個人の中国美術収集家のコレクションを収納する場所として2009年にオープンしたギャラリーですが、今では世界で有数の中国現代美術のコレクションにまで成長しました。個人のコレクションだということだけで驚きですね。
昔はニット工場だったこちらの建物。独特のレンガ造りの建物を3年かけてリノベーションし、全部で4フロアに渡って展示スペースが広がっています。因みに4フロア部分はルーフトップだった場所にスペースを作っています。最近のリノベーションではよく見られる手法です。
チャイニーズ・モダン・アートに特化したギャラリー
常設展示というものはなく1年に2回、大々的に展示内容が一新されます。2018年10月現在は「SUPER NATURL」が開催されていました。
1Fのエントランスホールにある階段脇が吹き抜けの空間になっているので、いつも大きな空間をふんだんに使用するダイナミックな作品が展示されています。今回はLi Shanというアーティストの「Deviation」という半分蝿になった10体の人間の像が天井から吊るされているインスタレーションでした。
上から吊るされている像が妙にリアルで少々グロテスクでした。シュールすぎてちょっと引いてしまうくらいですが、やっぱりフォトジェニックなのか皆、写真を撮りまくっていました。
こちらはYang Wei-Linの「Ocean of Cloth Wheels and Floating Islands」という作品。インディゴに染められた何層にも重ねられた布が天井から吊られていて、フワフワ浮遊している様はまるでクラゲのような、ハスの花のような不思議な可愛らしいインスタレーションです。回遊式の展示はやっぱり楽しいですね。
Zhu Jinshiの「Spring Festival is Coming」は、荒々しく塗りたくられたオイルペインティングのとてもダイナミックです。見る場所や角度によって色合いが異なるので、印象が変わる面白い作品です。今回の展示は1つ1つの作品が大きなダイナミックなものが多い印象でした。
中国茶専門のカフェがオススメ
アートを見た後には1Fにあるカフェに訪れてみてください。こちらでは様々な種類の中国茶や、ランチ時には焼売などの飲茶も頂けます。中国茶はティーポットで出てきて差し湯もどんどんしてくれるので、ここに来る際はいつものんびりし過ぎてしまうくらい。
CHRYSANTHEMUM AND GOJI BERRY TEA($4.50)
中国茶が美味しいこちらのカフェは、インテリアがオシャレなところもオススメ。天井から吊るされた鳥籠や壁に飾られたアート、シノワズリー・スタイルの家具のバランスが良くて、シドニーの他のカフェとも雰囲気が違うのが面白いです。
アート鑑賞は色々歩き回って疲れていることが多いので、こちらで中国茶を飲みながらホッと一息する時間は最高です。ギャラリーに寄った際はもちろん、近くに買い物に来た際など休憩に立ち寄ったりもしているくらいお気に入りです。
カラフルなギフト・ショップはお土産にも
カフェの脇にあるギフト・ショップにはアーティストの写真集はもちろん、カラフルで可愛くてキッチュな小物も売っています。ミュージアムに売っている小物は見ているだけで楽しめるので、お土産にもいいかもしれませんね。
因みにこちらは入場料無料ですので、近くに立ち寄った際は是非訪れてみてください。セントラル、チッペンデール・エリアを訪れた際は、緑の壁が印象的なセントラルパーク・モールの最先端サスティナブル建築を訪れたり、スパイス・アリーの屋台村でアジアン・フードを食べるコースに、こちらも付け加えてみてはいかがでしょうか。
30 Balfour Street Chippendale NSW 2008
TEL:02-8399-2867
OPENING HOURS:
WED – SUN:10:00am – 5:00pm
(新しい展示に入る前に不定期で休館するので、直接ギャラリーに問い合わせすることをオススメします)