世界遺産の街を散策 TOLEDEO(トレド旧市街) | TOLEDO

スペインの首都マドリードを出て車で西へ約1時間、世界遺産の街TOLEDO(トレド)に到着しました。川と城壁に囲まれ中世の雰囲気を色濃く残すトレド旧市街を、観光スポットを巡りながら散策を楽しみました。

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世界遺産の街 古都「トレド(TOLEDO)」

スペインのカスティーリャ=ラ・マンチャ州の州都である「TOLEDO(トレド)」は、マドリードからわずか70km、約1時間とアクセス抜群の観光地です。日帰りも可能ですが、私達はマドリード市街からレンタカーでトレドに向かい、一晩ステイしました。

旧市街全体が城壁と川で囲まれている旧市街は、中世の雰囲気が色濃く残っています。16世紀、マドリードに遷都される前まで約1000年もの間政治経済の中心だったからか、まるでここだけ時間が止まっているようです。

細く車も通れないような道が多いので、街自体は大きくありませんが徒歩で回るには少々タフ。ということで今回は観たいところをピックアップして、地図で最短ルートを確認しながら旧市街巡りをしました。

1. トレド大聖堂(SANTA IGLESIA CATEDRAL PRIMADA DE TOLEDO)

ゴシック建築の最高傑作と言われている「トレド大聖堂」。残念ながら2019年9月現在鐘楼は改修工事中でしたが、建設に250年以上という壮大な年月を要したそのダイナミックさには圧倒されます。

チケットを購入するとオーディオガイドの無料貸し出しされますが(残念ながら日本語は無し)、繊細な装飾が施された主祭壇や礼拝堂などなど、見所があり過ぎて全て観るにはかなり時間が掛かります。

トレドはスペインで活躍した画家エル・グレコ所縁の地ということで、至る所にグレコの絵画が展示されているグレコ好きには堪らない街です(因みにグレコはギリシャ人です)。大聖堂の聖具保管室にはグレコの絵画「キリストの聖衣剥奪」なども展示されていました。

2. サント・トメ教会(IGLESIA DE SANTO TOMÉ)

「トレド大聖堂」を出て訪れたのは、エル・グレコの大作が収蔵されている「サント・トメ教会」。大聖堂で観たものの情報量が多過ぎて耳からこぼれ落ちそうになりながら、細く曲がりくねった道を10分程度歩くと到着しました。

「サント・トメ教会」はエル・グレコの最高傑作「オルガス伯の埋葬」が展示されている、14世紀に建てられた小さな教会です。個人的にはコントラストが強く仰々しいグレコの作風は苦手ですが、幅4.8m×高さ3.6mある大作は門外不出なので、トレドに訪れたら観ておくことをオススメします。

スペインの内陸で真夏だったということもあり、トレド1日目は灼熱の暑さでフラフラ、熱中症寸前に。この日はここで切り上げてパラドールに戻り、プールで涼みました。夏場のトレド散策は暑さ対策にくれぐれもご注意を。

3. ピエドラ・デル・レイ・モロ(PIEDRA DEL REY MORO)

次の日、朝ランついでに訪れたのが「ムーア人の王の墓」という意味を持つ穴場の絶景スポット「PIEDRA DEL REY MORO(ピエドラ・デル・レイ・モロ)」です。太陽の光に照らされた大きな岩場は、すぐ下にある展望台「ミラドール・デ・ヴァレ」よりも高台にあるので更に大パノラマが楽しめます。

岩場に辿り着くまでの道も舗装されていないしですし、ちゃんとした手摺や階段のない岩を登る必要があるので、私のようにランニングウェアなどの動きやすい格好とスニーカーなどを履いた方が安全です。登る際はくれぐれもご注意を

4. ミラドール・デ・ヴァレ(MIRADOR DEL VALLE)

パラドールをチェックアウトして車で訪れたのは、観光スポットにもなっている展望台「MIRADOR DEL VALLE (ミラドール・デ・ヴァレ)」。トレドの旧市街全体を一望できますが、実はパラドールや「ピエドラ・デル・レイ・モロ」からの景色の方がダイナミックです。

ここまでは公共交通機関が通っていないので、タクシーか「ソコトレン」などの観光バスで向かうのがオススメ。トレド市街からは坂道が延々と続いているので、歩いて登るのはかなり大変だと思いますよ。

5. サン・マルティン橋(PUENTE SAN MARTÍN)

「ミラドール・デ・ヴァレ」から車で坂を下り、トレド旧市街の西側の玄関口「PUENTE SAN MARTÍN(サン・マルティン橋)」へ向かいました。14世紀に建てられたゴシック様式の石橋は、入り口の門からの景色がまるで中世の街に足を踏み入れるような雰囲気です。

トレド旧市街は城壁で囲まれているので、この「サン・マルティン橋」か東にある「PUENTE DE ALCÁNTARA(アルカンタラ橋)」を渡らないと旧市街に入れません。川を眺めながら橋を渡り、古い街並みに向かうのが何ともドラマティックです。

因みに橋の脇には、タホ川をジップラインで一気に渡れる「FLY TOLEDO」というアクティビティがありました。アクションカムの持ち込みもOKだったので、夫もGO PRO片手に挑戦です。

距離は200m弱、時間にしてわずか20秒。撮影した動画もあっという間に終了してしまいましたが、結構楽しめたみたいです。トレド市街を眺めながらの空中散歩が出来るのはここだけなので、高所がOKなら是非トライしてみては?

6. サン・ファン・デ・ロス ・レイエス教会(MONASTERIO DE SAN JUAN DE LOS REYES)

「サン・マルティン橋」を渡って坂を登ると辿り着く「サン・ファン・デ・ロス ・レイエス教会」は、トレド大聖堂に比べると観光客も少なく落ち着いた雰囲気の教会です。

トレド大聖堂ほど大きくなく煌びやかな装飾もありませんが、礼拝堂の天井から差し込む光の筋が美しくて、神聖な気持ちになります。個人的には今回の旅行で見た教会の中で1、2位を争うくらい良かったです。

中庭にある外回廊も美しくて、実は1階がゴシック様式、2階がプラテレスコ様式、3階がムデハル様式と異なる建築様式をミックスしているそう。様々な文化が入り混じったスペインらしい独特の美しさです。

マドリードから電車で30分、バスで1時間程度とアクセス抜群なので、日帰りでも訪れてほしい!時間がない時はタホ川を渡り城壁の中にあるトレド旧市街を散策して、まるでタイムスリップしたような中世の雰囲気が楽しめる街です。

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