併設のカフェやレストランに訪れるのも美術館の楽しみの1つです。マドリードで訪れた近現代美術館「ソフィア芸術センター」内にある「NuBel(ヌーベル)」は、ムーディな店内の雰囲気と本格的なお料理が楽しめるレストランでした。
美術館併設のレストラン「NUBEL(ヌーベル)」
「ソフィア芸術センター」での美術鑑賞が終わった時点で既に夜の9時。スペインの夜はこれからという感じですが、さすがに疲れたので館内にあるレストラン「NUBEL(ヌーベル)」でディナーをすることにしました。
新館である「ヌーヴェル館」にあるこちらは、建物を設計した建築家ジャン・ヌーヴェルに因んでその名前が付けられています。レストランは新館の出口を出て広場を横切った右手にあります。
ディスコのようなムーディな店内
店内のインテリアは想像していたのとは違う、いい意味で「美術館併設のレストラン観」を覆されました。カラフルでポップ、少しチープ感あるインテリアは、映画「オースティン・パワーズ」のようなレトロ・フューチャー感が漂っています。
中央には大きなバーカウンター、左手にはDJブースがあり、少し照明を落とした薄暗い店内はムーディーな雰囲気です。「昔のディスコっぽいな」と思ったら、週末の深夜にはクラブのようにイベントが行われるみたいです。
入店した時はまだ(?!)9時頃だったのでお客さんはあまりいませんでしたが、お店を出る11時頃になると徐々にお客さんが増えて来ました。深夜までオープンしているので、恐らくこれからが本番なんでしょうね。
アートのような美しいディナー・メニュー
バーっぽい雰囲気なのであまり期待していませんでしたが、意外にもちゃんとした本格的なお料理が楽しめました。
SWORDFISH(メカジキ)のグリルは、しっかりした歯応えがありながらも、口に入れるとコクのある脂がジュワーと広がります。しっかり脂が乗っていますが決して脂っぽ過ぎず、初めて食べる味わいがかなり美味しかったです。
ビーツやほうれん草などのカラフルなカッペリーニを使った「3色の冷製パスタ」は、王蟲(ナウシカのオーム)のような見た目に一瞬ギョッとしますが、酸味の効いた味わいが暑い夏の夜にピッタリの爽やかさです。
アスパラガスのグリルは、まるで前衛的なアートのようなオシャレな盛り付けです。味の美味しさはもちろんですが、彩りや盛り付けの美しさが際立つお料理ばかりでした。
朝から深夜まで営業しているので、ボリュームタップリの朝食からランチ、ディナーやお酒に合うスナックまで楽しめます。デザートも美味しかったですよ。
美術館併設のレストランだとは思えないほど豊富なメニューは、個性的で手の込んだ本格的なお料理ばかりです。「ソフィア芸術センター」での美術鑑賞の後に、クオリティが高く美味しいお料理と豊富なカクテルを片手に余韻を楽しんでみてはいかがでしょうか。
Argumosa Street, 43, 28028 Madrid, Spain
TEL:+34-915-30-17-61
MON:9:00am – 1:00am
TUE:CLOSE
WED – THU:9:00am – 1:00am
FRI – SAT:9:00am – 2:30am
SUN:9:00am – 1:00pm