南オーストラリアを代表する銘醸地「ADELAIDE HILLS(アデレード・ヒルズ)」のワイナリーを巡る旅。3軒目に訪れた「COBB’S HILL ESTATE(コブス・ヒル・エステート)」は、広大な敷地に美しい庭園や池、牧場があり、ヨーロッパのような田園風景が楽しめるワイナリーです。
美しい田園風景の「COBB’S HILL ESTATE(コブス・ヒル・エステート)」
南オーストラリア州を代表するワインの銘醸地「アデレード・ヒルズ」にある、のどかな田園風景が印象的なワイナリー「COBB’S HILL ESTATE(コブス・ヒル・エステート)」。ワイナリーのゲートを入ると、目の前には美しい庭園や小さな池、小川に囲まれた牧歌的な風景が広がっています。
セラードアのある建物の脇にはパラソルのあるテラス席、さらにその脇には樹齢100年以上の大きな樫の木が立つ小さな池が。水の流れる音を聞きながら大きな木の木陰でテイスティングなんて、考えただけでも気持ち良さそうです。
250エーカー(100ha)以上もある敷地は1800年代に馬車馬用の牧草用農地だったこともある場所で、その馬車会社の名前「COBB’s & CO.」に因んで「COBB’S HILL ESTATE」と名付けられたそうです。敷地内には50haのブドウ畑だけでなくアンガス牛の牧場や、ガーデン・ウェディングもできるイベント会場もあります。
緑の匂いや心地よい空気に包まれながらお散歩しているだけで、ワインを飲んでボーッとなった体や頭もかなりリフレッシュできそう。自然に癒されながら美味しいものをいただけるなんて、究極のリラクゼーションですね。
スパークリングなどバラエティ豊かなワイン
アデレード・ヒルズならではの、標高の高さと冷涼な気候を生かしたワインに定評があります。さらにブドウは可能な限り化学肥料や除草剤を使わない「サステイナブルな農法」で栽培された、ヴィーガン・フレンドリーなワインです。
定番のSauvignon Blanc、Pinot Noirをはじめ、Chardonnay、RIesling、Shirazなど、全体的にスッキリとしてエレガントなヨーロピアン・スタイルのワインが特徴です。オススメのテイスティング・メニューはトラディショナルなスパークリングからスタートでした。
スパークリングの種類が多いのも、このワイナリーの特徴。標高が高い土地を生かした繊細でキリッとした酸味のあるシャンパン・スタイルのシャルドネ&ピノ・ノワールのブレンドや、夏にぴったりなロゼ・スパークリングはもちろん、Shiraz Sparklingもあります。シラーズのスパークリングと言えばHUNTER VALLEYのPETERSON HOUSEが美味しかったな。
暑い夏に飲むスパークリングは爽快でいいけど、最初の1,2杯で「もういいかな」という気になってしまうのが不思議。逆にシラーズのスパークリングは炭酸も楽しみつつじっくり楽しむ感じもあって、個人的には大好きです。ダークベリー系の果実味とコク、適度なスパイス感と炭酸のバランスがいいんですよね。
本来はシラーズやシラーズ・スパークリングはテイスティングの締めになるそうですが、既に結構飲んでいたので、今回は色々すっ飛ばしてこちらを楽しみました。作っているワイナリーがあまり多くないこともあって、シラーズのスパークリングにはあまり出会う機会がないので、今回はこの2本をゲットです。
ワイナリーには珍しくオリジナルのクラフトビールやサイダーも作っています。パッケージもシックで可愛いです。
帰りを気にしなくていい、宿泊できるワイナリー
ワイナリー定番のプラッター系もありますが、ドイツ(フランス北部?)の伝統料理だというベーコンとオニオンのサワークリーム・ベースのピザ「Flammekueche(フラムクーヘ)」が一押しメニューだそう。ブドウ畑を巡るピクニックも楽しそうです。
実はこのワイナリーには宿泊施設(Bed& Breakfast) もあるので、朝起きてから夜寝るまでワインが楽しめてしまいます。木陰に座ってのんびり景色を眺めたり、暖炉の脇で揺れる炎を眺めたりしながら、帰りを気にせず食事とワインなんて最高です。
ヨーロッパの田舎にあるお家に遊びに来たような、牧歌的な雰囲気が流れるワイナリーです。こちらのワインもDAN MURPHY’Sのようなボトルショップには卸していないそうなので、是非ワイナリーに訪れて味わってみましょう。
Special Thanks to Tourism Australia, Cobb’s Hill Estate
382 Swamp Rd, Oakbank SA 5243
TEL:08-8388-4261
OPENING HOURS:
MON – FRI 12:00pm – 5:00pm
SAT – SUN 11:00am – 6:00pm