クロード・モネをはじめとする印象派画家の作品を集めた展覧会「Monet and Friends(モネ・アンド・フレンズ)」。プロジェクションマッピングを駆使した没入系デジタルアートで、五感の隅々までモネの世界をにどっぷり浸かって来ました。
モネのデジタルアート展「MONET AND FRIENDS(モネ・アンド・フレンズ)」
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19世紀後半フランスを代表する印象派クロード・モネと、同じ時代を生きた印象派の画家達の作品を集めたデジタルアート展「MONET AND FRIENDS(モネ・アンド・フレンズ)」が、2021年3月からシドニーのMoore Park(ムーア・パーク)にあるROYAL HALL OF INDUSTRIES(ロイヤル・ホール・オブ・インダストリーズ)で行われています。
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展覧会のディレクションは昨年訪れたゴッホの展覧会と同じGRANDE EXPERIENCE。ゴッホ展が想像以上に良かったので、今回も開催されると聞いてすごく楽しみにしていました。モネの世界観と体感型アートって相性が良さそうですよね。
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開催する前はいつも行く気満々なのに、いざ始まるとなかなか行かない。今回も「展示があと二週間で終わっちゃう!」ということに気が付き、慌てて訪れました。(2021年5月28日までです!)
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エントランスには金の額縁、その向こうには代表作の睡蓮が。アプローチの色使いもドラマティックでいい感じです。
この先に控えている展示への期待に胸が膨らみます。
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まずはモネや他の印象派画家達の生涯や作品を説明しているエリアへ。それにしてもこの世代の印象派って巨匠だらけで、ものすごい層の厚さです。ただ、隣の大空間から漏れ聞こえる音楽と展示が気になって仕方ありません。
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展示の一角には額縁に入ったモネの「Wisrteria(藤)」のコーナーが。中には小さな橋も掛かり、天井から垂れ下がるウィステリアもカラフルでフォトジェニック。結構インスタなどでもよく見かけた人気撮影スポットです。
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一応COVID safeをうたっているので、マスクを外しての記念撮影は禁止されていました。
スクリーンに映し出される大迫力のアート作品
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いよいよこの展覧会のハイライト、体感型アートの空間に突入。大きなスクリーンがたくさん並べられた空間に足を踏み入れた瞬間、体全体を絵画の波と音に包み込まれるような不思議な感覚になります。
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前回のゴッホ展とは違い、今回の展示はモネの作品だけではありません。マネ、ルノアール、セザンヌ、ピサロ、ドガなど同じ時代を生きた印象派巨匠達の作品が、大音響と共にスクリーンに映し出されます。
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今まで本などで何度も見たことがある作品も、こうやって大スクリーンで音楽と一緒に鑑賞するとまた違った印象です。美術館やギャラリーで静かに作品をじっくり眺めるという鑑賞とはかなり違った楽しみ方ができます。
ここまで大きく作品が映し出されると、筆のタッチやストロークの1つ1つまで確認できるのも面白いです。
モネの代表作「睡蓮」はやっぱりいい
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他の印象派の作品もかなり良かったけど、やっぱり今回の展覧会の目玉はモネ、そしてモネと言えば睡蓮ですね。睡蓮が登場したのは展示の終盤。やっぱり大きなスクリーン動く睡蓮は大迫力で、思わず息を呑みます。
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昔、直島の地中美術館でもモネの睡蓮を見ましたが、シーンと静まり返った超ミニマルな安藤建築に、睡蓮だけが並べられている空間がすごく印象的でした。あれもすごく良かったので、また行ってみたいな。
ちょっぴりteamLab(チームラボ)感も‥‥
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睡蓮が終了すると、いよいよ展示もクライマックスを迎えます。画面や床いっぱいに鮮やかな花が散りばめられ、音と色の洪水で没入感が半端ないです。ただモネと言うよりはチームラボっぽくて、今の流行りに乗っちゃったかないう印象も無きにしも非ず。
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ゴッホ展の時は子供が床に寝転んだり、映像と共に踊っていたのがすごく可愛いかったけれど、今回は平日の午前中だったということもあって老人率高め。皆、席に座ってただ静かに眺めている、という落ち着いた雰囲気でした。
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他ではあまり味わえないアート体験ができる体感型展示、本当にオススメです。世界各国で随時開催されているらしいので、皆さんのお住いの地域に来たら是非一回訪れてみてください。
とりあえずシドニーにお住いの皆さんは、ムーアパークで2021年5月28日(金)までやってるので急ぎましょう!
私はNSW州のバウチャー「DINE & DISCOVER NSW」で$25.00OFFで行って来ました。