美しい紫色の花「ジャカランダ」は、まさに春の訪れを知らせるオーストラリアの桜のような存在です。シドニーでは、11月頃がジャカランダを楽しむベストシーズン。今回は晴れた昼下がりに、ダーリングハーストにあるカフェ「THEECA(ティーカ)」で、ジャカランダを眺めながらのブランチを楽しむことにしました。
ダーリングハーストにあるカフェ「THEECA(ティーカ)」
Daringhurst(ダーリングハースト)の目抜き通り、Oxford Street(オックスフォード・ストリート)のすぐ裏手にあるカフェ「THEECA(ティーカ / 本来の発音はthなので、舌を噛みながらスィーカ)」。Burton Street(バートン・ストリート)とRiley Street(ライリー・ストリート)の交差点、小さな水飲み場のあるOxford Squareのすぐ脇です。
オックスフォード・スクエアは以前、「シドニーでおすすめのジャカランダスポット」として紹介したこともある人気撮影スポット。この日は天気も良く、まさに最高の花見日和で、最高のショットを撮影するために長い列ができていました。
今回は日本から遊びに来た義母と一緒に、義妹のおすすめのお店に初訪問。以前は居酒屋風の店(恐らく日本人経営ではない?)だったような気がするけれど、いつの間にかこんないい感じのカフェになっていたんですね。
コーヒー片手にジャカランダ
ジャカランダの名所にあるし、天気もいいし、ということで迷わず店外の席を確保しました。ジャカランダ並木の坂の上に位置しているので、通りの両脇に並ぶ淡い紫色のグラデーションが見下ろせます。
何は無くとも、まずはコーヒー。ということで、私はいつものソイ・カプチーノを。物価高の影響を受けるシドニーでは、これまで$3.50程度だったコーヒーの価格も、最近ではどのお店も$4.50以上に上昇してしまいました。ソイミルクに変更でさらに$0.50〜の追加ですが、仕方ありません。
会話に夢中になりつつ、コーヒーを口に含んでみた瞬間びっくり。あまり期待していなかったけれど(失礼ながら)、濃厚で深みのあるエスプレッソの風味が絶妙な、とても美味しいコーヒーでした。オーストラリアのコーヒーはレベルが高いです。
お隣のオックスフォード・スクエアでは、写真撮影を待つ人達が長い列を作っています。それを横目にのんびりとコーヒーを飲みながら、ブランチを頂きつつお花見ができるなんて、最高に優雅ですね。
一押しメニューはパンケーキ
ほとんどの人が注文するという、一押しメニューのButtermilk Pancakes(バターミルク・パンケーキ)。Sweet(甘い)とSavory(塩気)の2種類から選べ、写真映えしそうなクリームとジャムがのったSweetが特に人気なのだそう。
お腹が空いていた義母は、迷うことなくベーコン&エッグのSavoryをオーダー。メープルシロップがたっぷり染み込んだパンケーキと、塩気の効いたベーコンの甘塩っぱいコンビネーションが、間違いない美味しさです。ふわふわ系というよりは重めのどっしり系で、空腹でも完食が難しいくらいボリューム満点だったよう。
私がオーダーした、トリュフとマッシュルームのオムレツも人気メニューだとか。トリュフの風味が全く感じられないにもかかわらず、香りに酔うほどバター感強め。少し残念な味わいでしたが、個人的にシドニーのカフェでガッカリするのは珍しいかも。
夜はワインバーになるらしい
ブランチ自慢のカフェでありつつも、夜にはワインバーにもなるTHEECA。さらにはプライベートのディナーメニューの作成や、テーブルコーディネートの提案までしてくれるそう。そのせいか、各テーブルに飾られたお花も可愛らしいです。
フードに関しては久々の辛口レビューですが、単に選んだメニューが微妙だっただけのような気も。とにかくコーヒーは美味しくて満足だったし、店の雰囲気と景色は最高なので、ジャカランダの季節にはまた訪れてみようかな。
1 Burton St, Darlinghurst NSW 2010, Australia TEL:+61-426-835-335 OPENING HOURS:MON - WED 7:30am – 3:00pm / THU - SUN 7:30am - 3:00pm 5:00pm - late