シドニーの中でもレストラン激戦区と言われるサリーヒルズ(Surry Hills)では、カジュアルなカフェからファインダイニングまで、クオリティの高いお店が日々しのぎを削っています。
今回は周りからも激推しされ続け、私自身ずっと行きたかったアジアンレストラン「Chin Chin(チンチン)」でディナーしてきました!
サリーヒルズの人気レストラン「Chin Chin(チンチン)」の魅力
メルボルンの人気タイ料理店がシドニーに進出
Chin Chin(チンチン)はSurry Hills(サリーヒルズ)にあるモダン東南アジア料理のレストラン。シドニーで感度の高いおしゃれタウンと言わるサリーヒルズは、カフェの街としても有名で、さらに評判のいいレストランが軒を連ねる美食の街でもあります。
元々はメルボルンにある大人気のタイ料理店でしたが、2017年になってようやく待望のシドニー店がオープンしました。「メルボルン発祥」のブランドやレストランは意外に多く、やっぱり食やカルチャーの観点から見ても、メルボルンは本当に強いです。
サリーヒルズのランドマーク「グリフィス・ティーズ」
お店があるのは、サリーヒルズのランドマーク的な存在のGriffiths Teas(グリフィス・ティーズ)のビル。100年以上前に紅茶会社だった建物ですが、特徴的な三角形のフォルムからシドニーの「フラットアイアン」なんて呼ばれています。
現在建物内は美しくリノベされ、上階には高級レジデンス(ワンルームでも家賃40万円)があり、1FにChin ChinのメインのダイニングホールとバースペースのGOGO、地下にはイベントスペースがあります。この辺りは最近Ace Hotelもオープンしたし、益々ヒップなエリアになりそうです。
良さそうなレストランを見付けては日々リストを作ってはいるものの、(シドニーの超物価高もあり)何かイベントが無い限りはなかなか行けないもの。今回は日本から遊びに来た母と一緒に、ずっと訪れたかったChin Chinにファミリーディナーで初訪問しました。
モダン・アジアン料理の人気メニュー
絶品のアジアンフードが楽しめると評判のChin Chin。アジア人も多く、アジアンフードが人気のシドニーには、美味しいアジアンレストランが充実しています。和を感じさせる醤油や味噌ベースの味付け、柚子やワサビ味のソースなどは、もはや定番となりつつあります。
そんなChin Chinの料理はタイやベトナムなどの東南アジア料理をベースにした、モダン・アジアン・フュージョン。メニューを眺めているだけでも、全部美味しそうです。海外にいると時々無性にアジアンフードが食べたくなるし、食べると何だかホッとします。
今回は4人で訪れたので、色々頼んでシェアしました。大人数で来ると気になったものを色々オーダーして、少しづつ食べられるのがいいです。
一押しメニューのKingfish Sashimi(ヒラマサのお刺身)
お店の一押しメニューだった、キングフィッシュ(ヒラマサ)のお刺身は、ライムやチリ、バジルなどタイ風の味付けで。ココナッツ風味のソースが来てびっくりしたけれど、お刺身とココナッツのコンビネーションが意外に合います。
人気メニューの和牛のPad Seuw(パッシーイゥ)
人気メニューの和牛のPAD SEUW(パッシーイゥ / くるくる巻かれた太めのライスヌードル)は、濃厚かつ柔らかく煮込まれた和牛とモチモチのライスヌードル、それに絡んだ甘辛い醤油ベースの味付けがとにかく美味しい!麺なのに白飯何杯でも行けそうです。
絶品の定番アジアン料理
定番のグリーンパパイヤのサラダ、ココナッツカレー風味のバーベキューカリフラワー、柔らかい牛のショートリブも美味しかったー。お腹いっぱい過ぎて、またまたデザートに辿り着けず。どれもこれも美味しくて大満足の初Chin Chinでした。
因みにChin Chinは料理本も出版しています。今回食べたPAD SEUWがあまりにも美味しすぎたので、ソースのレシピがかなり気になります。
グルテンフリーなどアレルギーに対応可能
シドニーのレストランでは当たり前となりつつある、グルテンフリーやヴィーガンなどの食の選択肢。もちろんChin Chinも一人一人のアレルギーに対応可能で、間違えのないようテーブルにカードも置かれました。
今回は2人アレルギー持ちがいましたが、食事をサーブする際に細かく説明してくれるのも有難いです。作り手とホールの連携がしっかりしている、オーストラリアのホスピタリティビジネスの方々には本当に頭が下がります。
友達との賑やかなグループディナーにおすすめ!
オープン直後の6:00pmに入店した際、お店の中はガラガラ。「もしや予約なんて必要なかったのでは?」なんて思ったのも束の間、あっという間に満席です。今では少人数でもネット予約できますが、オープン当初は10名以上でないと予約が取れず、開店前からお店の外に長蛇の列ができていたとか。
デートっぽいカップルがいるものの、友人や私達のようにファミリーで訪れているグループが多めです。色々なものをたくさんオーダーして、わいわい皆でシェアして楽しむスタイルは、アジアンフードと相性がいいのかもしれません。
陽気なお客さん達の笑い声と音楽が響く店内は、パーティのような活気に満ち溢れています。笑顔で会話と料理を楽しんでいる人達ばかりで、何かだか幸せな気分になりますね。
2人利用だったら、厨房の目の前の大理石カウンターの席も良さそう。オープンキッチンの調理風景を眺めながらのディナーも楽しそうだし、予約していなくてもふらりと立ち寄れそうです。
おしゃれな空間と共に楽しむディナー
当時の面影を残しつつも、インダストリアル、かつシックな印象の店内は、ギリシャ料理レストラン「Apollo(アポロ)」なども手掛けたGeorge Livissianis氏のデザインだそう。
色褪せたレンガやペンキの剥がれた壁、白い木製サッシや天井の梁など、歴史あるものは残しつつ、ちゃんと洗練されているのがApolloっぽいです。頑張りすぎない適度な抜け感があるのは、綿密に計算されたデザインの賜物ですね。
160席以上あるダイニングホールは、メルボルン本店よりもかなり大きいのだそう。大きな窓から心地いい日差しが入る空間は、ランチも気持ち良さそうです。
Chin Chinはサリーヒルズの三角ビルと、その窓から覗くウサギのネオンサインが目印です。鮮やかなピンク色のネオンと賑やかな雰囲気もいいし、一つ一つの料理の味わい、香り、食感などなど、とにかく全てが最高でした。
やっぱりアジア料理は間違いないし、Chin Chinのお料理も間違いないです。
69 Commonwealth St, Surry Hills NSW 2010, Australia TEL:+61-2-9281-3322 OPENING HOURS:MON - SAT 12:00pm - 11:00pm SUN 12:00pm - 9:00pm