シドニーで毎週末開催されているマーケットの中でも、バランガルーで期間限定で行われていた「THE FINDERS KEEPERS(ファインダーズ・キーパーズ)」は、デザイナー&アーティストの作品に特化したマーケットです。
デザイナーズ・マーケット「THE FINDERS KEEPERS(ファインダーズ・キーパーズ)」
「THE FINDERS KEEPERS(ファインダーズ・キーパーズ)」は、新進のデザイナーやアーティストが自分達の作品や商品を屋台で販売できるマーケットです。2008年シドニーでわずか20店舗から始まったイベントですが、今では200以上の屋台が集う一大イベントへと成長しました。毎回オーストラリア全土から様々なインディペンデントなメーカーやデザイナーが参加しています。
シドニーでは1年に2回行われていて、今回は2019年5月3日から3日間、以前ご紹介した公園BARANGAROO RESERVE(バランガルー・リザーブ)の中にあるイベントスペース「THE CUTAWAY」で行われました。
大規模開発中のBARANGAROO(バランガルー)
BARANGAROO(バランガルー)はシドニーCBDの西側にあるエリアで、最寄駅はWYNYARD、海岸線を南下するとDARLING HARBOURというハーバーサイドの地域一帯です。その独特の名称は、イギリス入植時代にイギリス人との交渉役だったアボリジニナル「BENNELONG」氏の奥様、「BARANGAROO」さんから名付けられています。
私が訪れたのは5/5(日)のちょうどお昼時。人気のイベントなので、WYNYARD駅から人の波がBARANGAROO RESERVE方面へと流れて行きます。この辺りは現在シドニー・メトロの「BARANGAROO駅」や、カジノ併設のCROWN HOTELなどが絶賛工事中です。工事現場の間を抜けて向かいますが、あと数年後にはこの辺りもガラッと雰囲気が変わりそうです。
会場になった「THE CUTAWAY」は、BARANGAROO RESERVEの下部にあり、ロックス・エリア独特の砂岩の荒々しい岩壁が露出した大規模なスペースです。外の空気を感じつつ雨風を凌げるのはイイですが、生憎この日は雨が降っていて本当に寒かった。そんな時でもシドニーでは半袖短パンの人達がいて、彼らの体感温度にはいつも感心させられます。
新進デザイナーの登竜門
大量生産の商品とは異なり、手作りのものがメインなのでお値段は全体的にお高め。まだ世に出回っていない、人とは被らない商品を探したい人にはピッタリのマーケットです。
こちらは照明メーカー「UPSWITCH」のストール。アンティークな顕微鏡、本、カメラなどにランプが付いていて、かなり個性的な商品ばかり。そのまま部屋に置いておくだけで様になる、デザイン性のあるアイテムです。少々お値段が張るので購入は諦めましたが、いつかインテリアに取り入れたいです。
「ALISON JACKSON」はハンドメイドのアクセサリー・メーカー。全ての商品は自社工場で手鈑金で作られています。手作業で作られた繊細さの中に、シックでエレガントなデザインが特徴的です。こちらのゴールドのピアスがあまりにも素敵で、一目惚れしてしまいました。バターナイフやレードルなどカトラリーもあるのが面白いです。
こちらはHUNTER VALLEYをベースにしている活動しているアーティスト「VANESSA LEWIS」のカード。繊細な絵のタッチとゴールドとシルバーのホイルをあしらったギフトカードが華やかでゴージャスです。母の日のカードにぴったりですね。
全体的にカラフルなドローイングをベースにしたカードやポスター、ラッピングペーパー、ノートなどの商品が多いです。普通の商品に比べて割高感はありますが、あまり見掛けないデザインのノートを見付けると、何個も持っているのについつい買いそうになってしまいます。
またセラミック系の商品も沢山見掛けました。独特の色使いや模様を施したカラフルなカップや花瓶などは、インテリアのアクセントにもいいかも。大切な人へのプレゼントにもオススメです。
その商品を作ったアーティストやデザイナーの方がお店に立っているので、実際の生産者の方にお話を聞きながら商品を購入できるのがFinders Keepersならではです。
フードトラックなどフード系の屋台も充実
ショッピングも落ち着いて来て、お腹が空いてきました。フードトラックやコーヒー、スイーツ系の屋台も充実していて、更にDJブースや BARまであります。最終日ということで沢山の人で溢れかえっていて、ものすごいパワーです。軽快な音楽が大音量で流れ、マーケットというよりはイベントという感じです。
今回のランチはBLISS BOWLSに決定。こちらのMEKONG BOWLは野菜とナッツの歯ごたえが美味しい、バーミセリ(お米の麺)のサラダボウル。かなり量が多くて、食べても食べても中々減りません。
この日は寒かったので、もう一品はスパイシーなカボチャとレンズ豆のカレーを、唯一の温かいメニューということでオーダーしました。美味しかったですが、思ったより温かくなくてちょっと残念です。
個性的なデザイナーが集うイベント
デザイナーやアーティストがオリジナル商品で生計を立てるためのチャンスを与えているこのマーケット。若手デザイナーの奨励だけではなく、マーケットを行うことでお客さんと直接の繋がりが持てる場を提供しています。
SNSで素敵な商品を探してネットショッピングするのは簡単ですが、実際に商品を手に取って購入できる機会はやっぱり嬉しいです。個性的なアイテムは見ているだけで楽しくて、どれもこれも欲しくなってしまって最後まで迷いました。
シドニーでの開催は2019年12月、直近の開催は2019年6月のブリスベンだそう。シドニーにいらした際はオーストラリアン・デザイナーの商品をゲットしてみてはいかがでしょうか。
- Brisbane AW19 Markets at the Brisbane Showgrounds, The Marquee on 21 — 23 June
- Melbourne AW19 Markets at The Royal Exhibition Building on 12 — 14 July
- Melbourne SS19 Markets at The Royal Exhibition Building on 18 — 20 October
- Brisbane SS19 Markets at the Brisbane Showgrounds, The Marquee on 8 - 10 November
- Sydney SS19 Markets at The Cutaway, Barangaroo Reserve on 6 — 8 December