フランスの南西部にあるボルドーは、歴史感じる建物やガロンヌ川沿いの美しい眺め、雰囲気ある小径が点在する世界遺産の街です。街自体がコンパクトで平坦で散策しやすいボルドー市街を朝ランして、観光スポットを駆け足で回りました。
ガロンヌ川沿いの大通り「QUAI RICHELIEU(リシュリュー通り)」
ホテルを出てまずは景色の良いガロンヌ川へ。ガロンヌ川の西側川沿いの「リシュリュー通り」は、複数の車道とトラムの線路が通るボルドー随一の大通りです。
夜は人で溢れていたこの通りも、朝になるとまだほとんど人がいません。夏場のボルドーは昼間の日差しが強く長時間の街歩きは辛いですが、空気が冷んやりした朝はとても気持ちがいいです。
ボルドーの中心「PLACE DE LA BOURSE(ブルス広場)」
リシュリュー通りを南下すると水鏡が美しいブルス広場に到着。まだ朝なので水が張られていなくて昨夜の喧騒が嘘のようですが、今日も暑くなりそうなのであと数時間もすると沢山の人達で溢れかえるんでしょうね。そんなブルス広間のミロワール・ドーも朝ランしていると独り占めです。
Place de la Bourse, 33000 Bordeaux, France
TEL:+33-56-10-20-30
ナポレオンに由来する「PONT DE PIERRE(ピエール橋)」
ブルス広場を過ぎて走ること5分、ガロンヌ川に掛かる「ピエール橋」に到着。ピエール橋はボルドー旧市街と右岸を繋ぐ最古の石橋で、別名「ネポレオン橋」とも呼ばれています。「NAPOLEON BONAPARTE」の文字数に因んで17個の連続したアーチで支えられているそうです。
橋は全長490mあり、現在では橋の中央にトラムの線路も2本敷かれています。人や車だけでなくトラムも走る、ボルドー市街の交通の要。夜には橋の上に立つガス灯がオレンジ色に輝く様子や、橋から眺めるボルドーの夜景もまた美しいです。
実はガロンヌ川の流れの速さのため工事が難航し、完成までに12年も掛かってしまったそうです。ただ眺めているだけだと穏やかに見えるガロンヌ川も、工事が難航するほど流れが急だったなんて結構意外ですよね。
PONT DE PIERRE
49 Quai Richelieu, 33000 Bordeaux, France
ダイナミックな大鐘楼「GROSSE CLOCHE(グロース・クロッシュ)」
ピエール橋からVictor Hugo(ヴィクトル・ユーゴー)通りを西に走ること5分、右側に見えるのが装飾時計の鐘楼「GROSSE CLOCHE(グロース・クロッシュ)」。かつての城門だった場所で、そのダイナミックさは下に歩いている人の小ささでわかります。因みに時計塔は今なお現役で、年に数回祝日などに実際に鐘が鳴らされるそうです。
鐘楼の奥にある細い路地SAINT-JAMES(サン・ジェームズ)通りには小さい素敵なカフェが点在しているので、ここで朝食も良さそうです。鐘楼の斜め前にあるスタバでさえも、フランスのカフェっぽくて何だかオシャレに見えるから不思議。
45 Rue Saint-James, 33000 Bordeaux, France
美しい路地とフォトジェニックな街並み
グロース・クロッシュを過ぎてからは特に行き先を決めず、いい感じの小径、素敵なファサードの建物、オシャレなカフェなどを見つけたら立ち止まったり写真を撮ったり‥‥思い向くまま右に行ったり左に行ったりを繰り替えしながらホテルにも戻りました。
今回はボルドー市街の中心部のみだったのでランニングというほどの距離ではないし、街並みを眺めながら写真撮影していたのでそれほど走っていませんが、それでものんびりと散策できたので大満足です。
この日はワイン博物館「CITE DU VIN(シテ・デュ・ヴァン)」に行く予定だったので、旅行で時間的な余裕が無い時は朝にサクッと市街が満喫できる旅ランが最高ですね。