オーストラリアQLD州にある「ケアンズ」と郊外にある高級リゾート地「ポートダグラス」は、世界遺産「グレートバリアリーフ」に訪れるための代表的な玄関口です。
今回私達がダイビングのために滞在したのは、ポートダグラスにあるブティックホテル「ペッパーズ・ビーチクラブ・ポートダグラス(PEPPERS BEACH CLUB PORT DOUGLAS)」。その宿泊記をご紹介します。
グレートバリアリーフとビーチが楽しめる「ポートダグラス」
「グレートバリアリーフでダイビングしたい!」ということで目的地をQLD(クイーンズランド)州ケアンズに決めたものの、ピンと来るホテルをなかなか見付けることが出来なかった私達。意外にもケアンズの海は遠浅で透明度は低め。「海はあるのに海が楽しめない」という点に、正直少し違和感がありました。
素敵なホテルもあるにはあったのですが、私が理想としていた「リゾート感」を感じるものではなく‥‥友人の勧めや綿密なリサーチの結果、結局少し離れた高級リゾート地「Port Douglas(ポートダグラス)」を旅の拠点にすることにしました。
ポートダグラスへはケアンズ空港から車で1時間。サトウキビ畑の続く牧歌的な風景を横目に、ただただCaptain Cook Hwyを北上していくのみです。ラウンドアバウトが若干ハードル高めかもしれませんが、右ハンドルで左側通行、車の量も少なく道も広めなので、日本から訪れた人も比較的運転しやすいと思います。
時々見える絶景に興奮しながら、あっという間にポートダグラスに到着しました。
リゾートホテル「ペッパーズ・ビーチクラブ」をオススメする理由
ポートダグラスに数あるホテルの中から今回私達が選んだのは、カジュアルかつモダンな印象の「ペッパーズ・ビーチクラブ・ポートダグラス(Peppers Beach Club Port Douglas)」。マリーナやビーチはもちろん、レストランやショップが並ぶ街の中心からも、徒歩圏内のリゾートホテルです。
今回のホテル選びで譲れないポイントだったのは、「ロケーション」「プール」「部屋の雰囲気」の3つ。もちろん予算も重要ですが、その全てをクリアしたのがペッパーズ・ビーチクラブでした。
1. マリーナへもビーチへもアクセス抜群
ペッパーズ・ビーチクラブは、Four Mile Beach(フォーマイル・ビーチ)まで徒歩3分、メインストリートのMacrossan Stまでも徒歩5分、マリーナまでは徒歩8分と、どこに行くにも便利な立地にあります。
ポートダグラスには、ケアンズにもあるグレートバリアリーフ行きのツアーボートが出るマリーナと、ケアンズには無い「泳げるビーチ」があります。ビーチで泳ぐ時間はないかもしれないけれど、気が向いた時にフラリとお散歩したかったので、「ビーチに近い」というのはかなりポイント高いです。
レストランやカフェ、ショップが徒歩圏内にある、というのも重要なポイント。「お腹が空いたけれど、疲れているからサクッと食べたい」という時、ホテルのレストランしか選択肢が無いというのは残念です。さらにお水やお酒、チーズなどのちょっとした軽食が買えるスーパーやボトルショップが近いのは、ホテル時間をのんびり過ごしたいリゾート地なだけにマストでした。
他にも候補に上がったヴィラタイプやラグジュアリーなホテルもありますが、全てメインストリートからはかなり距離があります(レンタカーしたので車で行けばいいんですけどね)。リゾート感にどっぷり浸かるには喧騒から離れた方がいいのはわかっていますが、アクティビティで体力を使った後には、この適度な近さが本当に助かりました。
2. 真っ白な砂浜のある大きなプール
ポートダグラスにあるフォーマイル・ビーチ沿いには、意外にも「ビーチフロントのホテル」というものが存在しません。リゾート地によくある、プライベートビーチが広がっていたり、窓から海が見渡せたりというタイプのホテルはありません。
私達が訪れた雨季はスティンガー(有毒クラゲ)のシーズンでした。ネットが張られている箇所では泳ぐことができますが、いつでも好きな時に思いきり泳げるホテルプールの存在は超重要。「だったらケアンズでもいいのでは?」という声も聞こえそうですが、「ビーチに入らなくても、いつでもビーチを感じていたい」という私のわがままです。
ペッパーズ・ビーチクラブ中央には、真っ白な砂浜のあるビーチライクなプールがあります。それを囲むように配置されたコロニアル調の建物や、整然と並んだ椰子の木がリゾートっぽいし、さらに適度に囲まれたプライベート感も何だか落ち着きます。
ホテルにチェックインしてタウンの中心へランチに出掛けたものの、気温が30℃以上のポートダグラス散策でヘロヘロに。ホテルに戻ってすぐに水着に着替え、そのままプールに飛び込みました。めちゃくちゃ気持ちいい!
プールには白い砂浜のある浅瀬や、足が付かないくらい深いエリア、プールバー脇にはジャグジーもあって、カクテルを飲みながら佇んでいる人達もいます。恐らく子供用だと思われる砂浜のエリアですが、白い砂に埋もれながら露天風呂のようにプールに浸かっている時間が、意外にもリラクゼーション効果抜群でした。
3. シンプルかつモダンな客室
「高級リゾート地」とは言いつつも、バックパッカー向けのリーズナブルな宿もたくさんあるポートダグラス。「お値段以上」が望めないのは分かっていたので、本当に「お値段相応」なのか、ネットやYoutubeでホテルの外観やロビー、客室の様子をしっかりチェックしました。
コロニアルな雰囲気の外観とは打って変わって、白を基調にした客室はモダンかつ超シンプル。キングサイズのベッドにデスク、長椅子兼ソファが並んだ、いい意味でミニマルなつくりです。ワインにチーズやハムを買い込んで部屋飲みしたので、欲を言えば室内にテーブルと椅子があると有り難かったかな。(バルコニーにはテーブルと椅子があるけれど)
以前QLD州出身の友人に「QLDに来たら、ベッドで寝る前にシーツの中を確認してね」と言われた程、熱帯雨林ならではの気遣いが必要だそう。私は水回りやリネン系、さらに虫系の超ビビりですが、客室やバスルームはもちろん、バルコニーやジャグジーに至るまで、完璧に清掃されていて全くストレスはありませんでした。
4. ジャグジー(露天風呂)付き客室が気持ちいい!
今回部屋にあって良かったのが、バルコニーにあるジャグジー。常夏とは言いつつも、一日中ダイビングで海に潜っていると、体の芯まで冷え切ります。そんな時に温かいジャグジーバスは本当に有り難かった!しっかり温まって疲労感が消えました。
さらにプールで泳いだ後、暖かい泡風呂に入って冷えたスパークリングを飲む‥‥なんていう、贅沢な時間も楽しめました。
5. プールを見渡すプールバー&レストラン「KOKO」
プールサイドにあるレストラン&バー「KOKO」では、プールを眺めつつ、ランチからディナーまでカクテルやフードが楽しめます。
フードはモダンオーストラリアンだそうで、肉や魚のグリルもありつつ、アジアンなフュージョンまで何でもあります。到着した初日は疲れたのでここでディナーしましたが、お味は美味しかったです。
夜になるとトーチに火が灯され、プール周辺がより幻想的な雰囲気に。ゆらゆらと水面に反射するトーチの明かりに照らされながらナイトプールも気持ち良さそう。ただ昼間の暑さとは打って変わって、意外にも夜の空気は冷んやりしていました。
そんな泳ぐには寒い気温の中でも、普通に泳いでいるオージーが。彼らの体感温度って本当にすごいです。
初めてのポートダグラスにぴったりなホテル
高級リゾートとして人気のポートダグラス。5つ星のホテルが林立しているので、ここよりもさらに豪華で洗練された、ラグジュアリー感満載のホテルは正直あります。高級感は残しつつも敷居は高過ぎず、適度にスタイリッシュでポップ、さらに子供連れもウェルカムなカジュアルさもあるのが、ペッパーズ・ビーチクラブの良さですかね。
ロケーションや雰囲気、客室のインテリアやコストパフォーマンス、「アクティブに過ごしつつも、リゾートっぽいリラクゼーションを求める」という私達のニーズに合うなど、全てにおいてバランスの取れたいいホテルでした。初めてポートダグラスに訪れるなら、ペッパーズ・ビーチクラブ・ポートダグラス(Peppers Beach Club Port Douglas)はおすすめです。
PEPPERS BEACH CLUB PORT DOUGLAS
20-22 Davidson St, Port Douglas QLD 4877, Australia
TEL:+61-7-4087-1000