世界的にも有名なワインの生産地「BORDEAUX(ボルドー)」でワイナリー巡りは外せませんが、シックで美しい街並みもフランスらしいエスプリを感じさせます。まずは美しい水鏡が印象的なブルス広場にある「 MIROIR D’EAU(ミロワール・ドー)」に訪れました。
世界遺産の街「月の港・ボルドー」
フランス南西部にある街BORDEAUX(ボルドー)は、ガロンヌ川周辺の三日月型の市街地全体が「月の港・ボルドー」として世界遺産に登録されています。
昼過ぎにセゴビアを出発してマドリード空港に行き、飛行機でボルドーに移動しました。茶色いスペインの大地を眺めながらピレネー山脈を抜けてフランスに入ると、一気に海と木々の緑が広がります。飛行機から見える湾曲したガロンヌ川沿いがボルドーの街です。
シックで洗練された街並み
スペイン独特の独特の乾いたコントラストが強めの色合いが印象的な街並みから、気のせいかボルドーに足を踏み入れた途端、街並みが一気にスマートで洗練された雰囲気になったような気がします。
フランスらしい気品のようなものさえ感じて、どこを切り取ってもフォトジェニックです。
フォトジェニックな水鏡「LE MIROIR D’EAU(ミロワール・ドー)」
ホテルに着いて休憩してから、ガロンヌ川に向かってお散歩に出掛けました。ガロンヌ川沿いにあるボルドーの中心地「PLACE DE LA BOURSE(ブルス広場)」には、今回のボルドー訪問で楽しみにしていたスポット「LE MIROIR D’EAU(ミロワール・ドー)」があります。
「ミロワール・ドー」はブルス広場とガロンヌ川の間にある世界最大の水鏡で、ボルドーNO.1のフォトジェニック・スポット。デザインはランドスケープ・アーキテクトのMICHEL CORAJOUDが担当していて、敷き詰められた巨大なスラブは3,450㎡もあります。
15分毎に花崗岩の隙間からちょろちょろと水が溢れ出し、約2cmの浅いプールを作ります。
更に石の中央に開けられた穴から細かいミストが噴き出し、辺り一面が霧に包まれる様はとても幻想的です。
歓声をあげながら楽しそうに水遊びする子供達の横で、大人の私達も裸足で中に入って走り回りたくなります。熱く火照った体を冷たいミストが包み込む、癒しの一時です。老若男女問わず楽しめる、賑わいある憩いの場です。
ボルドーの街の中心「PLACE DE LA BOURSE(ブルス広場)」
「ミロワール・ドー」の川の反対側にある噴水の広場がボルドーの中心地「ブルス広場」。国王ルイ15世の命によりボルドーを「世界に向けて開かれた街」にするべく、貿易の玄関口としてガロンヌ川に向かって作った広場です。
噴水の脇には「糸電話」の現代アートのインスタレーションがありました。実際にちゃんと声も聞こえるみたいで、子供達が遊んでいる様子が可愛いかったです。
広場の中央には三美神の噴水があり、その周りを囲うように建つブルス宮殿には商工会議所や税関博物館などが入っています。左右対称の完璧なバランスが美しい広場です。
水面に反射する幻想的な夜の風景
夜になると昼とは雰囲気が一転して、薄く張られた水が鏡のように宮殿や街灯を反射します。水面がゆらゆらと揺れ動く様子が水彩画のようで、ただただ美しく幻想的な風景です。ちょうどこの日はパリ祭(7/14)でガロンヌ川で花火が上がるということで、ものすごい人で溢れ返っていました。
写真では全然伝わらない程美しく、いつまでも眺めていられるくらいとてもロマティック。水が張られたりミストが吹いたりするのは夏場だけだそうですが、ボルドーで絶対に訪れて欲しい場所の1つです。