イカ墨の絶品パエリア「エル・カングレホ・ロホ（EL CANGREJO LOCO）」

スペイン料理といって、まず思い浮かぶ「パエリア」。バルセロナ市街近郊のビーチ「バルセロネータ」にある、シーフードレストラン「エル・カングレホ・ロホ（EL CANGREJO LOCO）」で、地中海を眺めながら絶品パエリアと魚介を楽しみました。

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バルセロナのビーチ「バルセロネータ」

サグラダファミリアなどのガウディ建築など、美しい街並みのあるバルセロナ近郊には、「バルセロネータ」をはじめとする美しいビーチがたくさんあります。

内海の地中海は、大きな波もなくいつも穏やか。ビーチは海水浴客で賑わい、沖合にはSUPやスキューバダイビングを楽しむ人達も見えます。

また、ヨーロッパ有数のクルーズ船就航港でもあるバルセロナ港は、ホテルやカジノ、ショッピング・モールや水族館などのレジャー施設もかなり充実しています。

「PORT OLYMPIC（オリンピック港）」には大小様々なヨットが停泊し、右奥には建築家フランク・ゲーリーがオリンピックを記念して作った魚のオブジェ「PEIX（FISH）」が見えます。

ゲーリーは以前ご紹介した「UTS BUSINESS SCHOOL」も設計した世界的にも有名な建築家です。

まずはキンキンに冷えたスパークリングのCava（カヴァ）で乾杯。夏のバルセロナは乾燥していて暑いので、「入店したらまずはカヴァ」がお約束に。リーズナブルなのに泡がきめ細かく、ドライで美味しいので、一杯目に最適です。

メニューは軽めのタパスから、魚料理や肉料理まで、バラエティに富んでいます。ただ、ここを訪れたら迷わずパエリアとシーフードをオーダーしたいですね。

グリルしたシーフードの盛り合わせは、シンプルな味付けながらも、濃厚な旨みとグリル特有の香ばしさが食欲をそそります。2人前でも、すごいボリューム。ロブスターや車海老、バルセロナの定番「マテ貝」やムール貝など、お皿から溢れそうなほど豪快に盛り付けられています。

ヨーロッパではメジャーな、白身魚のメルルーサ。淡白な風味と柔らかい身が鱈に似ていて、フィッシュ＆チップスにもよく使われます。オリーブオイル、ニンニク、レモンのDONOSTI（サンセバスチャン風）のソースが、フワフワの身とよく絡んで美味しいです。

このお店に訪れた最大の目的だったのが、お店の看板メニューの「イカ墨のパエリア」。イカの出汁の旨みがギュッと詰まったコクのある漆黒のご飯は、スプーンを持つ手が止まらないほどの美味しさ。付け合わせのアイオリソース（ガーリックマヨ）と一緒に食べると、更にコクが増して別の味も楽しめます。

食後の一口デザートと一緒に、スペインの食後酒「ORUJO（オルホ）」をサービスしていただきました。ワインの搾りかすを蒸留させたスペイン北部発祥のブランデーで、こちらは33種類のハーブに漬け込み2年ほど醸造したものだそう。

目の覚めるような蛍光イエローの液体は、ほんのりした甘さと爽やかな香りで意外にも飲みやすいです。ただアルコール度数は30度以上あるので、飲み過ぎにはくれぐれもご注意を。

海鮮のイメージが強いパエリアですが、元々はバレンシア地方発祥の郷土料理で、鶏肉やウサギ肉、豆が入ったものが元祖なんだとか。元祖パエリアではないけれど、ここのイカ墨のパエリアは「また食べたい！」と今でもその味が忘れられないほど、とても美味しかったです。

バルセロナの街中にも美味しいレストランはたくさんあるけれど、市街地とはガラリと雰囲気の異なるビーチエリアで、地中海の絶景を眺めながら食べるシーフードは、また格別。特にここの絶品パエリアは、本当におすすめです。

＊オリンピック港にあるEL CANGREJO LOCO（エル・カングレホ・ロコ）の店舗は、現在改装中です。リニューアルオープンは2024年8月になるそうで、それまでは下記のmapにある店舗で営業しています。

Port Olímpic, 30, Moll de Gregal, 29, 08005 Barcelona, Spain
TEL：+34-93-221-05-33
OPENING HOURS：MON – SUN　12:00 – 0:00

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