【シドニー近郊】マッジーのフレンチスタイル・ワイナリー DE BEAUREPAIR(ドゥ・ボールペール)| MUDGEE

シドニーから車で3時間半のワイン銘醸地「MUDGEE(マッジー)」。そこから少し離れたライルストーンにある小さなワイナリー「DE BEAUREPAIR(ドゥ・ボールペール)」で、2018年オーストラリアでグランプリにも輝いたというワインを楽しで来ました。

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フレンチスタイルのワイナリー「DE BEAUREPAIR(ボールペール)」

DE BEAUREPAIR(ボールペール)」は、マッジー中心街から55km離れた街「RYLESTONE(ライルストーン)」にあるワイナリー。ライルストーンは人口600人程の小さな街ですが、ワイナリー以外にも美味しい飲茶屋さんやパブなどがあるそう。

シドニーからは車で3時間程、マッジーよりも手前の緩やかな丘の上にあります。広大なブドウ畑の間を車で進むと見えて来る小さな石積みのセラードアは、何と築170年。天気が悪かったので不穏な感じの写真ですが、フレンチカントリーっぽい可愛らしい雰囲気です。

家族経営の小さなワイナリーなので大量生産はせず、高級レストランやプレミアムなホテルでのみ手に入る高品質なフレンチスタイルのワインを丁寧に作り続けています。スーパーやボトルショップでは通常購入できません。

シャンパーニュ地方と同じテロワール

フランス・ブルゴーニュ地方からの移民であるオーナーのDavisさんが、ブドウ栽培にぴったりの土地を探し続けて最終的にたどり着いたのがここ。この地域はオーストラリア内陸独特の涼しい気候で、豊富な石灰岩と砂質ロームの土壌が特徴だそう。

この敷地の状態や土壌の質、更に冷涼な気温気候、弱アルカリ性の土のPH値などに至るまで、ブドウを取り巻く環境(テロワール)は何とフランスのシャンパーニュ地方とほぼ一緒だとか。ブルゴーニュから16,000kmも離れたオーストラリアでそんな土地が見つかるなんて、奇跡としか言いようがないです。

53haのワイン畑では、CHAMPAGNE、BURGUNDY / ブルゴーニュ(シャルドネ、ピノ・ノワール)、RHONE VALLEY(シラーズ、ヴィオニエ)、BORDEAUX(カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、セミヨン)などフレンチスタイルを意識したワインが作られています。

AOC(ワインの法律)があるので「シャンパン」とは呼べませんが、本場のシャンパンに引けを取らないスパークリングワインが大人気。今回はお目当てだった「BLANC DE BLANC / ブラン・ド・ブラン(シャルドネのみのスパークリング)」は残念ながら既に完売していました。

今回、私達を担当してくださったのはオーナーDavidさんの娘さんであるAmandaさん。ワイナリーの歴史やそれぞれのワインの歴史についてAmandaさんの丁寧な説明を聞きながら、11本のワインをテイスティングしました。

オーストラリアでグランプリに輝いたワイン

2016年ヴィンテージの「Coeur d’Or」は、2018年WINESTATE MAGAZINEの「Australian Wine of the Year(オーストラリアン・ワイン・オブ・ザ・イヤー)」でグランプリに輝いた貴腐ワイン。デザートワインがこの賞に輝くのは40年ぶりで、しかも全ての審査員から満点を叩き出したワインは試してみる価値ありです。

‘COEUR D’OR’ BOTRYTIS SEMILLON($50.00)

爽やかでキレのある白フルボディの赤が好きな私ですが、食後のデザートとしてゆっくり味わうデザートワインも大好き。アプリコットなどストーンフルーツ系の甘味とシトラス系の酸味と苦味も感じる、複雑なコクのある味わいです。ただボトルも小さいし美味しくてつい飲み過ぎてしまうので、あっという間に無くなってしまうのが悩ましいです。

熟したブラックベリーのような甘さとほんのりスパイシーさのあるカベルネ・ソーヴィニョン「LE MARQUI’S」と、いい意味でオーストラリアらしくないエレガントさのあるシャルドネ「JEANNETTE」も併せてゲット。どちらも美味しかったです。

ライルストーンは何もない限りは訪れない街だと思いますが、マッジーに行く寄り道に、または観光でブルーマウンテンまで来たついでにドライブで訪れてもいいほど、「DE BEAUREPAIR」は行く価値あり、超オススメの隠れ家的なワイナリーです。

DE BEAUREPAIR

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