リスボン屈指の夜遊びの街「バイロアルト」。その片隅にある「サンタカタリーナ展望台（Miradouro de Santa Catarina）」からは、テージョ川と4月25日橋が一望できます。ローカルたちが集まり、音楽が流れ、ゆるやかに時間が流れていく、そんな絶景スポットです。
リスボンの絶景スポット「サンタ・カタリーナ展望台」
夕暮れのリスボン。レストランやバー、クラブが立ち並ぶ夜の街「バイロアルト（Bairro Alto）」を抜けると、不意に視界が開け、丘の先端に小さな広場が現れます。
そこが「サンタ・カタリーナ展望台（Miradouro de Santa Catarina）」です。
リスボンにある数多くの「ミラドウロ（展望台）」の中でも、ここは旧市街のノスタルジックな雰囲気を味わうというよりは、テージョ川と4月25日橋のダイナミックなパノラマを楽しめる場所です。
夕日と音楽、ゆるやかなリスボンの夕暮れ
この展望台が一番賑わうのは、なんと言っても夕方。サンセットの時間帯が近づくにつれ、どこからともなく人が集まりはじめ、広場は徐々に賑やかになります。
オレンジ色に染まるテージョ川と夕陽に照らされる4月25日橋。刻々と変化する空の色を、気がつけば時間を忘れて、ただぼんやりと眺めていました。
ベンチや階段に腰掛けて夕陽を眺める人たちや、脇にある小さなキオスクでビール片手に語り合う人たち。そんな中、地元アーティストが奏でるギターの音色が聞こえてきました。
個人的にはもう少しメロウな曲の方が雰囲気に合うのに‥‥と思いつつも、この日のアーティストは自分のテクニックを披露したい気分だったよう。
それぞれが自分のペースで自分のやりたいことを楽しむ。この気取らない、ゆるい空気感こそがリスボンらしさなのかも、なんて思ってみたり。
1日の締めくくりにぴったりの場所
「絶景スポット」でもあるけれど、リスボンの人たちの日常的な空気感が感じられる場所です。観光客も地元民も、パトロール中の警察官も、音楽も笑い声も全てが混ざり合い、気づけばいつの間にか夕日が沈んでいました。
明るいうちはまだ人通りも多いし、そこまで治安の悪い場所ではありません。とはいえ、日が沈む頃には辺りもすぐ暗くなるので、暗い裏道などでは貴重品の管理にご注意を。
近くには人気観光地のビカ（Bica）のケーブルカーもあるので、記念撮影するのもいいですね。
裏手に広がるバイロ・アルト（Bairro Alto）は夜になると一気に活気づくし、もう少し下れば美味しいレストランや素敵なバーが並ぶカイス・ド・ソドレ（Cais do Sodré）地区もあります。
1日の締めくくりを味わうには最高の場所です。その後はサンセットの余韻に浸りながら、そのままディナーに出かけましょう！
サンタ・カタリーナ展望台（Miradouro de Santa Catarina）
R. de Santa Catarina, 1200-012 Lisboa, Portugal