リスボン・シアド(Chiado)地区の中心にある「Livraria Bertrand(リヴラリア・ベルトラン)」は、1735年創業の老舗書店。
300年近くもの間、街の変化を見つめながら営業を続けてきた、「世界最古の本屋」です。
リスボンにある「世界最古の本屋」
リスボン・シアド(Chiado)地区の中心にある「Livraria Bertrand(リヴラリア・ベルトラン)」は、1735年創業の老舗書店。300年近くもの間、街の変化を見つめながら営業を続けてきた、世界最古の本屋です。

2011年にはギネス世界記録にも認定され、入口の脇にはちゃんと「Oldest Operating Bookshop」と記されたプレートが掲げられています。

お店があるのは、観光客が行き交う目抜き通りガレット通り(Rua Garrett)沿い。観光の合間にふらりと立ち寄れる立地なので、カメラを構える旅行客や、ガイドツアーの集団に遭遇することもしばしば。

重厚な木の扉を通り抜け店内に入ると、クラシックな木製の本棚が並ぶ静かな空間が広がります。

「世界最古」と聞くと少し荘厳な場所を想像してしまうけれど、実際にはいい意味で肩肘張らない「ふつうの本屋さん」というイメージ。風景の一部として、街の人々の生活に溶け込んでる感じですね。
旅の思い出に、ポルトガルらしい書籍を
自分へのお土産を探すなら、リスボンやポルトガルをテーマにした書籍コーナーがおすすめ。


ガイドブックや写真集はもちろん、イワシやトラム、街角のキオスクなど、ポルトガルらしい絵柄をモチーフにしたノートも素敵。ナチュラルな木製カバーの手触りが気持ちいいのはもちろん、何よりセンスがいいです。

特に私が惹かれたのは、街の風景やパステル・デ・ナタのイラストがキュートな「Lisboa o guia ilustrado」という絵本。
食べ物や飲み物、動物や魚など、ポルトガルの魅力をぎゅっと詰め込んだような絵本は、ページをめくるたびにリスボンらしさがあふれ出します。プレゼントにも喜ばれそうな一冊です。
日本のマンガをポルトガル語で

棚の一角に「Japanese Anime」コーナーを発見。「デスノート」「チェンソーマン」「メイドインアビス」など、日本発の人気作品がずらりと並びます。


見慣れたコミックをポルトガル語で読むという体験も、何だか新鮮。子供の頃に読んだ懐かしのドラゴンボールなら、ポルトガル語の勉強にもなるかも?
旅先でお気に入りの漫画の「現地語版」で手に取る‥‥そんな経験も旅のいい思い出になりそう。
週末は古本市もチェック

毎週土曜日の10:00〜17:00には、書店の脇にあるアンシエタ通り(Rua da Anchieta)で、古本市(Feira dos Alfarrabistas)が開かれます。

テーブルがずらりと並び、古本を手に取りじっくり選ぶ人や、店主と立ち話を楽しむ地元の常連さんなど、そんな光景が通りの向こうまで続いています。

私自身あまり古書には詳しくないけれど、レトロな古地図やポスター、ポストカードは、インテリアとしても使えそう。

こうやってローカルが集まる場所で掘り出し物を探す時間もまた、旅の楽しみの一つですね。
観光の合間に立ち寄りたい、リスボンの日常

正直、ただ本を買うだけなら他にもおしゃれな書店はたくさんあるので、わざわざ訪れるほどの特別感はあまりないのかもしれません。

それでもリスボンの街の移り変わりを300年近く見守り続けた街角の書店。ここに訪れたら、そんな”リスボンの日常に息づく歴史”が少しだけ見えてくるかもしれません。
お店の奥には小さなカフェも併設しています。観光合間の休憩がてら、立ち寄ってみてはいかがでしょう?
Livraria Bertrand Chiado(リヴラリア・ベルトラン・シアド)
R. Garrett 73 75, 1200-203 Lisboa, Portugal
TEL : +351-21-030-5590
OPENING HOURS : MON - SUN 9:00 - 22:00
