シドニーでボルダリング 9 degrees(ナイン・ディグリーズ)| ALEXANDRIA

2020年に行われる東京オリンピックでも「スポーツクライミング」が正式種目になったことで、一気に注目度が増しているクライミング。シドニーのアレキサンドリアにある「9 degrees(ナイン・ディグリーズ)」で、スポーツクライミングの一つ「ボルダリング」に初挑戦しました。

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BOULDERING(ボルダリング)とは?

ボルダリングとは室内で行う「スポーツクライミング」の一種。ロープを付けて何十メートルも登る「ロープクライミング」とは異なり、4〜5m程度の壁に付けられたホールドと呼ばれる様々な形をした突起物(ホールド)を使って、ロープ無しでゴールまでよじ登るスポーツです。

アレキサンドリアにある「9 degrees(ナイン・ディグリーズ)」

私が今回訪れたのはシドニー郊外のALEXANDRIA(アレキサンドリア)にある「9 degrees(ナイン・ディグリーズ)」。シドニーでは他にもLANE COVE(レーンコーヴ)やPARRAMATTA(パラマタ)に店舗がありますが、シティに一番近いのはこちらのアレキサンドリア店です。

元々倉庫街のアレキサンドリアでは近年再開発が進行中で、スタートアップ企業やおしゃれなカフェ、レストランが建ち並ぶ注目のエリア。こちらの9 degreesも元倉庫という大空間を利用した、広々としたボルダリング施設です。

場所はO’Riordan StからIndustry Drを入った倉庫街のエリア、文房具屋さん「OFFICEWORKS(オフィスワークス)」の隣にあります。近隣には駐車場がたくさんあるので車が便利ですが、電車の場合はシドニー空港の手前にあるMascot駅からも徒歩圏内です。

初心者でも手軽に始められるカジュアルさ

初めての人はこちらのタブレットでまずサインアップをします。1日券のDAY PASSで$20.00、シューズのレンタルが1日$7.00です。受付のお兄さんから登り方や落ちた時の受け身の取り方など簡単なレクチャー(というか超〜早口な説明)を受け、いよいよスタートです。

シューズはスニーカーでも問題ないそうですが、ボルダリング用シューズの方がグリップが効いて滑りにくいのでオススメだそう。レンタルした靴が小さ過ぎて交換をお願いしたら、つま先が詰まってキツいくらいが丁度いいんだとか。少し痛いけど我慢してそのまま使いました。

ボルダリングのスペースは500㎡。ここにはロープクライミングのスペースは無いので、高さ5m程度の低めの壁が全体に広がっています。白い壁にカラフルなホールドが散りばめられていて、グラフィカルでポップな感じがちょっとカワイイです。

壁に付いているカラフルなホールドの色ごとにルートが決まっていて、スタート地点、ゴール地点が設定されています。決められたホールドのみを伝って上まで登り、最後のホールドに到達すればそのルートはクリアです。

一番簡単なのはイエロー、その次はグリーンと、難易度によって色分けされています。取り敢えず初めてなので、イエローからスタートすることにしました。決まった色のホールドしか使えないので、パズルを解いて行くかのように頭はフル回転です。

手はもちろん足の位置まで考えながら、可能な範囲まで体をひねったり伸ばしたりしながら上へ進んで行きます。筋力だけでなく、持久力や瞬発力も試されます。

メディテーション効果で心も体もスッキリ

簡単なイエローから始まり、グリーン、ブルーとどんどん難易度を上げて行きます。高さも低く、下には柔らかいマットが敷いてあるので、もし失敗して落ちても全然怖くありません。失敗すると悔しいので、どんどん挑戦したくなります。

人の動きを見ながらルートなどを頭の中でシミュレーションしながら次にトライします。やっている間は登るという一点だけに集中しているので、あっという間に時間が過ぎていて、まるでメディテーションしているような不思議な感覚です。

やり終えた後のスッキリ感や達成感がハンパ無いので、ハマる人が居るのはすごくわかります。やる前は腕力が無いので少し不安でしたが、意外にも腕力のある夫よりも筋肉の無い私の方がスイスイ登れるくらい、あまり体力に関係なく楽しめるのが嬉しいです。

普段は動かさない方向や高さまで手足を可動範囲ギリギリまで動かして登るので、気が付いたら腕や身体にかなり倦怠感がありました。次の日は腕や太腿だけではなく脇腹やお尻、背中まで筋肉痛だったので、ちょっと動くだけでキャーキャー悲鳴を上げてしまうほど。

ただかなり全身のインナーマッスルが鍛えられているはずなので、シェイプアップにも期待大です!

マイシューズや滑り止めの粉を入れるチョーク・バッグを持っている人もいますが、基本的にシューズさえレンタルすれば身一つで行けるカジュアルさが嬉しいです。館内には更衣室やシャワー室もありますが、ほとんどの人は来た格好のままボルダリングして、そのまま帰って行きます。

私もこの日がヨガパンツとTシャツで訪れ、粉が付いた格好のままシティでランチして帰りました。(多少汚くてもオーストラリアでは誰も気にしません^^)

人気ロースター「SAMPLE COFFEE」でコーヒー・ブレイク

ボルダリングの他にもこちらで人気なのが、サリーヒルズにある人気ロースター「SAMPLE COFFEE」の豆を使ったコーヒー。「コーヒーだけでも飲みに訪れて欲しい」というコンセプトで、美味しいコーヒーを提供することにこだわっているそう。

SOY CAPPUCCINO($4.30)SOY FLAT WHITE($4.30)

私達がコーヒーを待っている間も、近隣のオフィスで働く人がコーヒーだけを求めに訪れているほど。ボルダリング施設にもかかわらずコーヒーにもこだわりあり、というのもシドニーっぽくていいです。

ストレス解消!気分爽快感が半端ない

最近読んだ本によると、アリゾナ大学の実験で「ボルダリングでうつ症状に改善が見られる」という結果が出たと発表されたそう。登っている最中は「落ちないように」という目の前の課題に対して100%集中するので、その時ばかりは自分の悩みを考えている余裕がなくなり、ストレスを忘れられるとか。

確かにやっている間は頭の中が空っぽにして自分の動きにのみ集中しているので、終わった後は体を動かしただけの時とは比べ物にならないほどスッキリする気がします。家からちょっと遠いですが、回数券でも買って週一だけでも通ってみようかなと思うほどハマりそうです。女性にもオススメですよ!

9 degrees Boulder Gym

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