シドニーCBDの南西部にある「DARLING SQUARE(ダーリング・スクエア)」は、絶賛再開発中の話題のエリア。その中でも異彩を放つブロック壁の「THE PUMP HOUES(パンプ・ハウス)」は、水力発電のポンプ場だった建物を改修したパブです。
元発電所のパブ「THE PUMP HOUSE(パンプハウス)」
PUMP HOUSE(パンプハウス)はDARLING SQUARE(ダーリング・スクエア)にある老舗パブです。高層の新しい建物が立ち並ぶ中にある、趣あるブロック積みの壁が目印です。
アーチ型の窓やスチールのフレーム、漆喰の化粧梁やペディメントなど歴史を感じる建物は、1889年に水力発電会社のポンプ場として建てられたもの。1975年まで発電所として使われていた建物をその後シドニーが歴史遺産として登録し、ビール醸造会社が買い受けてパブになりました。
場所はダーリング・スクエア図書館が入っている木製のコミュニティセンター「THE EXCHANGE(エクスチェンジ)」のすぐ斜め前。ダーリング・スクエア随一のアイコニックな建物の脇なのですぐわかります。
元水力発電施設を利用した開放的な店内
元ポンプ場というだけあって、店内の開放感に圧倒されます。メインフロアは天井が高くかなり広々としていますが、旦那曰く、平日は夕方になるとフロア中に人が溢れるほど大盛況だそう。
発電所だった建物を改修したお店と言えば、メルボルンで訪れたカフェ「HIGHER GROUND(ハイヤー・グラウンド)」を思い出しますが、あちらが洗練されたクールな印象なのに対し、こちらのはいい意味で素朴な古き良きパブという印象です。
ビリヤードテーブルやアーケードゲームが置かれた店内は、まさに典型的な大衆パブという感じ。煤けた天井やシミで汚れヒビの入った壁が更に「いい味」を醸し出しています。
吹き抜けの店内もいいですが、まだ明るい時間帯はデッキのテラス席が気持ち良くてオススメ。爽やかな風が吹き抜ける中、THE EXCHANGEなどダーリングスクエア を見渡しながら美味しいビールが楽しめます。
バラエティ豊かなクラフトビール
店内に入ったら、まずはメインフロアにあるバーカウンターでドリンクをオーダーします。ここで是非試して欲しいのが、常時60種類以上揃えるプレミアムビールや、タップで飲めるクラフトビール。
クラフトビールはカウンター脇の黒板に書かれた銘柄から選びます。PUMP HOUSE創業当時からのオリジナルレシピで作られたという「THUNDERBOLT STRONG ALE」も気になりますが、今回はPAN HEADのQUICKCHARGE XPAをオーダーしました。
実はシトラスが香る爽やかなTHE STONEWALLのIPAが気になったのですが、残念ながらこの日は在庫切れ。代わりに店員さんにオススメされたのがこちらです。もう一杯のBYRON BAY BREWERYのHAZY LAGERは、フルーティな中にも苦味が効いたラガーでした。
QUICKCHARGE XPA($10.00 / Schooner) /HAZY LAGER($10.00 / Schooner)
店員さんオススメのPANHEAD QUICKCHARGE XPAが個人的には大ヒット。ライチやマンゴーなどのトロピカルなフルーツの爽やかさな甘さを感じる、すっきりとしたフレッシュな味わいは、今まで飲んだビールの中でも上位に入る驚愕の美味しさでした。
ビールと合うフードも充実
今回はランチを食べた後に訪れたのでおつまみ系はオーダーしていませんが、周りのテーブルの人が食べていたカラマリのフライやチキン・ウィングなどもビールに合いそうでかなり惹かれました。ディナースペシャルとしてシュニッツェル(薄いカツレツ)をオーダすると、ビールが$1.00で飲めてしまうサービスも期間限定で開催中です。
ランチからディナーまで楽しめるので、時間を気にせずに楽しめます。また平日の4:00〜6:00pmにはハッピーアワーもやっているので、軽く飲みたい時に重宝しそうです。
私はビール党ではないのであまり詳しくないですが、今回飲んだビールはまた飲みたい程美味しかったです!ビールの世界もなかなか奥が深そうなので、店員さんにオススメを聞いて色々飲み比べしながら、お気に入りのブリュワリーやクラフトビールを発見するという楽しみ方がここではできそうです。
17 Little Pier St, Darling Harbour NSW 2000
TEL:02-8217-4100
OPENING HOURS:
MON – SUN:12:00am – Late