シドニーのサリーヒルズ・マーケットで出会ったアクセサリー・デザイナーさんに激推しされたSHAKESPEARE HOTEL(シェイクスピア・ホテル)。マーケットが行われていたSHANNON RESERVEから歩いて5分程だったので、美味しいと言われたステーキでパブランチしました。
オーストラリア・シドニーのパブ文化
イギリスの文化を色濃く残すオーストラリア。その文化の1つに「PUB(パブ)」があります。パブはオーストラリア人の間で地元に密着したオアシス的な存在。ビールはもちろんしっかりとした食事も取れるので、ローカルの憩いの場です。

私がイギリスに住んでいた子供の頃も、よく週末のお昼に父に連れられてパブに訪れ、ビールを飲む父の横でビーフキドニーパイやフィッシュ&チップスを食べたりしていました。
サリーヒルズの老舗パブ「SHAKESPEARE HOTEL(シェイクスピア・ホテル)」
SURRY HILLSのDEVONSHIRE STREET沿いにある1879年創業の「SHAKESPEARE HOTEL(シェイクスピア・ホテル)」は、ビクトリア朝の古き良き時代を感じさせる「ザ・パブ」的な佇まいです。道を歩いていると唐突に現れた赤い壁と黒い庇のコントラストのある外観が、ある意味ポップで可愛らしいです。

シドニーには「HOTEL」と名の付いたパブが沢山ありますが、それは深夜にお酒を出せるのは宿泊施設を兼ね備えたホテルだけだったという昔の名残から来たもの。因みにこのシェイクスピア・ホテルはちゃんと宿泊施設のあるHOTELです。

古き良きパブらしさを感じる店内
中に入ると失礼ですが、意外に想像していたよりもキレイで明るい空間が。飴色の家具やカウンター、カーペットや壁のタイルなど時代を感じさせます。バーカウンターの青い腰壁タイルが、暗めのトーンのインテリアの中で映えてとてもキレイでした。

1Fはスポーツ観戦や競馬などのギャンブルもできるバー、2Fにはラウンジ・バーや宿泊エリアがあります。TAKESHIさんにはその2Fのラウンジに行くことを強く勧められましたがが、残念ながらお昼はクローズしているそう。「せめて写真だけでも撮らせて」と交渉しましたが、「素敵だから見せたいのは山々だけれど、掃除してないからごめんなさい」と断られてしまいました。残念;

因みにラウンジはこんな感じだそうです。葉巻吸いながらポーカーとかやっていそうな雰囲気ですね。
(画像はhomepageからお借りしました)

バースペースの一角にはパブらしくギャンブルスペースが。沢山のモニータが並び競馬やドッグレースの結果を伝えています。皆さん、ビールを飲みながら予想を立て、レジの横の券売機で淡々とベットしています。この時はまだ2人でしたが、最終的には10人以上の人たちがビール片手にモニターを見ていました。

男の社交場でもあるので、イギリスもそうですが、サッカーやフットボールの試合のある日は行かない方が良いかもしれません。(みんな興奮するので)
やはり、かつては女人禁制だったPUB。トイレも男性のものしか表にありません。夫が入ったところ、「久々に野郎の便所っていう感じだった」とのこと。もちろん今では女性も気軽に入れるので、ちゃんと裏に女性用トイレもあってそちらは普通にキレイでした。

女性のお客さんも多く、杖を突きながら来店するお婆ちゃんもいました。ワインを飲みながら女将さんと世間話ししていて、何だかホッコリしてしまいました。車椅子で来店して食事している老夫婦もいましたよ。
美味しいビールとパブランチ

木のカウンターの奥にパブお馴染みのビールのハンドポンプがあります。GOOSEのハンドルがシュールで笑えます。

GOOSE ISLAND IPA($7.80) / PURE BLONDE ULTRA LAW CARB LAGER($8.0)
夫はGOOSE ISLAND IPA、今回は私は軽めのPURE BLONDE ULTRA LAW CARB LAGERをオーダー。GOOSE ISLAND IPAはフルーティながらもしっかり香りと苦味があってとても美味しかったです。せっかくパブに来たのに、いつも飲んでいるPURE BLONDEにしてしまってちょっと後悔;

280G CHARGRILLED RUMP STEAK($13.50)
パブといえばフィッシュ&チップスですが、今回はTAKESHIさんオススメのRUMP STEAKをペッパー・グレービーソースでオーダー。ポテトトサラダも付いてくるので、これを2人でシェアしました。ステーキは炭火焼き独特の苦味と香ばしさがあって、ソースと良く合います。2人でペロッと食べてしまいました。

SHAKESPEARE HOTELはサリーヒルズから徒歩5分、セントラル駅から徒歩9分の距離にあります。かなりローカル色が強いので観光客はゼロです。最近オシャレなパブがシドニーには増えて来ていますが、いい意味でオシャレではない、古き良き時代のパブを体験するのはいかがでしょうか。
200 Devonshire Street, Surry Hills, NSW 2010
TEL:02-9319-6883
OPENING HOURS:
WED -THU:4:00pm – 12:00am
FRI – SUN:12:00pm – Late