シドニーで北欧ヴァイキング料理「ミョルナ（MJØLNER）」

様々な国の料理が楽しめる多国籍の街シドニーですが、そんなシドニーでもかなり珍しい北欧ヴァイキング文化にインスパイアされたという斬新なレストラン＆バー「MJØLNER（ミョルナ / ミジョルニア）」に行って来ました。

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REDFERNの北欧風レストラン「MJØLNER（ミョルナ / ミジョルニア）」

「MJØLNER（ミョルナ）」はCENTRAL駅から一駅のREDFERN（レッドファーン）にあるレストラン＆バー。友人カップルとのディナーで初訪問しましたが、ただの北欧系レストランだと思っていたら想像以上の空間に驚きました。

お店はSURRY HILLSとREDFERNを分断するCLEVELAND STREET沿いにありますが、Google mapを見ながら指定された住所に行ってもお店らしきものは見当たりません。一度通り過ぎて再度戻り、やっと小さな木製のドアを見付けました。

北欧神話の雷神THOR（ソー）にインスパイアされた店内

木製のドアを開けて中に入り階段を降りると、地下に穴蔵のような薄暗いバー・スペースがありました。まだ外は明るいですが、外界とは断絶された独特の空気感が漂っています。

壁に所狭しと並んだウィスキーやスピリッツは400種類以上もあるとか。今回早めに訪れたので席の確保はできましたが、定員さんによるとその日は予約でほとんど埋まっているとか。友人達をバーで待っている間も、続々と予約のお客さんが来店します。

CHURCH ROAD – CHARDONNAY（$16.00 )

まずはHAWKES BAYのCHARDONNAYで乾杯。しっかりとしたオークの香りとバターの様なまろやかさ、スムーズな口当たりのとても美味しいワインでした。このレストランはシドニーとメルボルンでラグジュアリーなバーを展開するTHE SPEAKEASY GROUPが手がけています。

MARVEL好きの方はお馴染みかもしれませんが、「MJØLNER」は北欧神話の雷神「THOR（ソー）」が使っているあのハンマーのことだそう。お店の人は「ミョルナ」と発音していましたが、日本語だと「ミジョルニア」と言うみたいです。

その名の通りTHORにインスパイアされたレストランなだけあって、「THOR’S FAVOURITE」なんていうメニューも。バーとレストランの間の壁には檻のようなケージがあり、鎧や剣、斧が飾られていました。

アトラクションのようなレストラン体験

メニューやインテリアなど、お店全体がヴァイキングにインスパイアされたテーマパークのような空間です。

ヴァイキングが飲んでいたようなHORN CUP（角でできたグラス）でサーブされるビールは、このお店の人気メニュー。そのまま置くことができないのでスタンドが付いて来ます。物語の主人公になった気分で、記念写真を撮りたくなります。

肉料理をオーダーすると店員さんが持って来るナイフロールの中から、食事に使用するナイフを選ぶことができます。長さや形、柄のデザインなどが異なる様々なナイフが並んでいましたが、結局一番切れそうなシンプルなものを選びました。（デザインで選んだ友人のナイフは見た目ほど切れなかったようです）

ROAST BONE MARROW（$23.00）

まずはこのお店の一押しだと言う牛の大腿骨のローストをオーダー。半透明のトロトロの骨髄をナイフでえぐり、付け合せのパンにのせていただきます。プルプルの骨髄は脂がのってかなり濃厚ですが、玉ねぎのピクルスと一緒に食べると比較的さっぱりしています。

「牛の骨髄」は実際に北欧料理ではありませんが、「何となくヴァイキングが食べそう」というイメージでメニューになったそうです。骨の隙間に詰まった部分なのではっきり言って食べられる所は少ないですが、この料理にはその後にお楽しみが‥‥

残った骨を一度火で炙り、骨の溝を使ってスコッチのショットが注がれるというオプションがあります。焼いた肉汁の香ばしさがほんのり香る美味しさだそう。追加$8.00で出来るワイルドなアトラクションは、話の種にいいですね。

豪快で美味しいヴァイキング料理

O’CONNER SHORT RIB（$52.00）

ウィスキーをかけてじっくり焼かれた牛のショートリブは、メープル＆マスタードソースと一緒に。甘みとコク、辛味が入り混じった濃いめの味付けが空腹を刺激します。

ROAST PORK BELLY（$43.00）

ローストした厚切りのポークベリー（豚バラ肉）は、スッとナイフが入るほどトロトロです。濃厚なお肉とほんのり甘みがあるカリフラワーのピューレが絶妙なバランスです。

WHOLE GRILLED TROUT（$42.00）

グリルしたトラウトは香味野菜と醤油風味のヴィネグレットソースでいただきます。柔らかくてフワフワのトラウトと酸味の効いたさっぱりソースに癒される一品です。

「現代のヴァイキング・フード」「THORがゲストをもてなす料理」をイメージしたレストランなので、伝統的な北欧料理を想像しているとちょっと拍子抜けするかもしれません。ただヘッドシェフは私も大好きなAPOLLOやMONOPOLEで働いていた方なので、味はお墨付き。どのお料理も美味しくて、豪快でボリュームたっぷりでした。