マリックビルのクラフトビール醸造所 Batch Brewing Co.(バッチ・ブリューイング・カンパニー)| MARRICKVILLE

シドニーのクラフトビール バッチ・ブリューイング・カンパニー

オーストラリア国内で大人気のクラフトビール業界で、シドニーきっての「クラフトビールの聖地」と呼ばれるエリア「Marrickville(マリックヴィル)」。数あるブルワリーの中から今回はこのエリアの老舗醸造所「Batch Brewing Co(バッチ・ブリューイング)」に訪れました。

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人気クラフトビール「Batch Brewing Co.(バッチ・ブリューイング)」

現在オーストラリアのクラフトビール業界は、年率10%近くで成長すると言われる注目業界。今では大小合わせて700以上ものクラフトビール醸造所(ブルワリー)が国内にあると言われています。中でもシドニーのインナー・ウェストにあるMarrickville(マリックビル)は「Beer Capital」とも呼ばれる、話題のブルワリーが軒を連ねるクラフトビールの激戦区です。

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数あるマリックビルにあるブルワリーの中から今回訪れたのは、Batch Brewing Company(バッチ・ブリューイング・カンパニー)。大手投資銀行勤務とビール会社勤務という異色の経歴を持つ2人がオーナーで、「自宅でビール作り」という共通の趣味で意気投合し、2013年まだ醸造所がほとんどなかったこのエリアに創業した老舗ブルワリーです。

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コーヒーを数杯分をまとめて抽出するという方式「Batch Brew(バッチ・ブリュー)」から名付けられた屋号は、ハンドメイドした小規模な量(small batch)を地元の人達と一緒に楽しみたい、という思いで付けられたそう。

実はオーストラリアでは、私の友人を含め、自宅でビールやワインを作る人っているんですよね。好きなもの(お酒)に対する並々ならぬ情熱を感じますが、その中でもビールを美味しく作るのはかなり大変な作業みたいです。(友人は失敗を繰り返し止めていました)

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Batch Brewery Co.のオジさんのキャラクター

因みに今回、クラフトビール好きの夫たっての要望でBatch Brewに訪れました。時々ボトルショップでもビールを購入していたお気に入りブランドではありましたが、最大の目的はこの可愛いオジさん(?)のオリジナルグッズを購入したいから、みたいです。

マリックヴィルを代表する老舗ブルワリー

Marrickville(マリックビル)の東端、Sydnham(シデナム)駅から徒歩5分の場所にBatchはあります。駅からSydnham Roadを真っ直ぐ進むだけですが、この辺りは少々寂れた倉庫街なので、通りには割と古め(汚め)の建物が並んでいます。

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途中で「本当にここでいいの?」とちょっと不安になるかもしれませんが、大丈夫です。黒い外観のブロック壁の建物は元々板金工の倉庫だったものだそうで、通りには看板が立ち、壁にはトレードマークのオジさんが描かれています。

因みにシティから電車で10分とアクセスも抜群のSydnham駅は、現在絶賛工事中。周辺道路も整備し直されているので、あと数年したらもう少し街もきれいになりそうですね。

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間口が狭く奥に長い建物のに入ると、左手前に客席とカウンターが並んでいます。COVID safeの影響で客数の制限があるせいか、人気ブランドながら客席は割と少なめ。適度にインダストリアルっぽさを残したシャビーな倉庫感は、ブルワリーのイメージにぴったりです。

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建物の奥には大きなステンレスタンクが並ぶ醸造所スペースがありました。因みにPetershamにも2019年にオープンした醸造所兼パブもありますが、ほとんどのビールはここマリックビルで製造されています。

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冷蔵庫の上には「We Brew For You(あなたのために醸造します)」の文字が

冷蔵庫にはボトルショップでお馴染みの、あのオジさんが描かれたカラフルな缶が並んでいました。近所のボトルショップで普通に購入できますが、ここまでカラフルなBatchの缶だけがズラリと並んでいる様子はなかなか壮観です。

定番商品と個性的なスモールバッチ

まずはそのままカウンターに行き、とりあえず6種類のビールがお試しできるテイスティングセットをオーダーしました。普段Batchのビールは何度となく飲んでいる夫と違い、元々ビール党ではない私は実はBatchの味にあまり馴染みがありません。

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インディペンデントなブルワリーだからこそ敢えて定番の種類を増やさず、少数精鋭の定番商品(現在は5種類)と、定期的に変わるスモールバッチの限定商品を展開しているとか。そのせいか限定ビールは遊び心溢れるフレーバー満載で、結構冒険しています。

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木箱のTasting Crateには、左からCoffee Milk Stout、WCIPA、American Pale Ale、Pacific Ale、What a Melon、Pash the Magic Dragonの小さいグラスに入ったビールが6種類並んでいます。今回は5種類は定番商品と、What a Melonという限定商品が入っていました。

今回の個人的ヒットは、スイカ風味の限定商品「What a Melon」。実は瓜臭いスイカは苦手だけど、軽やかなホップの苦味とほんのりしたスイカの味が意外に合います!暑い夏にゴクゴク行きたい、ランチにぴったりのビールでした。

因みに一番左にある黒ビール「Coffee Milk Stout」もおすすめ。人気ロースター「Mecca Coffee(メッカ・コーヒー)」とのコラボ商品で、コーヒー独特の苦味と酸味、まろやかさがあり、コーヒー好きな人に試して欲しい美味しさです。

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Tiny Coconut Bubbles($6.00)とBright Future Ale($10.00)

ビールの熟成には大体2週間程度かかるそうで、定番以外のビールは数種類を2週間ごとに入れ替えているそう。一通りテイスティングセットを終了させた後は、更に別のブルワリー限定商品にトライしました。

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ビール特有のホップ感(苦味)があまり得意ではない私は、Tiny Coconut Bubblesのまろやかなモルティ感が好みでした。ココナッツの味とコクがしっかりありつつも、ビール特有のスッキリ感もあって美味しい。夏のビーチで飲みたい味ですね。

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今回はまだお腹が空いていなかったのでビールだけでしたが、木曜〜日曜は外にフードトラックも出店しているので小腹も満たしてくれます。

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この日は夕方に訪れたのでまだまだお客さんは少なめ。私達以外に数人の常連さんと連れのワンちゃんがいました。飼い主さんがビールを飲んでいるのを、ずっと静かに見上げているのが可愛過ぎる。ブルワリーがドッグフレンドリーなのも、なんだかシドニーっぽいです。

カウンターの片隅には、今回1番の目的と言ってもいいオリジナルグッズが。悩んだ末、夫はTシャツをゲットし、私もノリで可愛かったフーディを買いそうに。こういうオリジナル商品は他では買えないので、お土産にも良さそうですね(ネットでは買えるけど)。

ローカルに愛される地元密着型の醸造所

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サステイナビリティとビールの品質に配慮して、地元NSW州で生産された麦芽を使い、ローカルの生産者とのコラボも積極的に行っています。缶にはしっかりと製造年月日と飲み頃まで記載して、作られたビールのほとんどはマリックビルやシドニーで消費されるよう流通をコントロールしているとか。

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最近ではクラフトビールのランキング常連のStone Woodをはじめ、Balterや4 Pinesなど人気のクラフトビール醸造所が続々と大手に買収されています。そんな中でもBatch Brewingは、地元の材料を使って地元を盛り上げ、小さな量を作り地元の人に還元するような、地域に密着したものづくりを続ける、「地元ファースト」なブルワリーですね。

BATCH BREWING CO.

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