リスボン観光の途中に立ち寄りたい老舗カフェ「コンフェイタリア・ナシオナル(Confeitaria Nacional)。1829年創業のリスボン最古のベーカリーカフェで、王室御用達スイーツやエッグタルトを味わいました。
リスボン最古のカフェ「コンフェイタリア・ナシオナル」

リスボン観光の中心地、バイシャ(Baixa)にあるフィゲイラ広場。その目の前に位置する「コンフェイタリア・ナシオナル(Confeitaria Nacional)」は、創業1829年の、リスボンで今も営業している最古のベーカリー・カフェです。

観光合間に気軽に立ち寄れるロケーションにあるので、もちろんお客さんの多くは観光客。それにもかかわらず、観光地特有の喧騒をあまり感じることなく、優雅な気分でティータイムが楽しめる貴重なスポットです。

ポルトガル王室御用達の名店

お店に入るとすぐ目に入る、大理石のカウンターや鏡張りの天井、階段や手すりの装飾などがクラシカルでいい雰囲気。

1階にはペイストリーのテイクアウェイやコーヒーがオーダーできるカウンターがあり(外にはテラス席も)、2階に上がると優雅に休憩できそうなティールームがあります。

今では王室や大統領府の御用達という肩書きも持つ、まさにリスボンを代表する名店です。「王室御用達」と聞くとなんだか構えてしまうけれど、観光の合間にも気軽に立ち寄れる、いい意味でポルトガルらしい敷居の低さが魅力です。
クリスマス名物「ボーロ・レイ」

リスボンの歴史的なランドマークとしても有名ですが、ペイストリーやケーキが美味しいベーカリーカフェとしても人気です。

この店の看板商品といえば、ポルトガルのクリスマスに欠かせない「Bolo Rei(ボーロ・レイ)」。シロップ漬けのフルーツやナッツがたっぷり入ったリッチなケーキで、何とこのお店が発祥なんだそう。

フランスのガレット・デ・ロワを参考に作られたこのケーキは、レシピが今でも門外不出。ポルトガルの人々にとっても、クリスマスシーズンのお楽しみになっています。一つを食べ切る自信は全くないけれど、一度は挑戦してみたいものです。

それにしてもドイツのシュトーレンやイタリアのパネトーネ、イギリスのクリスマス・プディングなど、ヨーロッパのクリスマスケーキって日持ちする、どっしり重めのものが多いですよね。
やっぱり食べたいパステル・デ・ナタ

ショーケースに並んだ様々なケーキに目移りしつつも、結局今回は定番のエッグタルト「パステル・デ・ナタ」をオーダー。

カスタードはふんわりと卵の優しい香りがして、子供の頃食べたクリームパンを思い出すような懐かしい味わい。パリッとしたパイ生地の塩気がいいアクセントになっていて、甘さとのバランスもいい感じです。

正直、「絶対ここのナタを食べるべき!」というほどではないけれど、この歴史ある空間で味わうからこその特別感はあるかな。どこかホッとする味わいは、旅の合間に一息つくにはぴったりの一品です。
観光の途中に立ち寄りたい老舗カフェ

観光スポットのど真ん中にあるので立地は抜群。エレガントながらも敷居は高すぎず、気軽に入れるのがコンフェイタリア・ナシオナルの魅力。観光の合間に、リスボンの豊かな歴史と伝統をゆったり楽しめる、そんなカフェです。
コンフェイタリア・ナシオナル(Confeitaria Nacional)
Praça da Figueira 18B, 1100-241 Lisboa, Portugal
TEL : +351-21-342-4470
OPENING HOURS : MON - SUN 8:00 - 20:00