リスボン観光の中心地「バイシャ(Baixa)」で見つけたビアバー「Brew(ブリュー)」。観光の合間にふらっと立ち寄って、常時23種類のクラフトビールが楽しめる、ほっとひと息できる場所です。
リスボンの中心「バイシャ」地区
リスボン観光で外せない、定番エリアのBaixa(バイシャ)地区。テージョ川のほとりからロシオ広場周辺まで、坂の多いリスボンでは珍しく平坦な地形が続いています。コメルシオ広場や勝利のアーチ、アウグスタ通りなど、リスボンの名所がぎゅっと凝縮した中心街です。

ここには買い物(お気に入りのナチュラル系スーパーがある)やお散歩で時々訪れるけれど、「どこかで休みたい」と思う時、落ち着いて休憩できるスポットが意外とありません。カフェやレストランはあるものの、観光地だけあって9割以上が観光客。どこも大混雑で、座れたとしても何だかいつも忙しないです。

そんな時に重宝するのが、バイシャ地区にあるビアバー「Brew(ブリュー)」です。
「Brew(ブリュー)」のクラフトビールでひと息
Brewがあるのは、コンセイサン通り(Rua da conceição)とノヴァ・ド・アルマダ通り(R. Nova do Almada)の交差点。建物から突き出た、青いネオンサインが目印です。

店の周りは常に車が大渋滞し、観光客に人気の黄色い28番トラムがその横を通り抜けて行きます。観光客でごった返すアウグスタ通りから少し離れているせいか、いつも不思議と混んでいません。そのせいか、休憩したい時やサクッと一杯飲みたい時、ついつい足を運んでしまいます。

店内は2層で、1Fにバーカウンターと数席のテーブル席、2Fには広めのテーブル席スペースがあります。ただ天井高が抑えられているので、屋根裏にある隠れ家バーのようです。
23種類のクラフトビールが楽しめる

ここには、クラフトビールのラインナップがとにかく豊富。ポルトガルを中心に、イギリス、アメリカ、北欧など、常時23種類の世界各国のラガー系やエール系の定番ビールから、サイダー(シードル)やハードセルツァー(フルーティーな低アルコール飲料)などもあります。

そこまでビール党ではない私も、これだけのタップが並んでいる様子を見るだけで何だかワクワク。ここまでクラフトビールを取り揃えるお店は、そうそうないのでは?

QRコードを読み取り、スマホでメニューを確認しながらオーダー。味わいの特徴やアルコール度数も細かく記載されていて、初心者にもやさしいです。何種類かを少しづつ試せるテイスティングトレイもあるし、迷ったらカウンターで店員さんに相談してもいいかもしれないですね。

私は今回、香り高いHazy系のペールエールなどを中心にオーダーしました。ホップの苦味が強いビールがあまり得意ではないので、フルーティでふわっと鼻に抜ける香りが心地いいペールエールはやっぱり美味しいですね。
観光の合間にちょっと一杯

ビールを楽しむお店なので、フードメニューに関しては正直控えめ。ニューヨークピザが美味しいらしいけれど、私はまだトライしたことはありません。

今回のビールのお供は、ポップコーン。映画館でよく見るようなガラスケースから、床にポロポロとこぼれ落ちるのもお構いなしで、惜しげもなくポップコーンが盛られる様子が何とも豪快です。

長居する人は少なく、皆ふらりと立ち寄って、サクッと飲んで帰っていきます。先日、友人と近くでディナーの予定があったので、食事前の底入れとしてここに一杯だけ飲みに訪れました。そんな使い方がちょうどいいお店です。
お土産にポルトガル産クラフトビール

出口付近の冷蔵庫には、缶のクラフトビールがずらりと並んでします。カラフルでポップなパッケージもかわいいので、お土産にしても楽しめそう。

ちなみにポルトガルの定番ビールと言えば「サグレシュ(Sagres)」か「スーパーボック(Super Bock)」の2銘柄。リーズナブルなそれらに比べるとお値段はちょっと張りますが、旅の記念にクラフトビールっていうのもいいですよね。

アメリカンレトロなインテリアに包まれながら、窓の外にはリスボンの街並みが広がる、ひと息つける場所。ビール好きも、そうじゃない人も、観光合間の「ちょっと一息」に立ち寄ってみてはいかがでしょう。
R. Nova do Almada 14, 1200-289 Lisboa, Portugal
TEL : +351-215-894-928
OPENIN HOURS : MON - THU, SUN 12:00 - 0:00 / FRI - SAT 12:00 - 2:00