リスボンのサントス地区で見つけた、本格フレンチビストロ「Léon(レオン)」。カジュアルな雰囲気と可愛らしいインテリア、本場のビストロ料理が味わえる地元でも人気のお店です。
活気のあるおしゃれタウン「サントス」地区へ
最近お気に入りで、ちょくちょく訪れているリスボンの「サントス(Santos)」地区。感度の高いカフェやレストランが並び、私の暮らすエリアとはまた違ったヒップな趣があります。

どこか若々しく、活気のある空気感が流れているのは、ノマドワーカーが集まっているからなんでしょうか。
そんなサントス地区で、予定したお店が臨時休業だったことをきっかけに、偶然素敵なレストランに出会いました。
フレンチビストロ「Léon(レオン)」

美味しいご飯を求め、Time Out Market(タイムアウト・マーケット)がある方向足を向けたその時、可愛いアズレージョタイルの外観が目を惹くお店を発見。そのお店が「Léon(レオン)」です。そのザ・フレンチな名の通り、フレンチビストロでした。

店頭に立てられた手書きの黒板メニューには、お馴染みのビストロ料理がずらりと並び、何だか親しみやすい雰囲気のお店です。2024年の6月にオープンしたばかりで、つい先日一周年記念を迎えたばかりとのこと。

通りが狭いリスボンですが、前の歩道はかなり広め。店先にホワイトとブルーの籐の椅子が並び、この周辺だけパリっぽさが漂っています。お隣には人気のカフェ「Neighbourhood(ネイバーフッド)」もあるので、常に賑わいのあるエリアです。
カジュアルで居心地のいい店内
この日は春らしく陽射しはあるものの若干肌寒く、春のリスボンらしい天気。外席は確かに気持ちよさそうだけど、迷わず店内の席を選びました。

クラシックなベントウッドチェアやバーカウンターなど、伝統的ビストロ風インテリアでありながらも、やさしい色味のファブリックや床のモザイクタイルなど、オーナー夫婦自らデザインしたというインテリアは、肩肘張らない居心地の良さがあります。

店内は、常連さんらしき老夫婦や赤ちゃん連れのグループで賑わい、何ともリラックスしたムード。ペットフレンドリーなのも嬉しいポイントです。
フランスの定番ビストロ料理
メニューはフランスの定番ビストロ料理を中心に、季節ごとに内容が変わるそう。オーナー夫妻はフランスでもレストラン運営をしていたというのだから、味への期待も高まります。

夫は看板メニューだというバベット(日本でいうハラミ)のステーキフリット(Bavette steak)をチョイス。フランスの国民食とも言われている、定番のビストロ料理ですよね。

添えられたペッパーソースも美味しかったけれど、塩だけでも十分に美味しい。旨みが引き立つ柔らかさです。

私はビーフタルタルと最後まで迷って、結局サーモンタルタルに。シーフードが豊富なポルトガルだからこそ、こういうメニューは間違いないですね。といっても、サーモンはおそらく輸入品なんですけどね。

ワインはポルトガル産を中心に、もちろんフランス産のワインも揃っています。グラス提供はポルトガル産のみだったので、Douroの白をオーダー。思っていたよりもグラスが小ぶりだったのがちょっと残念だったけど、サクッとランチだしちょうど良かったのかも。ボトルの価格も良心的だったので、ゆっくり飲みたい日にはボトルもありです。

クレームブリュレやチョコレートムースなどのデザートも評判らしいけれど、残念ながらお腹に余裕がなく断念。最近「食べたい気持ちはあるのに、胃がついてこない」ことが多くてちょっと悲しい。デザート用に余裕を残しておく余裕が欲しいものです。
気軽に楽しめる本場の味わい

料理もクオリティも高く、価格もお手頃、気軽にふらりと立ち寄れて、本格的なフレンチが楽しめる「レオン」は、リスボンでポルトガル料理以外の食体験をしたい時にぴったりの一軒。カフェご飯では物足りない、そんな時に訪れて欲しいおすすめのビストロです。
Largo Conde-Barão 23, 1200-163 Lisboa, Portugal
OPENING HOURS : MON - SUN 12:00 - 14:30 / 19:00 - 0:00