リスボンの人気エリア〈プリンシペ・レアル〉にある宮殿型複合施設「EmbaiXada(エンバイシャーダ)」。ネオ・アラブ建築の美しい館内には、ポルトガルの新鋭ブランドやアート、雑貨、レストランが集まる”散策するだけで楽しい”おしゃれスポットです。
宮殿を改装した複合施設「EmbaiXada(エンバイシャーダ)」

リスボンの高台にあるおしゃれエリア、プリンシペ・レアル(Príncipe Real)。そのほぼ中心に位置しているのが、宮殿をリノベーションした複合施設「EmbaiXada(エンバイシャーダ)」です。

外観は一見シンプルな白い建物ですが、よく見ると所々にアラブ建築特有の細かな装飾が。「EmbaiXada」はポルトガル語で“大使館”の意味。名前のせいか、確かに格式ある雰囲気が漂っている気がします。

実はここ、かつて「Palácio Ribeiro da Cunha」という宮殿だったそう。重厚な扉を抜け中へ入ると、外の喧騒が一気に遠のき、目の前に広がるのは大理石の両階段。映画のような優雅さに、一気にテンションが上がります。

さらに奥へ進むと、アーチが連なる回廊と吹き抜けのホールが。陰影が際立ち、昼間なのに不思議としっとりした雰囲気。宮殿に迷い込んだような、独特の没入感も味わえます。
新鋭ブランドとアートギャラリー

館内には、ギャラリーからアパレル、雑貨、インテリアまで、多彩なショップが集まっています。どの店も空間作りがうまくて、建物の個性に絶妙にマッチしていて素敵。

ハイブランドのような派手さはないけれど、プリンシペ・レアルらしい、感度が高いブランドが多い気がします。「ポルトガルの上質なものを集めてみました」みたいな。

重厚感あふれる空間で、ポルトガルのクラフトマンシップに触れ、さらにウィンドウショッピングが楽しめてしまう、というのがここの魅力です。
吹き抜けが美しい宮殿内レストラン

上階から見下ろすと、中央の吹き抜けホールの1階には「Gin Lovers Bar & Restaurant」のテーブル席が。まるで映画のワンシーンのように美しいです。

さらに地下には、ステーキが美味しい「Atalho(アタリョ)」も入っています。買い物の合間に一杯…という気軽さで食事ができるのも嬉しいポイントです。

歩くだけで楽しい、フォトジェニックな空間

アート好きなら、回廊のギャラリーは必見。赤い壁一面にカラフルなアートが並び、アーチの曲線とのコントラストがとにかく美しいです。

どこをどう切り取っても絵になるので、記念撮影したり、つい立ち止まりたくなる瞬間がたくさんあります。

ちょっとしたアトラクションのようなワクワク感もあるので、施設内の散策だけでも十分楽しめますよ。
将来はラグジュアリーホテル?! 今のうちに訪れたい

実は現在、ここをラグジュアリーホテルへと再生するプロジェクトが進んでいるそう(日程は未定)。もし本格的に動き出せば、今のようにカジュアルに立ち寄ることはできなくなるかもしれません。

その前に、プリンシペ・レアルを散歩がてら、ぜひEmbaiXadaに立ち寄ってみてください。宮殿を改装した唯一無二な空間を歩きながら、リスボンらしい“時間の流れ”が感じられるはずです。
EmbaiXada(エンバイシャーダ)
Praça do Príncipe Real 26, 1250-184 Lisboa, Portugal
TEL : +351-96-530-9154
OPENING HOURS : MON - SAT 12:00 - 20:00 / SUN 11:00 - 19:00
