リスボンのプリンチペ・レアルにある「Lumi Rooftop Bar（ルミ・ルーフトップ・バー）」は、テージョ川とオレンジ屋根が織りなす街並みを一望できる絶景スポット。洗練されたインテリアと丁寧な接客、そしてカジュアルながら落ち着いた雰囲気が魅力のバーです。
ルミ・ルーフトップ・バー（Lumi Rooftop Bar）
「オレンジ屋根」「街並み」「テージョ川」ーーリスボンの絶景を語る際、これまで何度もこのワードを使い倒してきたけれど、このワードさえ網羅していればリスボンの素晴らしい景色に出会えるというのも事実。
今回は数あるリスボンの絶景バーの中でも特に私が気に入っている、「Lumi Rooftop Bar（ルミ・ルーフトップ・バー）」をご紹介します。ルミ・ルーフトップ・バー（以下、ルミ）は、リスボンの高台「Principe Real（プリンチペ・レアル）」地区のホテル最上階にあるバーです。
最上階といっても5Fなので高層ではないけれど、リスボン７つの丘の一つ「サン・ローク（São Roque）の丘の上にあるので、街全体からみれば十分に高層と言えます。
ホテルの前を通るたびに気になっていたこのバー。天気がいい日の夕暮れに、予約もせずふらりと立ち寄ってみました。残念ながらやっぱりテラス席は満席とのことで、しばらく店内で待たせてもらうことに。
ただ店内のインテリア、バーカウンターから厨房の雰囲気まで全てが素敵なので、待っている間も全く退屈しません。「全然室内でいいね」なんて言いながらメニューを見ていたら、店員さんが「外が空いたのでどうぞ！」とすぐに案内してくれました。ラッキー！
このお店の店員さんたちは皆とても感じがよく、笑顔で丁寧な接客が印象的でした。席に関しても「もう直ぐ空きそうよ」「空いたら直ぐにご案内するね」など、常に声をかけてくれます。こういう細やかな気配りがあると、お店の印象もグッと上がりますよね。
テラス席で絶景とカクテル
いよいよ外のテラス席へ移動すると、目の前の視界が一気に開け、テージョ川とオレンジ色の屋根が並ぶ絶景が広がっていました。開放感抜群で、リスボンの街並みを一望できる特等席です。
絶景への興奮を抑えつつ、ひとまずメニューをオーダーしなくては。すでに食事も済み、ワインもボトルを空けていたので、私はモヒート、夫はジントニックと、軽めのカクテルをオーダーしました。
ホテルの建物の南面に沿って細長く伸びたテラス席は、それほど広くはありません。ただ、腰壁で囲まれていることから、開放感がありつつも適度な居心地の良さがあります。
DJブースから音楽がガンガン流れるパーティ的な賑やかさはなく、かといって高級ラウンジのような堅苦しさもありません。カジュアルでフレンドリー、程よい落ち着き感もある絶妙なバランス。ふらりと立ち寄れる気軽な感じも心地いいです。
サンセットの時間帯がオススメ
リスボンのルーフトップバーは、夕方のサンセット前の時間帯を狙うのがおすすめ（私調べ）。東京のように高層ビルが少ないリスボンでは、夜景よりも昼間や夕暮れ時の明るい時間帯の方が街の良さを引き立てる気がします。
今回は別の店で早めのディナーを済ませ、日が沈む前の明るい時間帯に、締めの一杯を楽しむために訪れました。これが大正解！テージョ川や街並みはもちろん、東にはサン・ジョルジェ城やグラッサ展望台まで見えます。
西には建物の向こうに夕日が沈むという絶景が広がり、まさに完璧なタイミング。この時間帯を狙うなら、必ず予約をお忘れなく！
美しい夕暮れに包まれると、カクテルがより美味しく感じるのは気のせいでしょうか。今回は軽く一杯だけでしたが、隣のテーブルのお料理も美味しそうだったので、次回は食事も兼ねて訪れたいですね。
店内も素敵なので、寒い季節は室内でゆったりと過ごすのも良さそう。でも、やっぱり外からの眺めは格別です。ぜひこの夕日を眺める特等席で、カクテルタイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。
