サン・ジョルジェ城の裏手に位置する眺望抜群のヴィンテージカフェ「カフェ・ダ・ガラージェン(Café da Garagem)」。劇場の地下にある隠れ家的な空間でありながらも、リスボンの街並みを一望できるおすすめのお店です。
眺望抜群の隠れ家カフェ「カフェ・ダ・ガラージェン」
リスボンの定番観光スポット「サン・ジョルジェ城」。その裏手の崖の上にあるカフェが、今回訪れたCafé da Garagem(カフェ・ダ・ガラージェン)です。
Google maps上ではサン・ジョルジェ城のすぐ裏手に位置していますが、実際カフェに辿り着くには結構歩きます。丘を下りながら周囲をぐるりと大回りし、長い坂を上らないと辿り着けません。まさにリスボンあるあるです。


Costa do Casteloという細い路地をひたすら上ると、右手にTeatro da Garagem(テアトロ・ダ・ガラージェン)という劇場が見えてきます。

劇場ロビーから階段を下りると、目に前には絵画のような景色が。大きな窓一面に広がるのは、リスボンの街並みと南側の丘の絶景です。
窓側の席に座りたかったものの、残念ながら満席。外のテラス席が空いていたけれど、肌寒かったので断念。

ただ室内のテーブル席からでも、眺望は全く問題ありませんでした。少し後から並んで待っているお客さんも増えたので、座れただけでもラッキーだったのかも。

レトロ感あふれる木枠の窓や雑多に置かれた植栽、ランダムに椅子やソファが置かれた空間は、ヴィンテージ家具好きの人にはたまらないインテリアなんじゃないかな。おばあちゃんの家に遊びに来たみたいな、ほっと落ち着ける居心地のよさがあります。
ヴィーニョヴェルデとチーズボードで乾杯

アルコールからコーヒーやティーまで、ドリンクメニューは豊富なものの、フード系のメニューはそこまで充実していない印象です。アルコールを飲んでいる人がほとんどなので、カフェというよりはバーのような雰囲気ですね。

ポルトガルお馴染みのヴィーニョ・ヴェルデ(グリーンワイン)をグラスでオーダーしたものの、この後何度もお代わりをすることになるので、ボトルにすればよかったかも。お腹が空いていなかったので、つまみにチーズボードもオーダーしました。

後から聞いたら、サングリアが人気メニューなんだそう。確かに周りを見渡すと、サングリアをオーダーしている人が多いですね。ただ1Lか2Lでの提供なので、甘そうなサングリアを大量に飲むのはちょっときついかな。
サント・アンドレの丘を見渡す絶景

眺望の良さが人気だけど、確かに眺めは素晴らしいです。サン・ジョルジェの丘の南側に位置しているので、窓の向こうにはサント・アンドレ(Santo André)の丘にあるグラッサ展望台やセニョーラ・ド・モンテ展望台も見えます。

そうこうしているうちに、徐々に日が暮れていきました。残念ながら位置的に夕日は見えないけれど、陽に照らされてオレンジ色に染まるサント・アンドレの丘がとにかく美しかった。

日が暮れて薄暗くなってくると、カフェ自体のシャビーな雰囲気と溶け合って、より一層魅力的な雰囲気に。静かにゆっくりと時間を過ごすにはぴったりのカフェなので、読書をしているお客さんも多いです。

ただ、丘の上の辺ぴな場所にあるし、坂道は狭いし急だし、公共交通機関もないので、来るのは結構面倒臭いですけどね。でも、そこまでして行く価値ありの素敵なカフェです。

そうそう、このカフェに辿り着くまでの道はちょっと注意が必要です。常に犬の糞を気にしながら歩く必要があるリスボンですが(飼い主の散歩マナーが発展途上)、特にこの通りは要注意!
過去最高、おそらく一生分の量を見たような気が。特に暗い夜道はさらに足元にご注意を。

Costa do Castelo 75, 1100-178 Lisboa
TEL:218-854-190
OPENING HOURS:WED - SUN 10:30 - 21:00