【海外eSIM】Saily(セイリー): NordVPNが開発したサービスをポルトガルで使ってみた

つの丘からリスボンを一望!絶景スポット&展望台ミラドウロ10選

海外旅行で地図や翻訳アプリなどが自由に使えるスマートフォンは、今やパスポートやクレジットカードと並ぶ旅の必需品です。そして最近では、従来の物理的なSIMカードに代わり、デジタルで簡単に設定できるeSIM(イーシム)が主流になりつつあります。

今回はそんなグローバルeSIMサービスの「Saily(セイリー)」をポルトガルで実際に使ってみたので、その体験や特徴をシェアしたいと思います。

CONTENTS

eSIM(イーシム)とは?

eSIM(イーシム)とは「Embedded SIM」(埋め込み型SIM)の略称で、スマートフォンやタブレットに組み込まれているSIMのこと。物理的なカードの抜き差しは不要で、オンラインでダウンロードしたプロファイルをアクティベートするだけで、すぐに回線を利用できます。

【海外eSIM】Saily(セイリー): NordVPNが開発したサービスをポルトガルで使ってみた

スマホ一台に複数のeSIMを保存できるので、渡航先に合わせて簡単にSIMの切り替えもできます。難しそうに聞こえるかもしれませんが、実際に利用するのはとても簡単で便利なんです。

NordVPNのeSIMサービス「Saily(セイリー)」の特徴とメリット

私のスマートフォンには日本、オーストラリア、ヨーロッパのeSIMが入っていて、旅行先ごとに利用できるeSIMを追加しています。現地のキャリアに自動で接続されるため、旅行中も特に複雑な操作もなくストレスフリーです。

今回はNordVPNが開発したeSIMサービス「Saily」を実際に使ってみたので、ご紹介していきましょう。

つの丘からリスボンを一望!絶景スポット&展望台ミラドウロ10選

Saily(セイリー)はVPNサービス「NordVPN」を開発した「Nord Security」が提供する、旅行者向けのグローバルeSIMサービスです。世界中のネットワークに精通した企業だからこそ、旅行先での細かいニーズにも応える魅力的なサービスになっています。

ここからは、SailyのeSIMを利用する上でのメリットをご紹介します。

1. 200以上の国と地域をカバーするデータプラン

Sailyは200以上の国と地域をカバーしています。国別プラン(アメリカやオーストラリアなど)のほかに地域プラン(北米、オセアニア、ヨーロッパなどエリアごとに複数国をカバー)があるので、複数の国を跨ぐ旅行でも安心して通信ができます。

2. 24時間年中無休のチャットサポート

24時間365日のチャットサポートがあり、公式サイトやアプリ、チャットも全て日本語に対応しています。実は今回、チャットサポートを利用する機会があったのですが、日本語で何のストレスも感じず、安心して問題が解決できました。

3. 信頼できるNordVPNのセキュリティ

ホテルやカフェなどのセキュリティ面で不安がある公衆無線LANですが、VPNサービスを提供するNordVPNの技術を活かした高度なセキュリティ機能で、プライバシーをしっかり守り、安心・安全にインターネットが利用できます。

4. 広告ブロッカーとウェブ保護機能

Sailyは広告ブロッカー機能を搭載しているので、ウェブサイトのポップアップ広告や動画広告を自動的にフィルタリングしてブロックしてくれます。旅行中は不要な通信量を抑えたいので、この機能があればモバイルデータの消費を節約できますね。

5. SIMを入れ替える手間がない

eSIMはオンラインで簡単に購入&設定ができるので、従来のような細いピンをスマホに刺してSIMカードを取り外す必要がありません。

以前は飛行機の着陸後に、狭い折り畳みテーブルの上で慎重にSIMカードの入れ替えをしていたものですが、もうそんな手間は不要。物理的なカードがないので、紛失や盗難の心配もありません。

6. 空港でSIMを買ったり、ポケットWi-Fiを借りる必要がない

Sailyはオンラインで直接購入できるので、現地の空港でSIMカードを購入する必要もなく、荷物の邪魔になるWi-Fiルーターをレンタルする手間もありません。Wi-Fiルーターって充電が必要だし、スマホと一緒に持ち歩かなければならないので何かと不便ですよね。

7. データの追加が簡単

SailyのeSIMは、途中でデータ容量が不足した場合でも、必要に応じて追加購入することができます。データを80%以上使用した時点で通知が来るのも安心です。少なめの容量で申し込んで、様子を見て後から追加するという方法もいいですね。

Sailyのデメリット

【海外eSIM】Saily(セイリー): NordVPNが開発したサービスをポルトガルで使ってみた
通話やSMS送受信ができないのはデメリット

メリットだらけのSailyですが、もちろんデメリットや注意点もあります。

1. 音声通話&SMSに対応していない

Sailyはデータ通信専用のeSIMなので、電話番号は付与されず、音声通話やSMSは利用できません。ただ、最近では海外旅行中に電話をする機会ってほとんどないですよね?同行者とはLINEなどの通話アプリで連絡できるので、実用面ではあまり問題ない気がします。

一方で、昔ながらの気質の残るポルトガルでは、オンライン予約後になぜか確認の電話が入ることがあります(オンライン予約の意味とは?)。とはいえ、一般的な旅行者であれば、特に問題ないでしょう。

2. eSIM対応&SIMフリーのスマホが必要

後ほど詳しく説明しますが、Sailyを利用するにはeSIMとSIMフリーに対応しているスマートフォンが必要です。この2つの条件をクリアしていないと、残念ながらeSIMは利用できません。

このようにeSIMにはデメリットもありますが、それを大きく上回るメリットがあります。海外旅行をより快適で安全にする、今やなくてはならない最強のツールですね。

Sailyのポルトガル向け料金プラン

Sailyには旅行日数と容量、予算に応じた豊富なプランが用意されています。ポルトガルで使用できるeSIMは「ポルトガル国内限定」「ヨーロッパ36カ国対応」「全世界113カ国対応」の3種類です。

【海外eSIM】Saily(セイリー): NordVPNが開発したサービスをポルトガルで使ってみた

それでは、ポルトガル国内限定のeSIMの概要は下記の通りです。今回私は、ポルトガル国内限定の、1GB / 7日間のeSIMを使用してみました。

容量日数料金
1GB7日間USD 3.99(¥597)
3GB30日間USD 7.99(¥1,195)
5GB30日間USD 9.99(¥1,494)
10GB30日間USD 16.99(¥2,540)
20GB30日間USD 27.99(¥4,186)
(4月1日時点 $1.00 = ¥149.54)

SailyのeSIMプランは、他社のグローバルeSIMと比べてバリエーションが豊富で、価格もお手頃。7日間の短期プランから30日間の長期プランまで揃っているので、短い旅行から長期出張まで対応できます。

ただし、データ無制限のプランは用意されていないので、Wi-Fi環境のない場所でのリモートワークには不向きかもしれません。

他のポルトガルキャリアとの比較

ポルトガルには主要携帯キャリアとしてVodafone、MEO、NOSがありますが、その中から旅行者向けのトラベルeSIMを提供しているVodafoneと比較してみましょう。

【海外eSIM】Saily(セイリー): NordVPNが開発したサービスをポルトガルで使ってみた

10GBで7日間€10.00(¥1,614)というプランはデータ量が多くて魅力的ですが、サポートがポルトガル語か英語のみという点が日本人旅行者にとってはハードルが高いかもしれません。(チャットはポルトガル語でした)

実際に私はVodafoneが急に繋がらなくなり、待てど暮らせどサポートと連絡が取れず、結局店舗まで足を運んだことがあります。

SailyのeSIM設定方法(スクショで説明)

ここでは実際にスマホにSailyを設定する方法をご紹介します。eSIMの設定はとても簡単なので、スマホに詳しくなくても何の問題ありません。

【1】SIMフリーとeSIMに対応しているスマートフォンを用意する。

SIMフリー2021年10月以降発売のものは、そのままでOK。
それ以前のものでも、サイトやキャリアの店舗でSIMロック解除が可能。
eSIM対応のスマホ iPhoneの場合、XS以降(2018年以降に発売されたもの)
Androidの場合、メーカーによってeSIM対応状況が異なるので、メーカーサイトでご確認ください。

【2】Sailyのサイトでプランを選択し、「チェックアウトに進む」をクリック。

【海外eSIM】Saily(セイリー): NordVPNが開発したサービスをポルトガルで使ってみた

【3】サインアップ / 会員登録(Apple IDかGoogleでアカウントを作成)して支払いに進む。
支払いはApple Pay、クレジットカード、Google Pay、Pay Palの中から選べます。

【海外eSIM】Saily(セイリー): NordVPNが開発したサービスをポルトガルで使ってみた

【4】App Store、またはGoogle Playでアプリをダウンロード。

【海外eSIM】Saily(セイリー): NordVPNが開発したサービスをポルトガルで使ってみた

【5】先ほど作ったアカウントでアプリにログインし、eSIMをインストール。

【海外eSIM】Saily(セイリー): NordVPNが開発したサービスをポルトガルで使ってみた

【6】アプリの指示に従いアクティベート。

【海外eSIM】Saily(セイリー): NordVPNが開発したサービスをポルトガルで使ってみた

【7】現地で「設定」→「モバイル通信」から→「旅行」のSIMを「オン」にし、「データローミング」をONにする。

【海外eSIM】Saily(セイリー): NordVPNが開発したサービスをポルトガルで使ってみた

以上で設定完了です!

Sailyを使う上での注意点

【海外eSIM】Saily(セイリー): NordVPNが開発したサービスをポルトガルで使ってみた

ここではSailyのeSIMを利用する際の重要なポイントについてご説明します。

1. アクティベートは出発前に

eSIMのアクティベートは出発前に済ませるのがおすすめ。私は安定したWi-Fi環境下でダウンロードとアクティベートを行いましたが、空港Wi-Fiは不安定なことも多いです。到着後なかなか通信できないというのもストレスですよね。

ただし、アクティベートした瞬間から使用期間がスタートするので、電波が安定しているご自宅か遅くとも日本の空港で設定しましょう。アクティベートさえ済ませておけば、旅先ですぐに接続でき、ストレスなく利用できます。

2. 日本のデータローミングはオフに

日本で使っているSIMのデータローミングはオフにするのを忘れずに。「設定」→「モバイル通信」→「主回線」→「データローミング」からオフにします。気付かないうちに日本のデータを使用してしまい、びっくりするくらいの高額請求が来るのを防げますよ。

実際にポルトガルで使ってみた

今回利用したのは7日間1GBのプランは、正直、データ量として十分とは言えません。そのため、データ使用量を抑えるために、アプリのバックグラウンド更新やOSの自動アップデートを無効にして対応しました。基本的に滞在先ではWi-Fiを使用し、外出時のみモバイルデータを利用したという感じです。

【海外eSIM】Saily(セイリー): NordVPNが開発したサービスをポルトガルで使ってみた

現地のeSIMネットワークは、ポルトガル大手キャリアの「NOS」に自動接続されました。通信速度は場所によって多少の変動はあるものの、40〜140Mbps程度で日常的な利用には十分な速さです。

【海外eSIM】Saily(セイリー): NordVPNが開発したサービスをポルトガルで使ってみた

道順やお店の検索に欠かせないGoogleマップは、おそらく旅行中に一番使うアプリですよね。データ容量節約のため、事前にマップをダウンロードしておく裏技もありますが、店舗などのリアルタイムな情報が表示されないので個人的にはあまりお勧めしません。

【海外eSIM】Saily(セイリー): NordVPNが開発したサービスをポルトガルで使ってみた
ジェロニモス修道院の入場券はスマホで購入

人気観光スポットの「サン・ジョルジェ城」や「ジェロニモス修道院」は、スマホがあればオンラインでチケットが購入でき、行列に並ぶ必要がありません。さらにeSIMがあれば、チケットのダウンロードを忘れた場合でも、その場でメールをチェックしてQRコードを見せるだけでスマートに入場できます。

【海外eSIM】Saily(セイリー): NordVPNが開発したサービスをポルトガルで使ってみた
観光地でもリアルタイムに画像や動画のシェアが可能

旅行中の素敵な写真や動画が撮れたら、すぐにSNSでシェアしたくなるもの。eSIMがあれば、まるで日本にいるかのように撮影後すぐにアップできるので、思い出をリアルタイムで共有できます。日本にいる家族に画像を送ったり、インスタグラムのストーリー投稿なども、撮影後スムーズにアップできました。

【海外eSIM】Saily(セイリー): NordVPNが開発したサービスをポルトガルで使ってみた
公園の売店「キオスク」でもテザリングが可能

リスボンの街中の公園には、キオスクと呼ばれる小さなカフェがたくさんあります。屋外のコーヒースタンドのためWi-Fiは提供していませんが、eSIMでテザリング機能を使えばPCでの簡単な作業も可能です。Youtubeなどの動画も問題なく視聴できましたが、くれぐれもデータ通信量の使いすぎにはご注意を。

なお、リスボンには、PCの利用を制限あるいは禁止しているカフェがあります。これは近年のデジタルノマドの増加に加え、お客さん全員がリラックスした雰囲気でコーヒーを楽しめるようにという配慮からだそう。PCを使用する際は、お店のテーブルや店内の掲示を確認するようにしましょう。

海外旅行なら5GBプラン以上がおすすめ!

【海外eSIM】Saily(セイリー): NordVPNが開発したサービスをポルトガルで使ってみた
気がつけば、どんどんデータを消費していく‥‥

今回利用した7日間1GBのプランですが、正直言うと全然足りません。細かい設定はWi-Fi環境下で行ったものの、気がついたらバッググラウンドでアプリが起動していて、あっという間にデータ容量を消耗していたのです。

【海外eSIM】Saily(セイリー): NordVPNが開発したサービスをポルトガルで使ってみた
データの追加もアプリで簡単

ただそんな時も、アプリから簡単にデータの追加購入できるので助かりました。快適に旅行を楽しむなら「ベストチョイス」でおすすめされているように、少なくとも5GBくらいはあった方が安心ですね。

eSIMで快適に海外旅行

SIMを入れ替える手間もなく、使い方も簡単。現地キャリアの安定した電波に自動的に切り替わるため、ストレスなく利用できました。これからヨーロッパ各地への旅行も予定していますが、その際も各国のeSIMやヨーロッパ全域のeSIMを追加すればいいだけなので楽ちんです。

【海外eSIM】Saily(セイリー): NordVPNが開発したサービスをポルトガルで使ってみた

地図アプリやレストラン予約、翻訳アプリなど、今やスマートフォンは海外旅行には欠かせない必需品。SailyのeSIMを使えば、ストレスなく快適にスマートフォンを使うことができます。ぜひ次の海外旅行では、この便利なサービスを活用して素敵な旅の思い出を作りましょう!

PLEASE SHARE THIS POST ♡

コメントする

5 − 4 =

CONTENTS