シドニー東海岸にあり、シティから比較的近いながらも波が高いことからサーフビーチとしても人気のTAMARAMA BEACH(タマラマ・ビーチ)。ボンダイとクージーを繋ぐコースタルウォーク沿いにあり、毎年スカルプチャー・バイ・ザ・シーが催される小さなビーチです。
ボンダイのお隣「Tamarama Beach(タマラマ・ビーチ)」
シドニーの東海岸にあるTAMARAMA BEACH(タマラマ・ビーチ)があるのは、BONDI BEACH(ボンダイ・ビーチ)とBRONTE BEACH(ブロンテ・ビーチ)という2大人気ビーチの間。幅100m弱と狭い間口ながら、内陸に深く入り込んだ入江があるこぢんまりとしたビーチです。
ボンダイのすぐ隣にあり、Bondi to Coogee Castal Walkの途中にあるビーチなので、コースタルウォークをしたことがある人なら訪れたことがあるのでは。崖の上から見下ろすだけで、海底まで見える程の透明感!「ボンダイブルー」と呼ばれるボンダイ特有の青い海もいいけれど、タマラマのクリアなエメラルドグリーンも美しいですね。
コースタルウォークで通り過ぎたり、スカルプチャーを見に来たりで何度か訪れたことはありつつも、ここで泳いだことはありませんでした。せっかくの夏なのに嵐や雷雨が続いていた年末年始のシドニー。気持ちよく晴れた1月1日の元旦に、初詣ならぬ初泳ぎしてきました。
サーファーやローカルのファミリーに人気
タマラマビーチの代名詞と言えば、幅が狭く奥行きのあるこの砂浜。100mもない幅に対し、奥行きは250m近くあります。
ビーチの奥には子供の遊具やBBQグリルが並ぶビーチパークもあるので、観光客は少ないながらも、家族連れやローカルのグループで賑わっています。ビーチの周辺は住宅街なのでカフェやレストランはありませんが、コーヒーや軽食を販売しているキオスクもあるし、トイレやシャワーもあるので便利です。
パーキングはないので、車を駐車するにはPacific Ave沿いか、住宅街の中の路駐スポットを探す必要が。私達はちょっと離れた住宅街に駐車しましたが、ビーチ脇のバス停からはBondi Junctionへのバスも出ているので、車でなくてもアクセスしやすいです。
「シドニーで最も危険?!」と言われる強い波
海水浴客も多いタマラマビーチですが、切り立った岩場と海岸線の形状から強いうねりと潮の流れが生まれるそうで、実はサーファーも結構います。高さのある強い波が押し寄せるので、サーフスポットとして人気なのも納得です。
ボンダイでも場所によってはかなり波が強い場所もありますが、タマラマはちょっと入る場所を間違えただけで、あっという間に思ってもみない方向へどんどん流されます。特に引き波が強いと言われているだけあって、一見穏やかそうでも、一歩海に足を入れると一気に体ごと持っていかれる感じです。
「シドニーで最も危険なビーチ」と言われているので、ビーチにはTamarama Surf Life Saving Club (SLSC)のライフガードが常駐しています。この日も波はかなり波が高かったのですが、複数のライフガード達がスタンバイしているので一応安心でした。
1906年設立のタマラマ・サーフ・ライフセービング・クラブは、シドニーでも歴史あるクラブの一つです。現在絶賛リノベ中の崖の上にあるクラブハウスは、州の歴史遺産にも指定されています。因みにオーストラリアで一番最初に設立されたのは、お隣ボンダイのライフセービング・クラブだというのは有名な話です。
タマラマビーチは毎年Sculpture by the Sea(スカルプチャー・バイ・ザ・シー)の展示会場にもなっていますが、2016年開催のイベントでは、何と波が高すぎて作品達が流されてしまうというハプニングもありました。私が見に行った時は既にビーチの1/3近くが波に侵食されていて、その日の夜に流されてしまったとか。波の強さが感じられるエピソードですね。
人混みを避けつつ透明度の高い海が楽しめる
岩場の独特の形状からさまざまな魚が生息しているらしく、サーファーだけでなく、釣りをする人達もたくさん見かけます。ビーチの奥にあるTamarama Gullyでは小川も流れていたようで、美しい水と豊富な食料があることから先住民アボリジナルの人達が暮らしていた場所だったそうです。
ダイナミックな波で海水浴するには少々ワイルドすぎる場合もありますが、海の透明度は高くとても美しいです。他のビーチに比べると比較的人も少ないので、その分ゆったりのんびりとした時間が過ごせます。
(海に入るとのんびり‥‥とは言っていられないけれど)
ボンダイやブロンテは人がいすぎてちょっと‥‥という人には、すごくオススメのローカルビーチです。
TAMARAMA BEACH