南オーストラリア州の州都「ADELAIDE(アデレード)」に新しくオープンした話題のホテル「EOS by Skycity(イオス・バイ・スカイシティ)」。アデレード駅とカジノのすぐ上にある高級ホテルでの、ラグジュアリーで極上なステイをご紹介します。
ラグジュアリー・ホテル「EOS by Skycity(イオス・バイ・スカイシティ)」
2020年12月にオープンしたばかりの話題のホテル「EOS by Skycity(イオス・バイ・スカイシティ)」。エンターテインメント企業「SkyCity Entertainment Group」が運営するカジノ「Skycity」にも隣接し、アデレード駅に直結した世界でも珍しいホテルです。
ホテルがあるのはアデレードCBDの北側、クリケット場「ADELAIDE OVAL(アデレード・オーヴァル)」とトーレンス川を挟んで正面のリバーバンク地区。都市にありながら喧騒からも離れている、落ち着いたエリアです。
湾曲したガラスが日に反射してブロンズ色に光り、その独特のファサードはアアルトの花瓶のようにも見えます。今回お世話になったドライバーさんにも「アデレードで一番いいホテル」と太鼓判を押されているので、かなり期待しての訪問です。
広々としたラグジュアリーな客室
今回私が宿泊したのはトレンス川を見渡す「Allure River View King Room」。45㎡の広々とした部屋には、キングサイズのベッドとソファ、ライティングデスクに65inchのTVモニターがあり、リラックスしたお部屋時間が楽しめそうな客室です。
(今回は1人で宿泊だったので、広すぎて逆にもったいないくらい)
部屋には広々としたバルコニーも付いていて、そこからはADELAIDE OVALやトーレンス川が一望です。視界を遮るものは何もありません。試合がある時は賑やかかもしれませんが、普段はただボートが水面を切るように進む静かな時間が流れています。
客室やエレベーターホールなど館内に置かれた様々なアートワークは、南オーストラリア(SA)州出身のアーティストによるものだそう。著名な実力派から新進気鋭のアーティストまで幅広く作品を取り揃えているので、ホテルに居ながらにしてギャラリー感覚でSA州らしさが楽しめます。
ため息が出る程シックなバスルームは全体的にグレーで統一され、アクセントに真鍮の水栓金具やタオルバーなどのトイレタリー小物が使われています。緩やかなアールの曲線が美しい大理石のバスタブは、肌に吸い付くようなしっとりとした肌触り。限られたホテルステイ中にも、しっかりと時間を取って過ごしたくなる居心地のいいバスルームです。
同系色のグレーのモザイクタイルが使われたシャワー・ブースもシックで素敵です。実は使い勝手があまり良くないレインシャワーですが、やっぱりあると話の種に必ず使ってしまいますよね。
ホテルのオリジナル商品や厳選されたアメニティ
ミニバーに置かれたグッズは、SA州産のものがほとんどだそう。今回ワイナリーやレストラン、ホテルなどを含め、どこも「南オーストラリア州産のものを積極的に使う」というところが多く「地域愛」みたいなものをすごく感じます。
ホテル・オリジナルのコンプリメンタリー(無料)は、ロゴが入ったウォーターボトルに始まり、サニタイザーやナッツ、ドライフルーツなどのおつまみにまで「EOS」マークが入っています。ウォーターボトルさえもお土産にしたい可愛さです。
(残念ながらハンドサニタイザーは無料ではありませんでしたが、無料だったら持ち帰りたかった程の可愛さ)
アデレードの老舗ショコラティエ「Steven Ter Horst」のハンドメイドのチョコレートは、やさしいハニカムの甘さとラズベリーの甘酸っぱさもあり、素材そのものの美味しさがギュッと詰まっていてとても美味しかったです。
アデレード・ヒルズを代表するワイナリー「Shaw and Smith」のソーヴィニョン・ブランや「BARD IN HAND」のピノ・スパークリングもあり、夕食までの空き時間にスパークリングを飲みながら、優雅な気分に浸りつつ仕事もはかどります?!
バスルームのアメニティは、オーストラリアのオーガニックコスメブランド「GROWN ALCHEMIST(グロウン・アルケミスト)」のもの。皮膚科学に基づいた最先端のオーガニック・コスメということで効果も気になりますが、香りもとても良く、リラックス効果抜群です。
大人な雰囲気の開放的なルーフトップ・バー「SOL」
ホテルに宿泊したら必ず訪れたいのがルーフトップにあるテラス・バー「SOL」。9Fなので街を見下ろす程の高層階ではありませんが、東から西まで約270°広がる開放感が楽しめます。南オーストラリア州のワインを中心に7,500本揃えたワインセラーも必見です。
ガラスの向こうにはパノラミック・ビューが広がっているので、まだ明るいディナー前のアペリティフに訪れ景色を楽しむのもいいし、深夜まで空いているのでディナー後にゆっくりとグラスを傾けるのもオススメです。
ファサード同様美しい曲線を描いたインテリアは、温かみがありながらシックでスタイリッシュ。中央にある暖炉の柔らかい光と、座り心地の良いソファもあり居心地も抜群です。繁華街の喧騒とは離れているので、夜景を楽しむというよりは、落ち着きのある大人な雰囲気が楽しめるバーですね。
見晴らしのいいレストランで朝食
ルーフトップ・バーの隣にある同じレストラン「SOL」では朝食もいただけます。厳選された材料を直接契約農家から取り寄せ、全ての食材を店内で調理しているこだわりのメニューは、朝食メニューとは思えないほど手の込んだものばかりです。
マッシュルームの風味が美味しいスクランブルエッグは、潤菜のような食感のedible succulent(食用の多肉植物)なるものがかかっていて、それがまたサクサクした食感でとても美味しかったです。プレゼンテーションも美しいですね。
ショーケースに入った小さなプレートから、好きなものが少しずつ選べるのも嬉しいです。本当はこちらのメニューも色々試してみたかったのですが、残念ながら昨夜の食べ過ぎ&飲み過ぎで全然食欲がなくあえなく断念。
食材に対する細かな知識など、店員さんのホスピタリティが素晴らしかったのが印象に残っています。美しい景色を眺めながら、朝から大満足のブレックファストでした。
南オーストラリア州を感じながら宿泊
今回のSA州に訪れ、SAの人達の「皆で南オーストラリア州を盛り上げていこう!」という思いを強く感じました。こちらのホテルでもSA出身のアーティストによる作品の展示に始まり、アメニティやコンプリメンタリー、レストランでの食材やワインに至るまで、SA産のものを積極的に使用しています。
部屋に置いてあるチョコレートやジン、ワインなど、実際に手に取って美味しかったら「買って帰ろうかな」っていう気になりますよね。ホテルステイを通して南オーストラリアを肌で感じる、一種のショールーム的な役割をしているのが面白いです。
アデレード駅直結で、中心街からも徒歩数分圏内とロケーションも抜群。ギリシャ神話の夜明けの女神「EOS」の名に恥じない、気品と優雅さを兼ね備えたラグジュアリーなホテル「EOS by Skycity」にステイして、さらに南オーストラリアを全身で満喫できた気がします。
Special Thanks to Tourism Australia
Enter via, 1 Festival Drive, Montefiore Rd, Adelaide SA 5000
TEL:08-7077-3588