シドニーにあるフォトジェニックなパブリック・アートをご紹介する「シドニー・アート巡り」。第4弾はシドニーCBDの目抜き通りであるジョージ・ストリートに突然現れるシュールな少年達の彫刻「YOUNGSTERS(ヤングスターズ)」をご紹介します。
ジョージ・ストリートに絶賛工事中のライトレール
2019年8月現在、路面電車であるSYDNEY LIGHT RAIL(シドニー・ライト・レイル)の拡張工事真っ最中のシドニーCBD。
線路の設置工事が行われているGEORGE STREET(ジョージ・ストリート)は美しいショッピング・アーケードであるQVB(クィーン・ヴィクトリア・ビルディング)があるシドニーの目抜き通りです。
シドニーの街に溶け込む少年の像
MARTIN PLACEの一角、BARRACK STREET(バラック・ストリート)との交差点にあるのが、彫刻家Caroline Rothwellによる「YOUNGSTERS(ヤングスターズ / 若者たち)」です。
1850年代に建てられNSW州の歴史遺産にもなっているTHE COMMERCIAL BANKING COMPANY OF SYDNEYのビルは、現在BURBERRYのショップになっています。そのビルの角に一体、裏口の脇に逆立ちしているもう一体の銅像があります。
ビジネスマンや観光客など、かなり人通りの多い一角に突如現れる小さな少年達のブロンズ像が、あまりにもリアル。初めて見た時は本当に少年が佇んでいると勘違いしてしまったほどです。
古典的な彫刻であるにもかかわらず、ダブダブのパーカーやデニム、スニーカー(しかもDOLCE & GABBANA!)など、そのフォルムがあまりにも今の若者に酷似していて、シュールで少しクスッと笑ってしまうアート作品です。
通りすがりの人達が通る時に頭を撫でて行くのが印象的です。じっと動かないで街角に佇んでいる様は、まるで現在急ピッチで移り変わるシドニーの変貌を見届けているよう。シドニーの街にしっくりと溶け込んでいるアート作品です。