フォトジェニックなアートスペース CARRIAGEWORKS(キャリッジワークス)| REDFERN

シドニー近郊のREDFERN(レッドファーン)にある「CARRIAGEWORKS(キャリッジ・ワークス)」は、鉄道車両工場の跡地を利用したインダストリアルな雰囲気漂うフォトジェニックなアート&イベントスペースです。

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アートスペース「CARRIAGEWORKS(キャリッジワークス)」

CARRIAGEWORKS(キャリッジ・ワークス)は1880年代に建てられた元鉄道車両の工場が、2007年にシドニー市によってリノベーションされた文化芸術施設。展覧会、演劇、ファッションショーなどのイベントが定期的に行われていて、独特の無骨なインダストリアル・デザインや細かいディテールがとても素敵な建物です。

BLACKSMITH’S WORKSHOP(鉄鋼作業場)だった屋根のあるエリアでは、毎週土曜日に以前ご紹介したFARMERS MARKET(ファーマーズ・マーケット)が開催されていて、こちらの煉瓦積みの建物内部にはギャラリースペース、イベントスペース、劇場などがあります。

老朽化した屋根こそ張り替えましたが、床や壁、柱などはそのまま残しています。電車を運んだレールや無骨な柱など所々に時代を感じる仕掛けが散りばめられていて、鉄道工場の名残を感じます。

100年以上前の工場とは思えない程、外壁のアーチや窓などの細かいディテールまでデザインされています。地震が無いオーストラリアでは古い建物が多く残っていますが、例え工場だったとしてもしっかりデザインされたものだからこそ長く愛される建物へと変化して行くんですね。

KATHARINA GROSSE(カタリーナ・グロッセ)の体感型展覧会

ファーマーズ・マーケットが行われている目の前、BAY 21というエリアでは2018年2月現在、ドイツ人アーティストKATHARINA GROSSE(カタリーナ・グロッセ)のインスタレーションが展示中。10m以上もある天井から吊るされた大きな布地をキャンバスにして、眩いばかりのカラフルな色が溢れています。

外から見ても吊るされている布の大きさに圧倒されましたが、ドレープを切れ目を抜けて中に入って行くとそのあまりのダイナミックさに思わず声を上げそうになります。

youtubeにタイムラプス動画が上がっていますが、実際に長い時間をて縫製された白い巨大な布をクレーンで吊り下げて、それからこの場で色を付けていくという工程を踏んで行ったそうです。

中に入ると天井がかなり高いので決して圧迫感がある訳ではないのですが、布に覆われていることで微妙に音が吸収されて囲まれているような居心地の良い不思議な感覚です。

この作品は大きな抽象画という位置付けらしいですが、幾重にも重なった布のドレープは彫刻のようでもあるし、実際にそこに座ったり寝っ転がったり体感することができる建築のようでもあります。

子供達が遊んでいたり、学生のグループがセルフィーを撮りまくっていたりと、皆それぞれ彼女のアートを楽しんでいました。CARRIAGEWORKSの空間を最大限に利用した展示で、まさにここでしか味わえない体験型のアートワークです。2018/4/8まで無料で開催しているので、是非訪れることをオススメします!

CORNERSTONE BAR & FOOD(コーナーストーン・バー&フード)

*残念ながら閉店してしまいました.

建物の一角にあるのがCORNER STONE BAR & FOOD(コーナーストーン・バー&フード)というカフェ。週末はマーケットや展覧会帰りの人々でいっぱいですが、平日は近隣のビジネスマンがランチで来ていたり、仕事をしている人がいたりと比較的のんびり過ごせます。

チェスターフィールドのソファやスチールの家具、照明やグリーンなど小物に至るまでオシャレです。

お気に入りのソファやイスに座って、この空間の中でのんびりした時間を過ごせる居心地の良いオススメのカフェです。

フォトジェニックなアート空間

シドニーには1800年代に建てられた歴史を感じるクラシックな美術館(ニュー・サウス・ウェールズ美術館やオーストラリア美術館など)は多いですが、工場跡地というリアルなインダストリアル空間の歴史を感じる美術館という点ではここは唯一無二の存在です。

カラフルな写真もそうですが、光と陰のコントラストを感じる白黒写真も様になるここCARRIAGEWORKSに是非訪れてみてはいかがでしょうか。

*こちらの内容も含めたCARRIAGEWORKSのマトメ記事をtripnoteにも寄稿していますので、是非ご覧ください。

CARRIAGEWORKS

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