ガラスと木のファサードが美しいサリーヒルズ図書館(SURRY HILLS LIBRARY)

ガラスと木のファサードが美しいSURRY HILLS LIBRARY(サリーヒルズ図書館)

シドニー有数のおしゃれスポットとして人気の「SURRY HILLS(サリー・ヒルズ)」。メイン通りのクラウンストリート沿いには人気のカフェやショップが軒を連ね、その中央にガラスと木のルーバーのファサードが美しい、サリーヒルズ図書館があります。

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魅力あふれる都市型図書館「サリーヒルズ図書館」

ガラスと木のファサードが美しいSURRY HILLS LIBRARY(サリーヒルズ図書館)

サリーヒルズにあるCROWN ST(クラウン・ストリート)を車で北上している時、窓の外をぼーっと眺めていたら突如現れたガラス張りのキレイな建物。ショップかレストランだと思っていたら、何とそれが「SURRY HILLS LIBRARY(サリーヒルズ図書館)」でした。

ガラスと木のファサードが美しいSURRY HILLS LIBRARY(サリーヒルズ図書館)

シドニーには素敵な図書館がたくさんあるけれど、まさか近場にもこんな図書館があったとは。気になる建物があれば中を確認しなくちゃ気が済まない!ということで、仕事用PCとカメラ片手に訪れました。

明るく開放的なガラス張りの館内

1956年に建てられたサリーヒルズ図書館は、建物の老朽化に伴い、2010年に建築家Francis-Jones Morehen Thorp率いるFJMTによって、サステイナブルな図書館として新たな姿に生まれ変わりました。

ガラスと木のファサードが美しいSURRY HILLS LIBRARY(サリーヒルズ図書館)

まず目を引くのが、大きなガラスのカーテンウォールと木製ルーバーで構成された、このファサード。南側を全面ガラスにできるのも、南半球のオーストラリアだから。もし日本で同じことをしたら、真夏の暑さに耐えられないですね。

ガラスと木のファサードが美しいSURRY HILLS LIBRARY(サリーヒルズ図書館)

莫大な予算が投入さたというカーテンウォールには、実際に必要なのかと地元住民からも批判の声が出ていたそう。個人的には、このガラスのおかげで中の様子が可視化できて、緩やかに外部と繋がる感じがすごくいいなと思いました。

ガラスと木のファサードが美しいSURRY HILLS LIBRARY(サリーヒルズ図書館)

図書館があるのは、1FとB1F部分の2フロア。天井が高く三方をガラスで囲まれているので、明るく気持ちがいいです。B1Fはガラス張りの吹き抜けがあるおかげで比較的明るいものの、ちょっと息苦しい気がするのは否めません。

ガラスと木のファサードが美しいSURRY HILLS LIBRARY(サリーヒルズ図書館)

スペース的には決して広くないので、ダブルベイ図書館ほどの抜け感とまでは行きませんが、1Fカウンターの作業スペースは、目の前が公園ということもあって視線も抜けて開放感があります。ただオーストラリア全般に対して言えることですが、フリーWi-Fiはあまり早くないです。

ガラスと木のファサードが美しいSURRY HILLS LIBRARY(サリーヒルズ図書館)

本棚には書籍だけでなく、DVDや雑誌、ドラゴンボールやワンピースなどの日本のマンガも置いてありました。やはりオシャレな土地柄のせいなのか、ファッションやデザインの蔵書が多いそうです。

ガラスと木のファサードが美しいSURRY HILLS LIBRARY(サリーヒルズ図書館)

3階建ての建物には図書館だけでなく、2Fにはレンタルスペースを併設したコミュニティセンター、3Fには託児所が併設されています。コミュニティセンターは、サリーヒルズマーケットの時にはカフェとしても使われています。

環境に配慮したサスティナブルなデザイン

ガラスと木のファサードが美しいSURRY HILLS LIBRARY(サリーヒルズ図書館)

デザイン性に優れているのはもちろん、「公共建築物」として新しい環境水準を満たすべく、あらゆるサステイナブルな機能を盛り込んでいるそう。例えばガラス張りにしているのは、「なるべく自然光を利用し照明負荷を軽減するため」なんだとか。

ガラスと木のファサードが美しいSURRY HILLS LIBRARY(サリーヒルズ図書館)

「陽の光をコントロールして熱負荷軽減するため」に使用されている木製ルーバーは、太陽追尾型電動タイプのものだとか。東と西に設置してあるルーバーは、時間の経過と共に角度が変わり、それと同時に建物の表情が変わっていく感じもいいです。

ガラスと木のファサードが美しいSURRY HILLS LIBRARY(サリーヒルズ図書館)

南面のカーテンウォールは採光に有利なのはもちろん、外部と建物の間の空気層として機能しています。上層で温められた空気はこの空気層を通って建物の地下へ送られ、地熱で冷却されて建物内を循環する、というシステムだそう。

ガラスと木のファサードが美しいSURRY HILLS LIBRARY(サリーヒルズ図書館)

その他にも「屋上緑化」「ソーラーパネル」「雨水利用」「サスティナブルな建築資材の利用」などなど、様々なサステイナブルな仕掛けが盛り込まれています。トイレには雨水処理した水が使われていますが、それを知らずに入った時は茶色い水にビックリしました。

数々の建築賞に輝いた革新的な図書館

図書館は2010年のリオープン以降、SUSTAINABLE DESIGN AWARDのUDIA優秀賞、THE AUSTRALIAN TIMBER DESIGN AWARDSの公共建築部門最優秀賞など様々な賞を受賞しています。

ガラスと木のファサードが美しいSURRY HILLS LIBRARY(サリーヒルズ図書館)

また国際的な建築賞としては2011年のINTERNATIONAL ARCHITECTURE AWARDSでTHE BEST NEW GLOBAL DESIGN AWARDなど、さまざまな建築賞を受賞しまくっている革新的な図書館です。

サリーヒルズの中心に位置するロケーション

ガラスと木のファサードが美しいSURRY HILLS LIBRARY(サリーヒルズ図書館)

図書館があるのは、サリーヒルズの目抜き通り、クラウンストリート沿い。道路を挟んだ目の前には月1回ヴィンテージ・マーケットが行われるShannon Reserve、斜め前にはランドマーク的なパブThe Clock Hotelがある、まさにサリーヒルズの中心という絶好のロケーションです。

ガラスと木のファサードが美しいSURRY HILLS LIBRARY(サリーヒルズ図書館)

シティからはバスやライトレールでも来られるし、セントラル駅からは徒歩10分程度です。並びには美味しいカフェもたくさんあるので、散策についでに訪れてみてはいかがでしょうか。

SURRY HILLS LIBRARY

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